我が友、スミス の商品レビュー
後半までほぼ日常描写に感じたけど 男性ですので、ちょっと受取り方が女性読者と違うかな? 面白くてリズム良いです 世の中の息苦しい堅苦しいレギュレーションや感性の押し付けには違和感を覚えるモノノ 共感度?感動は低かったかな
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単純だと思うけど、自分の筋肉を愛おしく感じた。 仕事や人間関係など努力してもどうにもならないものがある中で、筋肉は裏切らないって使い古された言葉だけど、なるほどこの本を読んでしっくりきた。 私も本を読むまでは女性のボディビルはフィジークが望ましいと思ってた、女性らしさを残しつつ...
単純だと思うけど、自分の筋肉を愛おしく感じた。 仕事や人間関係など努力してもどうにもならないものがある中で、筋肉は裏切らないって使い古された言葉だけど、なるほどこの本を読んでしっくりきた。 私も本を読むまでは女性のボディビルはフィジークが望ましいと思ってた、女性らしさを残しつつ 筋肉の美しさを見せるバランスの良さがあるというか。正直読み終わった今でもボディビルよりフィジークの方が好きではある。けどボディビルは女性らしさとかそういうのを超越して、筋肉そのものをいかに美しく仕上げて魅せるか、いわば一種の芸術というか。真摯に筋肉に向き合ってる主人公が輝いて見えた。 さっそく私も宅トレ15分始めた、千里の道も一歩から。
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ボディビルとか未知の世界すぎるけど、なるほど、これはヒロインがのめり込んだのもわかるような気がする。 ラストもとても良かった。 ボディビルという競技は生まれ持ったものや努力はもちろん、内面的な適性もかなり重要なのだなと。 ともあれ、ここまで一心不乱に何かに向かう努力って本当に凄い...
ボディビルとか未知の世界すぎるけど、なるほど、これはヒロインがのめり込んだのもわかるような気がする。 ラストもとても良かった。 ボディビルという競技は生まれ持ったものや努力はもちろん、内面的な適性もかなり重要なのだなと。 ともあれ、ここまで一心不乱に何かに向かう努力って本当に凄い。主人公がひとつひとつを努力して直向きに課題をクリアしてく姿は眩しかった。 そんな経験は人生でなかなかできないし、この先も無駄になることはないと思うな。
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人は何かに打ち込んで追い込むといつの間にか成長して強くなっている。アスリートの大会はその人のこれまでの努力をぶつけ合う場だから迫力がすごくて、その結果を知るまでずっとハラハラドキドキ。 そして何よりも石田夏穂さんのワードセンスがたまらない。
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ボディービルを真正面から書いた小説を読んだのは初めてです。そして今まで全く興味ありませんでしたが、やるやらないは別としてとても興味深かった。スポーツ小説好きとして面白かったです。 ジェンダー小説としての深読みも出来るけれど、そういうことしなくてもとても爽快で主人公が魅力的な成長小...
ボディービルを真正面から書いた小説を読んだのは初めてです。そして今まで全く興味ありませんでしたが、やるやらないは別としてとても興味深かった。スポーツ小説好きとして面白かったです。 ジェンダー小説としての深読みも出来るけれど、そういうことしなくてもとても爽快で主人公が魅力的な成長小説として誰にでもお勧めできる良作です。 ボディービルダーの黒光りや原色のビキニや張り付けたような笑顔は、個人の趣向ではなく、競技の求めるスキルなんですね。そうだろうとは思っていましたが文章で読むと見方が変わります。
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ボディビルの世界。知らない世界を垣間見ることができて楽しかったしかっこよくて熱くてとても良かった。 コロナ禍でちょっとした筋トレをずっとしていた時を思い出した。筋トレしかり運動しかり肉体を酷使してキツいことを乗り換え継続して体をコントロールするなんてかっこいい。読んでいて背筋が...
ボディビルの世界。知らない世界を垣間見ることができて楽しかったしかっこよくて熱くてとても良かった。 コロナ禍でちょっとした筋トレをずっとしていた時を思い出した。筋トレしかり運動しかり肉体を酷使してキツいことを乗り換え継続して体をコントロールするなんてかっこいい。読んでいて背筋が伸びる思いがした。主人公がメキメキ筋肉ついて美容に力も入れ仕草がバレリーナのようになると周りの態度が変わったという描写は記憶の限り体験したことがないけどあるある話だなと思った。 女性らしさや見た目についての描写はイライラしたり主人公を不憫に思ったりもした。 違う世界に飛び込む事によって新しい自分に出会ったり人に対して抱いてた偏見などが変わっていく所は楽しくてワクワクして私もなにかはじめてみたいな。と思わせてくれるくらい励みになる物語だった。 文体も読みやすかった。また作者の別作品も見たい。
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表紙に惹かれて読む。 自分自身は筋トレはしてないけど、地味なOLというところが親近感湧いた。 「別の生き物になりたい」という理由で始めた筋トレ。周りの人の影響からボディビルの大会に向けて身体を仕上げて、文字通り別の生き物になっていく。地味で女っ気のない主人公が変わっていく様は、自分の代わりに生まれ変わってくれているようで楽しい。 ボディビルの世界を垣間見れるのも楽しい。男女問わず、強い肉体と精神!だと思っていたけど、女性は女性らしいエレガントさも必要らしい。女性ってなんだ?女性らしさってなんだ?とボディビルの世界でも考えることになるとは! 筋トレをする主人公にとっての友はスミスだった。わたしにとっての友はなんだろう…?
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面白かった!!スミスの正体が意外なものだった。 芥川賞候補作なのでちょっと難解なのかなと思ったけどすごく読みやすくて、そしてしっかりテーマも一貫していて、大満足の一冊。
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ネタバレあります 筋トレを全くしない私にとってU野さんは真面目でストイックです。自分自身のボーダーラインは誰にでもあるが、好きなもの、自分でやろうと決めたことはきっちりとやるタイプ。 もし、身の回りにU野さんのような人がいたら、この人何してるんだろう、何が趣味なの?なんて私...
ネタバレあります 筋トレを全くしない私にとってU野さんは真面目でストイックです。自分自身のボーダーラインは誰にでもあるが、好きなもの、自分でやろうと決めたことはきっちりとやるタイプ。 もし、身の回りにU野さんのような人がいたら、この人何してるんだろう、何が趣味なの?なんて私も興味深々で「ほっといてくれ」と思われただろう。 この小説の中で彼女は友達にも、同僚にも、家族にもBB大会に出場すると言わない。 私だったら、ついつい誰かに言いたくなっちゃう、すごい人にパーソナルしてもらってて、BB協会の理事に目をかけてもらってるんだぁ、なんて。 甘いものを口にしなくなった彼女の 「これは超越した意志の力と言うべきか、不思議と我慢の実感はなく、もう甘い物はお前が食べる物ではないのだと誰かに言われ、納得してきたような感じだった。スーパーのレジ横に並べられた期間限定のチョコレートを見遣る私の眼差しは、俗世で生きる別離した兄弟を見遣る眼差しだったに違いない」 という言葉が心に残った。 そう、彼女は同僚にも家族にもウソはついていない。 ただ「今私ね、頑張ってることがあるんだ」とは周りに言ってないだけなんだよね、承認もいらない代わりに私の世界から見れば俗世の人に侵略してほしくない。 孤独ではあるが、最後まで清々しい。 O島さん、T井さん、E藤さん、S子。 みんな魅力的でした、皆が皆、自分が納得できるルールに忠実にやるだけだ。
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ボディビルにも、いやむしろボディビルにこそある女性らしさの呪縛を描いた作品。ただ「女性らしさの呪縛」それ自体はしんどいけど、何かに一生懸命取り組む姿は素敵だと思ったな。 石田夏穂さんの作品は毎度「そこ!?」って部分の描写がやたら細かくて好き。コメディとかじゃなく至極まじめな作品なのに、そういう部分ではつい笑っちゃう。
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