我が友、スミス の商品レビュー
筋トレ、ボディビル。 自身には全く興味も無く、知らない世界の話だったが、それを知るり、擬似体験できるのも読書の良きところと感じた。新しい世界を見させてもらった。
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【すばる 2021年11月号にて読了】 タイトルを見た時、「スミス」って、どんな友達なのよ? と思いましたが、なるほど、私もジムに通っていたときに見ていたアレのことでした。 私も筋トレに通った経験があるので、共感できるシーンもありましたが、だんだんとボディ・ビルの世界へ。 こ...
【すばる 2021年11月号にて読了】 タイトルを見た時、「スミス」って、どんな友達なのよ? と思いましたが、なるほど、私もジムに通っていたときに見ていたアレのことでした。 私も筋トレに通った経験があるので、共感できるシーンもありましたが、だんだんとボディ・ビルの世界へ。 こんな世界だったのかと驚く事ばかりでした。 新しい世界を見た気がして、新鮮でした。
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いやー、面白かった! 自分へのメタ認知がしっかりあって、俯瞰して自分を見る目がユーモアとして表現されてるので、物語に入って行きやすい。くすくす笑いながら読んだ。 ユーモアと切迫した思いのバランスが絶妙。 自分に対する他者の視線への違和感と、それに抗う方法としての筋トレ。その対立...
いやー、面白かった! 自分へのメタ認知がしっかりあって、俯瞰して自分を見る目がユーモアとして表現されてるので、物語に入って行きやすい。くすくす笑いながら読んだ。 ユーモアと切迫した思いのバランスが絶妙。 自分に対する他者の視線への違和感と、それに抗う方法としての筋トレ。その対立軸もスッキリしてるので、とても読みやすい。 この人、頭いいと思う。感性に流されない理系の人ね、と思ったら、東京工業大出身だった。なるほどなあ。 今後の作品も楽しみな作家の登場です!
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2022年3月 パワフルで、はちゃめちゃに面白い。 文章のクセが強くて良い。好き。 堅めの語り口から「私」が日頃世間と仲良くやっているタイプではないなと思う。髪型変わったとか痩せたとか変化に雑な興味を持たれて彼氏できたでしょ?と見当違いな詮索をされても愛想のない沈黙ができる主人公...
2022年3月 パワフルで、はちゃめちゃに面白い。 文章のクセが強くて良い。好き。 堅めの語り口から「私」が日頃世間と仲良くやっているタイプではないなと思う。髪型変わったとか痩せたとか変化に雑な興味を持たれて彼氏できたでしょ?と見当違いな詮索をされても愛想のない沈黙ができる主人公が清々しい。 サイズ大きめのパーカーを着てしまえば途端に普通っぽく見えてしまう選手たち。でも実際は自分の筋肉にとことん向き合っている人たちだったりするのだ。 自分の世界があってそれに没頭出来る人は本当に素敵だ。
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「別の生き物になりたい」と通い始めたジム。筋トレだけに集中し、自分を取り巻くあれこれから解放される心地よさに身を委ねていたU野はある日、ジムでスカウトされボディビルの大会に出場することになる。元来の真面目さと集中力で日に日に身体が出来上がっていくが、女性ビルダーの大会で勝つにため...
「別の生き物になりたい」と通い始めたジム。筋トレだけに集中し、自分を取り巻くあれこれから解放される心地よさに身を委ねていたU野はある日、ジムでスカウトされボディビルの大会に出場することになる。元来の真面目さと集中力で日に日に身体が出来上がっていくが、女性ビルダーの大会で勝つにためは、筋肉を鍛えるだけではない「女らしさ」 が求められることにモヤモヤしたものを感じる。 ロングヘア、ピアス、脱毛、タンニング、12センチのハイヒール、美しい動きと満面の笑み…… 標準仕様のように求められるあれこれに真面目に取り組んだU野が大会の本番でとった驚きの行動とは。 芥川賞候補作にしては珍しくとっつきやすい作品。筋トレをする人の心境や筋肉の奥深さ、そしてボディビル大会の知られざる姿など、まさに筋肉文学と呼ぶに相応しい。 日常からの逃避で始め筋トレにハマっていった主人公が、突き詰めていったところでたどり着いたのがやっぱり窮屈な決まりごとだったという事実。 それに気づいて彼女がとった行動が潔くてラストはスッキリした思いになる。 競争とか、優勝とかじゃなところで戦って勝利したU野は前よりずっと強くなったと信じたい。
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ボディビルの世界をこの本で初めて知って,そのストイックさに驚いた. 筋肉増強の魅力に取り憑かれた主人公,引き抜かれボディビル大会を目指し始めてから,こちらもどんどん物語に引き込まれ,そして驚愕の舞台でのふるまい.何よりも自分でいることを選んだ主人公のタフさに,爽やかに吹き抜ける風...
ボディビルの世界をこの本で初めて知って,そのストイックさに驚いた. 筋肉増強の魅力に取り憑かれた主人公,引き抜かれボディビル大会を目指し始めてから,こちらもどんどん物語に引き込まれ,そして驚愕の舞台でのふるまい.何よりも自分でいることを選んだ主人公のタフさに,爽やかに吹き抜ける風を感じた. 肉体改造の面白さとジェンダー警鐘,淡々とした文体ながら奥深い小説だった. 芥川賞は取れなかったけれど,賞以上の面白さがあった.
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ジムで筋トレに熱を上げていたところ、ボディビルの大会にまで出ることになった主人公の、大会までの過程。筋トレ小説というジャンルが新鮮で面白い。
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私もジムに通っているので、筋トレ用語は手に取るようにわかった。普段ミステリを読んでいるせいか、ストーリーの深みは全く感じられなかったが、それがまたこの本の長所だと思う。 スミス、私も使おうかな。 あと久しぶりにフリーもやろうかな。
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ページをめくるといきなり筋トレの描写が始まる。 それもかなり詳しく、器具を使った本格的なトレーニングであるとわかる。 主人公が頑張っているのだが、そもそもジムについてあまり詳しく知らないし、主人公が男性なのか女性なのかもわからず、人の名前もU野だとか、O島などと記号で表記している...
ページをめくるといきなり筋トレの描写が始まる。 それもかなり詳しく、器具を使った本格的なトレーニングであるとわかる。 主人公が頑張っているのだが、そもそもジムについてあまり詳しく知らないし、主人公が男性なのか女性なのかもわからず、人の名前もU野だとか、O島などと記号で表記しているので、ややこしくて馴染めない。が読み進めるうちになんと引き込まれているのである。 単に筋肉を鍛えていただけの主人公が、ボディビル大会への出場を目指し、ストイックな筋トレと食事管理に明け暮れる。 さらに驚くべきは、大会で優勝を目指すには、女も磨かなくてはならないと。 ピアスに脱毛、日焼けサロン、そして大会に必須の12センチのハイヒール。 普段すっぴんで、スニーカーで過ごしている主人公には難題山積み・・・ 筋肉を鍛えるだけではだめなのか。 指先から足元まで女性らしさをアピールするだなんて。 ふ~んである。 かくして大会に臨んだ彼女は、努力の甲斐があったのか。 まあまあそういう結末ですか。 いいんじゃないでしょうか。 知らない世界を見せてもらいました。 ちなみにスミスとは、筋トレの器具のことです。
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石田夏穂の我が友、スミスを読みました。 ジムで毎日筋トレしているOLが見込まれてトップビルダーの居るジムに移ります指導の下ボディービルの大会を目指します。 もとミスユニバーサルの日本代表のトレーナーの指導でドンドン変わって行くのですが、ボディービルの世界を知ることが出来て中々面白...
石田夏穂の我が友、スミスを読みました。 ジムで毎日筋トレしているOLが見込まれてトップビルダーの居るジムに移ります指導の下ボディービルの大会を目指します。 もとミスユニバーサルの日本代表のトレーナーの指導でドンドン変わって行くのですが、ボディービルの世界を知ることが出来て中々面白かったです。思わずゆーちで大会を観てしまいました。 凄い筋肉です
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