一汁一菜でよいという提案 の商品レビュー
一汁一菜とは要するに「ご飯と具だくさんのみそ汁」のこと。豆腐でもウインナーでもトマトでも白米でもトーストでも、なんでもみそ汁に入れちゃえばええんです、という提案のなんと説得力のあることか。その理論にはれっきとした“哲学”があり、更には“伝統”や“信仰”のようなものまで隠れているの...
一汁一菜とは要するに「ご飯と具だくさんのみそ汁」のこと。豆腐でもウインナーでもトマトでも白米でもトーストでも、なんでもみそ汁に入れちゃえばええんです、という提案のなんと説得力のあることか。その理論にはれっきとした“哲学”があり、更には“伝統”や“信仰”のようなものまで隠れているのだが、決してハードルは高くない。むしろ「おいしいとかまずいとかそんなことはどうでもいい、もっと気楽に料理すればええんやで」と背中を押してもらった気さえする。
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以前、話題になっていたので読んでみました。 「食べる事は生きること」である、というのを改めて考えさせられました。 細胞が喜ぶ食事をする。 それが一汁一菜なのですが、ラインナップは相当地味です。 ごはん、具沢山の味噌汁、漬物。 (夕食時にこれを出したら、「肉か魚は絶対必要!」とい...
以前、話題になっていたので読んでみました。 「食べる事は生きること」である、というのを改めて考えさせられました。 細胞が喜ぶ食事をする。 それが一汁一菜なのですが、ラインナップは相当地味です。 ごはん、具沢山の味噌汁、漬物。 (夕食時にこれを出したら、「肉か魚は絶対必要!」という家族の猛反対にあう事間違いなしなので、提案さえしてません。「自分一人でやってくれ」と言われそう) 現在は在宅ワークという事もありますので、ランチの時間に自分一人だけ一汁一菜を取り入れてみました。 味噌汁作るのも10分もかからないんですね。野菜も余った野菜を切って冷凍しておくと時短になります。 今のところ、「これでいいんだ」って感じで続いてます。何しろお腹がかなり満たされるので、肉だの魚だのを食べなくても問題ないことが分かりました。 納豆をプラスするとたんぱく質も取れて、バランスよいのでは?? 何よりお金がかからないのも大きい! ごはん、味噌汁、漬物で一食150~200円くらいなんじゃないでしょうか? 家計にも優しいです。 「できたてごはんを君に。」という小説を読んだせいか、P.105~110の作る人と食べる人の図が興味深かったです。 レストランで食べ物が提供されるのが当たり前、家庭で誰かが作ったものが出てきて当たり前、と思っていませんか?その当たり前の先には作り手の「食べてる人に喜んでもらいたい」という気持ちがあるのです。 私、食事に対してこんなに深く考えた事なかったんですよね。学生時代に母親が毎日お弁当を作ってくれたのとか、ホント感謝だよな、と今更思います。 (年齢のせいか日常生活の気づきに感動することが多くなってきた気が、、、) 土井先生の普段の味噌汁のスナップも紹介されています。(本当に日常のものですか?書籍用に整えてませんか??) 私が同じもの作ってもあのようにきれいに盛り付けできないです。 プロと素人の差はこういうところに出ますね。
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ちゃんとした食事をとる事が、即ち、きれいに生きる事に繋がる。そして、一生懸命生活することが一番大切だと学びました。筆者と推薦者の養老先生に感謝
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なるほど!と唸る本でした。 でも実際にお昼ごはんで一汁一菜をしてみると、家族に大不評。食べた気がしない、お酒の〆みたい、ピーマンいれんといて、こんなんポトフやん等々… 料理を作ってもらう側の人間にたくさん読んでもらいたい! 焼き魚、めんどうやからイヤ、とか言えなくなると思う!
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自分の好きなご飯って特別じゃなくて家で作る味噌汁だったり、きんぴらだったりあったかいというか優しいというか、そういうご飯が好きだったけど、この本はお家で作るようななんでもないご飯の良さを言葉にしてくれていてすごくよかった。 日本人が大切にしてきたもの、ハレとケの概念だったりへぇと思うことが多く和食の大切にしているものを知れたことも収穫。 ご飯に関してもそれが全てでは無いけれど日々のご飯で出来る食育、愛情を与えることが出来ると言うのもとても納得できて自分の中で大切にしていこうと改めて思えた。
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めっちゃ良かった。救われたし、励まされたし、肩の力を抜いて良いと言って貰えたし、褒められた気もした。誰かに時間をかけてきちんと褒められたりストレスを感じなくて良いと言われたり、励まされたりすることって、日本の女の人にとって、特に家庭を持って人のために料理をしていたりする人に、機会...
めっちゃ良かった。救われたし、励まされたし、肩の力を抜いて良いと言って貰えたし、褒められた気もした。誰かに時間をかけてきちんと褒められたりストレスを感じなくて良いと言われたり、励まされたりすることって、日本の女の人にとって、特に家庭を持って人のために料理をしていたりする人に、機会として普段与えられていないから、この本は革命的であると思う。 人のために生きている。自縄自縛みたいな形でって、本にも書いてあったけど、でも自分で縛っているのだとしても、確実に縛られていて、それってやっぱり文化から来ていて、親から教えられたものできていて、社会の期待に応えることから来ている訳で、日本にいる女性は何も悪いことをしていない。別に家族も意地悪したいわけじゃないけど、家族が普通に暮らしているだけの場合って女の人は救われる事は無い。 その意味で、この本はとっても癒しになる、家庭で料理を作る人を支えて癒す名著だと思う。 巷の調理家電だの、時短なんとかだの、料理本だの、新しい合わせ調味料だの、すべては解決になっていなくて、新しい価値を提供とか言って、人を苦しめているわけで、主婦を苦しめて、女の人を苦しめているだけ。 それ求めなくていいじゃないじゃないか、それを追求しない場合に自分を責めなくていいじゃないかって、シンプルなものを食べることを卑下したり、隠したり、恥ずかしいことだと思ったりしなくていいじゃないかって。映えなくていいじゃないかって。家で食べるものはそれを求めるものじゃないんだよって、本来違うんだから違うっていいんだよ、やらなくていいんだよ、やらないほうがいいんだよって。 もっと違うところに大事なことあるじゃないって、子供の時学校から帰ってきて、ご飯の前にまな板で野菜切る音が聞こえたり、料理してる音がしたり、じゅうじゅう鍋で炒める音とか。それで安心感になったじゃんて。ほんとだそうだなーって思いました。
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一汁生活を始めたので、読んでみた。 「ものの根底にある考えを知ることが大事」忘れがちになるから意識したい。 一汁一菜も、なぜそうするのか、なぜそうなったのか、なにが目的なのか、を知れば、自由。
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自分の中に落とし込みたくて続けて2回読んだ。 具体的な季節の食材やレシピも載っているので、上手に活用したい。 SNSで「今日は手抜きしちゃった」という投稿。さも普段は何品も作っているのが当たり前のような。 ちゃんとしなきゃの見えないプレッシャーから、解き放ってくれる本。 基本はご飯と具沢山のお味噌汁と思ったらすごく気持ちが楽だ。 時短おせちはありえない ハレとケを使い分ける 美味しくなくていい シンプルに料理する 子どもに料理してる姿を見せる そうだな、と思うことがたくさん書かれているので 忘れないようノートに書き留めておきたい。
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タイトルが全てではあるものの、食を通じて、著者の人生観や哲学が述べられている カラー写真で実際の食事が多々掲載されており、見応えがある 日本の食事の優れているところを体系的に理解できるし、とかく複雑・ボリューミーになりがちなそれに、「あ、これでいいんだ」と、腹落ちできる一冊
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料理たくさん作らなくても一汁一菜でよいんだなあと安心する本。やっぱり日本人は、米、味噌汁、おしんこに戻るんだよなあ。 あと、料理そのもののことだけじゃなくて、料理をするという行為や、その背後にあるきもちや家族との関わりも見えて、内容の本筋とは違うかもしれないところで目から鱗なと...
料理たくさん作らなくても一汁一菜でよいんだなあと安心する本。やっぱり日本人は、米、味噌汁、おしんこに戻るんだよなあ。 あと、料理そのもののことだけじゃなくて、料理をするという行為や、その背後にあるきもちや家族との関わりも見えて、内容の本筋とは違うかもしれないところで目から鱗なところもあった。(例えば、お手伝いをしたい、という気持ちは、いままで、わたしの承認欲求かと思っていたけど、この本では、お母さんのことがだいすきだから、という愛の気持ちという趣旨のことが書いてあって、あ、、そうなのか、、と。) あと、ご飯の時の御膳、ぜひ用意したい。 お膳は外との結界となっていて、それは絵でいう額縁みたいなもの、という、この説明が美しかったから。欲しくなった。
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