一汁一菜でよいという提案 の商品レビュー
【農学部図書館リクエスト購入図書】 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC10709249
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とてもシンプルで丁寧で、土井さんの心が感じられる文章。 普段の料理も重ね煮クラッカーも、ここを土台にしたいな。 私が目指すのは、ご飯のようなおやつだと改めて感じた。 ・暮らしにおいて大切なことは、自分自身のの心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思いま...
とてもシンプルで丁寧で、土井さんの心が感じられる文章。 普段の料理も重ね煮クラッカーも、ここを土台にしたいな。 私が目指すのは、ご飯のようなおやつだと改めて感じた。 ・暮らしにおいて大切なことは、自分自身のの心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。その柱となるのが食事です。一日、一日、必ず自分がコントロールしているところへ帰ってくることです。 ・一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「行き方」だと思います。 ・和食の背景には「自然」があり、西洋の食の背景には「人間の哲学」があります。両者は全く違う人間を作ります。 ・味噌汁には、何を入れてもよいのです。同じものという再現性はなく、毎日違うものができあがります。 ・日本にはそもそも主菜と副菜を区別する習慣はありませんでした。すべてがご飯のおかずでした。 ・料理をすることは、生きることです。大昔も今も、料理することで、大自然に直接触れているのだと信じてるのです。
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気持ちが楽になって、心が暖かくなる 丁寧な生き方 読み終わった後、土井先生の暖かさに泣きそうになった
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献立を考えるのが苦手な上に食に興味がなくかなり堕落した生活を送っていた。とはいえ家族に美味しい手料理を作りたいという気持ちはあり、そんな時に出会ったのがこの本だった。 基本はご飯とお味噌汁、元気な時は+漬物(おかず)。これで充分な食事になる、とみてさっそく実践してみた。すると日...
献立を考えるのが苦手な上に食に興味がなくかなり堕落した生活を送っていた。とはいえ家族に美味しい手料理を作りたいという気持ちはあり、そんな時に出会ったのがこの本だった。 基本はご飯とお味噌汁、元気な時は+漬物(おかず)。これで充分な食事になる、とみてさっそく実践してみた。すると日々の料理ってこんなの簡単だったの...?と思え、食事に対するストレスが減ったのが明確にわかった。 心に余裕が出ると季節にあったものを食べたくなって作るようになる。家族の喜ぶ顔がみれる。嬉しくてまた作る。そんなハレとケの繰り返し。 生きていく限り食と離れることはない。だからこそいかにストレスなく楽しく調理できるかが続けるコツなんだなぁと。お世辞抜きに、人生がガラッと変わった1冊でした。
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ご飯と味噌汁でOKよ! という結論を出し、生活するためのノウハウが書かれているかと思ったけど、 めっちゃ丁寧な生活ですやん。 食と向き合って 考えて生活してる。 哲学や思想も入っていてちゃんとした一汁一菜って 難しいんだなと思った。 話題になってたし、 図書館でなかなか借り...
ご飯と味噌汁でOKよ! という結論を出し、生活するためのノウハウが書かれているかと思ったけど、 めっちゃ丁寧な生活ですやん。 食と向き合って 考えて生活してる。 哲学や思想も入っていてちゃんとした一汁一菜って 難しいんだなと思った。 話題になってたし、 図書館でなかなか借りられず やっと読めるー! と期待きていたのだけど、 予想していた感じの本ではなかったかな。
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後書きにもあるけど、優しい視点。美味しくなくても良いし、お味噌汁とお漬け物だけで良いんだよという提案。ただ面白いのは「無理しなくて良いです。だから毎日作りましょうね。それが日本の女性の勤めですよ。」という視点も持ち合わせていること。昔の日本は、昔の日本は、という言葉が繰り返される...
後書きにもあるけど、優しい視点。美味しくなくても良いし、お味噌汁とお漬け物だけで良いんだよという提案。ただ面白いのは「無理しなくて良いです。だから毎日作りましょうね。それが日本の女性の勤めですよ。」という視点も持ち合わせていること。昔の日本は、昔の日本は、という言葉が繰り返される日本文化論的な側面も。そこだけはどうにも受けつけなかった。 食を通して見えてくる美学▪哲学、生活への向き合い方は非常に興味深いし共感できる。
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持続可能な感じのレシピ本を購入した。 大丈夫、かな?、と思ったのも束の間、私が作りたい野菜のおかずは、いわゆる「副菜」ばかりで、「主菜、どうする?」状態に陥ったのだった。 そこで、土井先生のやわらかい関西弁と、いつか目に耳にしたことのあるこのタイトルを思い出した。 調べたら読みやすそうだし、私は味噌汁が好きだし、文庫本になっているし、料理のことをきちんと知りたいので、取り寄せてもらい、購入して読みました。 料理研究家のエッセイ。 「一汁一菜とは、ご飯を中心とした汁と菜(おかず)。その原点を『ご飯、味噌汁、漬物』とする食事の型です。」 なんと、私が読みたかった、知りたかったのは、こういうことだったのです! 『陰翳礼讃』和食版とも言える本書。 日本における料理とはこういうものだったか、と目からウロコ。 特に、おいしくならないときもある、ケの料理、味噌は自然にあるもの、和食は主菜であり副菜、というあたり、すとんと納得できました。 いつか、チェーン店風の和食屋のランチで、豚汁セットを頼んだときのこと。 それはそれは大きな汁椀に豚汁がどっさりと、あとは漬物とご飯、というもので、具沢山の味噌汁で満ち足りた気持ちになったことを思い出したのでした。 料理とは、民俗学で、哲学で、思想なんですね。 文体は「のです。」が多すぎな気がしましたが、あとはわかりやすく読みやすかったです。 これは再読必至。 料理に苦手意識がある人、日本が好きな人、味噌汁が好きな人、エッセイが好きな人、ぜひご一読くださいませ。
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自分のことを後回しにせずに、自分自身も大切にして、自分のために(お茶碗を)選ぶ。 自分のことも大切にしながら、家族のことを思って、でも気負わずにごはんを楽しく作れたらいいな。器選びも大切だと書いてくださっていたのが何だかうれしかった。
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目から鱗とはこのこと。 一汁一菜で普段の家庭料理は十分、味噌汁をうまいこと活かす、その中にこそ宇宙が広がっているというこの考え方は、すごい納得出来たし、自分で毎日料理をしてても間違ってなかったんやと思った。 心を落ち着いて晩御飯の準備をしてると、その中で今日はどんな切り方にしよ...
目から鱗とはこのこと。 一汁一菜で普段の家庭料理は十分、味噌汁をうまいこと活かす、その中にこそ宇宙が広がっているというこの考え方は、すごい納得出来たし、自分で毎日料理をしてても間違ってなかったんやと思った。 心を落ち着いて晩御飯の準備をしてると、その中で今日はどんな切り方にしよかとか、今日はちょっとこれ多めに入れよか、少なめにしよとかいろんな発見があるし、普通に気分転換できて楽しい。 この有意義な時間の発見をするきっかけになる良著。 お箸は何で横に置くのか、ってのも知ってるようで知らない人が多いのでは。 お造りと生魚の違いも。 「いただきます」ですわ。 人は自然にこそ生かされてる、自然の中でしか生きられないという考えが古来から日本にはあるというのは同意。 どんなにいろんな食文化が外から日本人の中には根底に変わらぬものがある、、というのはわかるけども、今の10代を見てると、「そもそももうお米も味噌汁も食べへんし、、、」ってところまで一部では来てる気がするから、あと20、30年ぐらいが日本の家庭料理が断絶するか形を変えて継承されていくかの変わり目なのかなとも思う。 そんな人たちにこそ読んでもらいたい一冊でもある。 本居宣長の「もののあはれ」が出て来るとは思わなかった。 ほんとに、食材が季節ごとに豊富で、「きれいやな」「ええなぁ」と普段の食事度に思えるちょっとした心をこそ持ち続けたいと思った。
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