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星を掬う の商品レビュー

4.2

670件のお客様レビュー

  1. 5つ

    258

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/04/21

町田そのこさんの作品に出てくる人物は、色んな問題を抱えていることが多いけど、この作品は一際しんどかった。 すれ違う数組の母娘の話。 はじめは千鶴の性格にイライラして 恵真の過去に愕然として 美保の身勝手さに憤り 弥一と岡崎のクソっぷりに心底戦慄し 聖子の想いに涙する 自分らし...

町田そのこさんの作品に出てくる人物は、色んな問題を抱えていることが多いけど、この作品は一際しんどかった。 すれ違う数組の母娘の話。 はじめは千鶴の性格にイライラして 恵真の過去に愕然として 美保の身勝手さに憤り 弥一と岡崎のクソっぷりに心底戦慄し 聖子の想いに涙する 自分らしく生きる道を選んだために、相手を傷つけてしまうこともあるけど、それも自分の責任であること。 自分の不幸を人のせいにするのは楽だけど、それは無責任で、自分の人生は自分で舵を取らなくてはならないこと。 そんなことを強く突きつけられたかんじです。 暴力描写や認知症の描写が結構しんどくて 他の町田さん作品に比べると 読み進めるのが辛かった。

Posted byブクログ

2024/04/21

すれ違う母と娘の物語。 辛い始まりで、読み続けるのがキツイ展開。 娘を育てられなかった母の人生、母に捨てられた娘の思い、DV、引きこもり、認知症、介護、世の中のどうしようもなく辛い思いが詰まっている。 どんな辛い人生も、大変であるが、自分の人生ならば自分で責任をとり、人のせいにす...

すれ違う母と娘の物語。 辛い始まりで、読み続けるのがキツイ展開。 娘を育てられなかった母の人生、母に捨てられた娘の思い、DV、引きこもり、認知症、介護、世の中のどうしようもなく辛い思いが詰まっている。 どんな辛い人生も、大変であるが、自分の人生ならば自分で責任をとり、人のせいにする事なく、生きていかないといけない。 ただ、過去のこだわりや、やり残したことに、決着をつけないと、新しい一歩を踏み出していけないんだなぁ。 母もひとりの人間であり、お互いの辛さを意識して、認め合う事で、やっと母娘として、理解し合えるんですね。

Posted byブクログ

2024/04/20

タイトルと内容のギャップに驚かされた。読んでいて、もう少し幸せになれたらいいのにと辛くなり、腹が立って仕方がない思いでいっぱいになる。読後が重たい想いに縛られて消化不良気味で、私には、しんどすぎた。

Posted byブクログ

2024/04/19

いまさら会ってもと思ったけれど、会ってよかった。嫌なこともあるだろうが、向き合ってこそわかることもある。

Posted byブクログ

2024/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 表紙に惹かれ、なんとなく手に取ったのですが、読んでいるうちにどんどん登場人物に感情移入してしまい、ページをめくる手が止まらなかったです。感情がぶつかり合うシーンが多く、まるで仲裁役になったみたいでした。  物語を読み終えたあとに、タイトルを見て納得。個人的に「母親を捨てた」美保が「母親に捨てられた」芳野に本音を話すシーンがグッときて、お気に入りです。

Posted byブクログ

2024/04/13

母娘関係のもどかしさ、お互いの思いのすれ違いや、甘えとか。 いろんな感情が惹起されました。 自分自身に置き換えたり 心境を想像して泣きそうになったり…泣いたり。 登場人物がみんな何かを抱えつつも、 お互いに関わることで道がひらけていく感じがよくて、救われた。

Posted byブクログ

2024/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

若年性認知症を患う52歳のお母さんの言葉で人間は水のよう。いろいろなものが混ざり合う特性を持っているし 、温度でも表情を変える 熱い苺シロップをかき氷をかけたら!? いろいろな人生経験を持ち、それぞれに対する感情が熱かったり冷めてたりでぶつかる 一つの家の中に母娘の関係の女ばかりが生活しどうなるのかハラハラして読みました。

Posted byブクログ

2024/04/07

いいお話を読んだ後は胸がいっぱいになって何も言葉が出てこなくなる。この本はまさにそれだった。めちゃめちゃ良かった。 親子の確執とかDVとか認知症とか題材になってる事はいくつかあるけど、大きな意味で人の生きざまについて語られているから、たぶん誰が読んでもどこかで自分自身に重なって共...

いいお話を読んだ後は胸がいっぱいになって何も言葉が出てこなくなる。この本はまさにそれだった。めちゃめちゃ良かった。 親子の確執とかDVとか認知症とか題材になってる事はいくつかあるけど、大きな意味で人の生きざまについて語られているから、たぶん誰が読んでもどこかで自分自身に重なって共感できる部分があると思う。

Posted byブクログ

2024/04/05
  • ネタバレ

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毒親とか親ガチャとか言うけどいい年して親のせいで不幸だとなげくのはどうなのか疑問に思っていた。人を許せないのは自分の首をしめているような気がする。そして最後はとても感動できた。

Posted byブクログ

2024/04/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

掬うっていう漢字初めて知った 星を掬うのタイトルの意味は読んでみないと分からないけど、すごくしっくりくる。 幼少期に母に捨てられたと思って大人になった主人公の心の傷は深く、元夫のDVを受けお金もなく追い詰められていたけど母との夏の思い出をラジオに投稿したことがきっかけで母達と生活を共にすることとなった。 若年性認知になっていた母が記憶を失っていく苦しさや、自分の生き方を最後まで貫こうとして周りにも影響を与えていく強さが印象的だった。

Posted byブクログ