選んだ孤独はよい孤独 の商品レビュー
表紙が好きで...いわぬるジャケ買いです... ニューノーマルな生き方・価値観を持った ジェンダーレスな男性たちが 描かれているのかと思ったら"男らしさ" の中で歯痒く生きる男性達が描かれていて なんだか、凄く思うことが色々あったな 反省もやりきれない思いも...
表紙が好きで...いわぬるジャケ買いです... ニューノーマルな生き方・価値観を持った ジェンダーレスな男性たちが 描かれているのかと思ったら"男らしさ" の中で歯痒く生きる男性達が描かれていて なんだか、凄く思うことが色々あったな 反省もやりきれない思いも....うん "女の子怖い"は殆ど僕の視点?感触?と変わらずで それは一体、どういうことなのか?を考えていたけど ああ...そうか... 僕も"女性らしさ"の中で歯痒く生きていたのかもだね と、実感してなんだか悲しくなって?落ちましたね "らしさ"とか"普通"とか 何か一つのそれに囚われたくない... そう思えば思うほど、ああ僕は囚われている...と 余計に辛く、悲しくなる 果たしてあの呪縛から解かれて、死ねるだろうか? あ、だけど 皆、一生懸命生きてるから その命を全うしているから "らしさ"が生まれるのかも そう思えるとなんだか急に 愛おしくなります そう思えるような言葉たちで 綴ってくれた山内マリコさん、素敵だな〜 他作も是非読みたい、ね (映画化されているものは殆ど鑑賞済み) ここからは少し論点がズレるかもしれないけれど この本を通してもう一度、性について考え直す。 「私は生物学的に女性だけど...」みたいな言い方を これまでずっとしてきたけれど、 この"生物学的"という言葉そのものが 差別的な用語になりうる...のか...? そんな風に思えた 身体そのものがフリーというか それこそがその人である証明というか本質というか そういうことも全然わかっていなかったな... と、思えただけでこの本を選んだ価値、あったかな なんて、思っています
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男性が主人公の短編集。 「おれが逃がしてやる」という作品が特によかった。 「社会人になると、毎日は忙しくなるけど、人生って意味では、暇。仕事は人生の便利な暇つぶし。」 「別に無難な人生でいいと思っているならこのくそつまらないサラリーマン生活に一刻も早く染まれるよう指導するけど...
男性が主人公の短編集。 「おれが逃がしてやる」という作品が特によかった。 「社会人になると、毎日は忙しくなるけど、人生って意味では、暇。仕事は人生の便利な暇つぶし。」 「別に無難な人生でいいと思っているならこのくそつまらないサラリーマン生活に一刻も早く染まれるよう指導するけど、やりたいことがあるのに無理して諦めようとしてるんだったら、止める」 「おれが逃してやる」 他のよかった2作品。 「ぼくは仕事ができない」は東京男子図鑑を彷彿させる話。 「あるカップルの別れの理由」は同棲カップルの生活のすれ違いによる別れから彼女が人生を切り拓いていった話。
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「(女は)仕事がどうしても嫌になったら、結婚という名のセーフティネットに飛び込むこともできる」というワードの強さ。ひどい言い方だけれど男性は社会で生きていくしかないのだな、と気づく。 山内マリコさんはわたしのような地方出身の女性の胸に響くような作品を出していらして、そのなかではこ...
「(女は)仕事がどうしても嫌になったら、結婚という名のセーフティネットに飛び込むこともできる」というワードの強さ。ひどい言い方だけれど男性は社会で生きていくしかないのだな、と気づく。 山内マリコさんはわたしのような地方出身の女性の胸に響くような作品を出していらして、そのなかではこの男性側の短編集は意外で手に取った。でも、決して男性のことを嫌なように書いているわけではなくてくすりと笑えて、世の男性のことがちょっとかわいそうでかわいくみえてくる、そんな一冊だった。
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