1,800円以上の注文で送料無料

選んだ孤独はよい孤独 の商品レビュー

3.6

70件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/12/23

男と女を分けて考えるのって、今の時代そぐわないのかもしれないけれど 男の社会というのは、女の社会と同様に面倒くさくて大変なんだなと思った。 劣等感にまみれた男、虚勢を張る男、流される男、なぜそうなるのか分からない男。 「面倒くさい」男の話が多かった。いろんな「かかわりたくないタイ...

男と女を分けて考えるのって、今の時代そぐわないのかもしれないけれど 男の社会というのは、女の社会と同様に面倒くさくて大変なんだなと思った。 劣等感にまみれた男、虚勢を張る男、流される男、なぜそうなるのか分からない男。 「面倒くさい」男の話が多かった。いろんな「かかわりたくないタイプ」の男たち。 要所要所で、「強い女」が出てきてくれてスカッとした。やっぱりある程度は「男らしい」人が私は好きなのだなぁと。 超短編集。短編というより、これはメモ書きでは?と思うような短さのものもあった。 タイトルはなぜこれにしたんだろう。

Posted byブクログ

2021/12/14

200ページ足らずの中に22編の短編集。男の孤独。 少しずつ男女のあり方も変わってきていて、こんな時代もあったんやなあ、となるかな?

Posted byブクログ

2021/11/23

短編集でめちゃくちゃ読みやすかった! ブックカフェで偶然見つけて、男らしさに馴染めない不器用な男たちの物語という帯につられて購入。 ①ファーザーは2ページの小説なのに、時の経過(子供の成長)を淡々と目撃している形で書かれて、同じことの繰り返しで面白かった! ②心が動いた瞬間、...

短編集でめちゃくちゃ読みやすかった! ブックカフェで偶然見つけて、男らしさに馴染めない不器用な男たちの物語という帯につられて購入。 ①ファーザーは2ページの小説なのに、時の経過(子供の成長)を淡々と目撃している形で書かれて、同じことの繰り返しで面白かった! ②心が動いた瞬間、シャッターを切る 自分の気持ちをストレートに表現できない僕と心が動いた瞬間写真を撮ってくれるロボット(ニコン)の話!ニコンがとにかく可愛くて欲しくなった ③俺が逃してやる

Posted byブクログ

2023/05/07

山内マリコさんといえば女性視点の作品が多いのですが、こちらの作品は男性視点のお話でとても新鮮でした。女性と同じように男性らしさに悩むことについても考えさせられました。

Posted byブクログ

2021/11/14

女にモテて、周りを支配して、強い者には従って。そういう空気で生きていた時期を思い出した。 男には働くしか道がない。それが普通だ。だから、死にそうな顔をして会社に行く。みんな、そのクラブに仲間が増えるのを待っている。

Posted byブクログ

2021/11/06

女らしさに苦しむ女性の作品は多いけど、男らしさに苦しむ男性もまた多いのかと考えさせられた。 わからないはずなのに、なぜかわかった気になってしまったのは、これもまた、男性社会に存在する「当たり前」や「普通」を何気なく享受してしまっているからなのかも知れない。

Posted byブクログ

2021/11/05

社会の求める男らしさにまつわる小品集。超短編という感じだからさくっとよめる。日常に転がっていて見かける、もしくは見過ごしてしまう、男らしさを取り巻く場面が切り取られていて興味深い。自分もこの作品たちの瞬間を持っているのだと思うと、やりきれない気持ちになる。

Posted byブクログ

2021/11/16

表紙が好きで...いわぬるジャケ買いです... ニューノーマルな生き方・価値観を持った ジェンダーレスな男性たちが 描かれているのかと思ったら"男らしさ" の中で歯痒く生きる男性達が描かれていて なんだか、凄く思うことが色々あったな 反省もやりきれない思いも...

表紙が好きで...いわぬるジャケ買いです... ニューノーマルな生き方・価値観を持った ジェンダーレスな男性たちが 描かれているのかと思ったら"男らしさ" の中で歯痒く生きる男性達が描かれていて なんだか、凄く思うことが色々あったな 反省もやりきれない思いも....うん "女の子怖い"は殆ど僕の視点?感触?と変わらずで それは一体、どういうことなのか?を考えていたけど ああ...そうか... 僕も"女性らしさ"の中で歯痒く生きていたのかもだね と、実感してなんだか悲しくなって?落ちましたね "らしさ"とか"普通"とか 何か一つのそれに囚われたくない... そう思えば思うほど、ああ僕は囚われている...と 余計に辛く、悲しくなる 果たしてあの呪縛から解かれて、死ねるだろうか? あ、だけど 皆、一生懸命生きてるから その命を全うしているから "らしさ"が生まれるのかも そう思えるとなんだか急に 愛おしくなります そう思えるような言葉たちで 綴ってくれた山内マリコさん、素敵だな〜 他作も是非読みたい、ね (映画化されているものは殆ど鑑賞済み) ここからは少し論点がズレるかもしれないけれど この本を通してもう一度、性について考え直す。 「私は生物学的に女性だけど...」みたいな言い方を これまでずっとしてきたけれど、 この"生物学的"という言葉そのものが 差別的な用語になりうる...のか...? そんな風に思えた 身体そのものがフリーというか それこそがその人である証明というか本質というか そういうことも全然わかっていなかったな... と、思えただけでこの本を選んだ価値、あったかな なんて、思っています

Posted byブクログ

2021/11/01

男性が主人公の短編集。 「おれが逃がしてやる」という作品が特によかった。 「社会人になると、毎日は忙しくなるけど、人生って意味では、暇。仕事は人生の便利な暇つぶし。」 「別に無難な人生でいいと思っているならこのくそつまらないサラリーマン生活に一刻も早く染まれるよう指導するけど...

男性が主人公の短編集。 「おれが逃がしてやる」という作品が特によかった。 「社会人になると、毎日は忙しくなるけど、人生って意味では、暇。仕事は人生の便利な暇つぶし。」 「別に無難な人生でいいと思っているならこのくそつまらないサラリーマン生活に一刻も早く染まれるよう指導するけど、やりたいことがあるのに無理して諦めようとしてるんだったら、止める」 「おれが逃してやる」 他のよかった2作品。 「ぼくは仕事ができない」は東京男子図鑑を彷彿させる話。 「あるカップルの別れの理由」は同棲カップルの生活のすれ違いによる別れから彼女が人生を切り拓いていった話。

Posted byブクログ

2021/10/12

「(女は)仕事がどうしても嫌になったら、結婚という名のセーフティネットに飛び込むこともできる」というワードの強さ。ひどい言い方だけれど男性は社会で生きていくしかないのだな、と気づく。 山内マリコさんはわたしのような地方出身の女性の胸に響くような作品を出していらして、そのなかではこ...

「(女は)仕事がどうしても嫌になったら、結婚という名のセーフティネットに飛び込むこともできる」というワードの強さ。ひどい言い方だけれど男性は社会で生きていくしかないのだな、と気づく。 山内マリコさんはわたしのような地方出身の女性の胸に響くような作品を出していらして、そのなかではこの男性側の短編集は意外で手に取った。でも、決して男性のことを嫌なように書いているわけではなくてくすりと笑えて、世の男性のことがちょっとかわいそうでかわいくみえてくる、そんな一冊だった。

Posted byブクログ