選んだ孤独はよい孤独 の商品レビュー
こんな言葉でしか表現できないのが大変申し訳ないのですが、X(旧Twitter)のネガティブな投稿を見ている時と近しい読後感でした。 多くの男性が感じる社会的な重圧や逃れられない閉塞感を数々の短編を通じて具体的に追体験できることがこの本の良さだと思います。 ただ、その重苦しさとどう...
こんな言葉でしか表現できないのが大変申し訳ないのですが、X(旧Twitter)のネガティブな投稿を見ている時と近しい読後感でした。 多くの男性が感じる社会的な重圧や逃れられない閉塞感を数々の短編を通じて具体的に追体験できることがこの本の良さだと思います。 ただ、その重苦しさとどう向き合うのか、どうすれば軽くなりうるのかについてこの本から示唆をあまり得られないと個人的には感じました。 表題にあるように「よい孤独」を選択した男性の心情に触れられるかと期待していたので、その点でガッカリする結果となりました。 社会一般という土俵の上で闘い続け、疲弊し、苦しむ男性の感覚を知りたい方にはオススメですが、その土俵から降りて別の小さな土俵で生きていく人間の姿を期待している方にはあまりオススメできません。
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物語集でとても短いものもある。 でもどこかでぶっ刺さる一文もあったりして 男性の生きづらさが書かれているけど 女性が読んでももちろん面白い。
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カツセマサヒコさんの書評を読んだ際、いろいろつながった。現在の男たちが孤独に怯えながら、社会的な男らしさも求められる物語に感じた。感情がわからないこと、情けないことを隠すことを世間は見抜いてということが伝わってくる。自分の反省も込みで、そんな男たちに優しく寄り添ってくれる物語集だ...
カツセマサヒコさんの書評を読んだ際、いろいろつながった。現在の男たちが孤独に怯えながら、社会的な男らしさも求められる物語に感じた。感情がわからないこと、情けないことを隠すことを世間は見抜いてということが伝わってくる。自分の反省も込みで、そんな男たちに優しく寄り添ってくれる物語集だと思う。
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第7回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会2-オンライン-で紹介された本です。チャンプ本。 https://www.youtube.com/watch?v=PQIMvGi5GxA 2022.2.11 2022.3.13開催の第7回ビブリオバトル全国大会inいこま決勝に進出。グラ...
第7回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会2-オンライン-で紹介された本です。チャンプ本。 https://www.youtube.com/watch?v=PQIMvGi5GxA 2022.2.11 2022.3.13開催の第7回ビブリオバトル全国大会inいこま決勝に進出。グランドチャンプ本! https://www.youtube.com/watch?v=39UUtKo-xO0
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「“男らしさ“に馴染めない、不器用で情けなくも、愛すべき男たち。」 これってそんな本だったの?この本の紹介文を知らないまま読み進めたが、読み終えた後の印象と合わず違和感。彼らが味わっている孤独は男性らしさに馴染めないから生まれているものでもないと思うし、世に蔓延る男性らしさと自分...
「“男らしさ“に馴染めない、不器用で情けなくも、愛すべき男たち。」 これってそんな本だったの?この本の紹介文を知らないまま読み進めたが、読み終えた後の印象と合わず違和感。彼らが味わっている孤独は男性らしさに馴染めないから生まれているものでもないと思うし、世に蔓延る男性らしさと自分が合わない自覚もなさそうで愛らしいなと思える話は一つもなかった。 不規則な構成になっている点も相まって?気持ち悪い読後感なのが正直なところ。
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少し仄暗い雰囲気の漂う物語集です。共感しづらかったからか、いまいちのめり込めないまま読了となりました。淡々とした文章がひたすらに続きますので、もう少し想像力を使って読んだ方が良かったかもしれません。
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人は一つの観点からしか物事を見ることができない。A面、B面は共通か、想像は事実とは違うかもしれない。だから人と話した方が良い。あの人たちは、いつも何を思って生きているんだろう。私たちが生きているのは今なのに、過去に縋って妄想してしまうあの現象、何なんだろうね。
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今年も始まった河出文庫グランドフェア、すてきなブックカバー&トートバッグを入手するため34冊目は最近気になる山内マリコさんの短編&掌編集。「文藝」などに発表されたもの+単行本書き下ろし+文庫書き下ろしも加わった22篇。
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図書館の本② 女子特有の生きづらさがあるように、男子にも男子なりの生きづらさがあるんだなぁ、と自分が知らない世界を覗いたような気持ちになる一冊。 「ぼくは仕事ができない」が印象的。ある人にとっては憧れの人でもあり、ある人にとっては全く仕事ができない人だったり。 男に生まれた...
図書館の本② 女子特有の生きづらさがあるように、男子にも男子なりの生きづらさがあるんだなぁ、と自分が知らない世界を覗いたような気持ちになる一冊。 「ぼくは仕事ができない」が印象的。ある人にとっては憧れの人でもあり、ある人にとっては全く仕事ができない人だったり。 男に生まれた以上、職場が戦場であることは免れないのは、ある一種の生きづらさであることは間違いない。
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ラジオで当選して貰った本。山内マリコさんの作品は初めて。男性の生きづらさに焦点を当てた作品も初めて。女性の生きづらさがあるのと表裏一体で、男性にも窮屈さやプレッシャーなど、色々あるってことをちゃんと分かっておかないと。長くても20頁、短いと1頁の文章で終わるものもあって、さくさく...
ラジオで当選して貰った本。山内マリコさんの作品は初めて。男性の生きづらさに焦点を当てた作品も初めて。女性の生きづらさがあるのと表裏一体で、男性にも窮屈さやプレッシャーなど、色々あるってことをちゃんと分かっておかないと。長くても20頁、短いと1頁の文章で終わるものもあって、さくさくあっという間に読了。「ぼくは仕事ができない」、働くことにおいて男性には逃げ場がないって話にすごく納得して絶望的な気持ちになる。「1989年から来た男」「『おれが逃がしてやる』」「ファーザー」あたりも好きでした。
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