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ヨルガオ殺人事件(下) の商品レビュー

4.2

132件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    2

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2022/01/30

アンソニー・ホロヴィッツ最新作。 今回も読み応え十分。 何てったって、極上ミステリーが一つの作品で2回楽しめるんだから。 方法としては入れ子式。 古よりある技法なのだが、この作中作の中に、ヨルガオ殺人事件のヒントが隠されているらしい。 探偵役の元編集者、スーザンは当時担当してい...

アンソニー・ホロヴィッツ最新作。 今回も読み応え十分。 何てったって、極上ミステリーが一つの作品で2回楽しめるんだから。 方法としては入れ子式。 古よりある技法なのだが、この作中作の中に、ヨルガオ殺人事件のヒントが隠されているらしい。 探偵役の元編集者、スーザンは当時担当していたアティカス・ピュントの「愚行の代償」を読んだ時、そんなものが存在するとは分からなかった。 押しかけ依頼人のために、もう一度読み始めるのだが…。 わたしには解けず、唸りながらスーザンの推理を待った。 真犯人当て、そして理由。 人探しの要素も相まって、難問である。 だが答えはずっと示されていた。 最初から。 人の心は複雑だ。 誰もが自分を守るため、嘘をつく。 何かを隠している、と直感した時は確かに何か隠されている。 犯人の行為には微塵も同意できないが、背景には同情もする。 翻訳作品であり、少々長い。 慣れないと途中でやめてしまうかもしれない。 しかし傑作である。 映像作品になったらどんなふうになるのだろう。 シリーズ続編はあるのだろうか?期待している。

Posted byブクログ

2022/01/26
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アンドレアスーーーー!! カッコよかった。 それは差し引いて考えても、ギリシャに住みたくなった。午前中ホテルの仕事して、午後は海風にあたりながらのんびり編集の仕事。最高だな。 結局誰が犯人だかわからないまま終盤まで読み進めることになった。個人的には一作目より面白かった。アラン・コンウェイ、相変わらず気持ち悪いな。清々しいくらい気持ち悪い。 でもアンドレアス、メールは不調で受け取れなかったにしても電話の着信無視はどう言うことなのか。

Posted byブクログ

2022/01/20
  • ネタバレ

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主人公が謎解きの調査の過程で事件に深く関わりがあるという推理小説を読み始め推理小説を読んでる途中からまた別の小説の謎解きが展開される。とにかく上巻からの続きと真相を知りたくて下巻も一気読み。個人的にはアンソニーホロビッツ作品はアティカス・ピュントが出てくるシリーズが1番好き 感想を書いていてまた最初から読みたくなった

Posted byブクログ

2022/01/19

作中作「愚行の代償」を読み終わり、行方不明のセシリーは本の最初で犯人がわかったという。スーザンは、過去の殺人事件の真犯人とセシリーの行方について、関係者を集めて解き明かす。 謎解きの手順は、英国ミステリーの王道かな。キーポイントのアナグラムや、象徴などは日本人には分かりにくい。...

作中作「愚行の代償」を読み終わり、行方不明のセシリーは本の最初で犯人がわかったという。スーザンは、過去の殺人事件の真犯人とセシリーの行方について、関係者を集めて解き明かす。 謎解きの手順は、英国ミステリーの王道かな。キーポイントのアナグラムや、象徴などは日本人には分かりにくい。でも、その過程を楽しんで読んだ。

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2022/01/17
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素晴らしい。 カササギは最高に面白かったが、それに負けないくらい本作も楽しめた。特に本編より愚行の代償が好きだった。フェアかつハイレベル。あれを一冊で出さないのだからもったいない! 登場人物がガラッと変わってまた戻るので誰がどんな人物だったか思い出し難いのが難点か。

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2022/01/17
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作中作が面白くて一気に読んでしまった。 ミス・ケイン、キャラ立ってるな〜と思ってたら犯人で、好きだ…と思った。 作中作が単なるギミックとしてでなく一つの作品としてもしっかり面白いのは本当にお見事。 スーザンの妹ケイティ、幸せになってくれな…

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2022/01/05

入子構造の作品「愚行の代償」が面白く、一つの作品で2冊読んだ印象。 ここでも感じるのは冤罪が真犯人を野放しにしてしまうこと。無実で服役させられる人は人生を奪われるわけだし、警察もただ犯人を挙げるのではなく真犯人を見つけてほしい。 二つの物語、8年の時を隔てた二つの事件を見事に繋ぐ...

入子構造の作品「愚行の代償」が面白く、一つの作品で2冊読んだ印象。 ここでも感じるのは冤罪が真犯人を野放しにしてしまうこと。無実で服役させられる人は人生を奪われるわけだし、警察もただ犯人を挙げるのではなく真犯人を見つけてほしい。 二つの物語、8年の時を隔てた二つの事件を見事に繋ぐお手並みはさすがだ。

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2021/12/31

長かったけど面白かったです 序盤ある程度お話が進んでからの、作中作の登場 (この作品が単独でなかなか面白い) 主人公と同じ立ち位置から読むイメージができます 怪しい登場人物は何人もいますが、主人公のようには結論にたどり着けませんでした (英語で読めたら、もっと楽しめるのだろう...

長かったけど面白かったです 序盤ある程度お話が進んでからの、作中作の登場 (この作品が単独でなかなか面白い) 主人公と同じ立ち位置から読むイメージができます 怪しい登場人物は何人もいますが、主人公のようには結論にたどり着けませんでした (英語で読めたら、もっと楽しめるのだろうけど) 終盤に明かされる内容から、また作中作を読み直したくなります 現代と作中作の対比も面白い まだ続編があるそうで、またまた期待ですね

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2021/12/29

作中作「愚行の代償」の解決と本編の解決が含まれる下巻。 作中作のほうは犯人あてに成功・・・というよりは絞り込みというのが正確かな。 本編に関しては「えー、そんなの警察が本腰いれてりゃ秒で解決してんじゃないのー?」とは思ったけど、警察は一応犯人をあげているので(間違っていたけど)深...

作中作「愚行の代償」の解決と本編の解決が含まれる下巻。 作中作のほうは犯人あてに成功・・・というよりは絞り込みというのが正確かな。 本編に関しては「えー、そんなの警察が本腰いれてりゃ秒で解決してんじゃないのー?」とは思ったけど、警察は一応犯人をあげているので(間違っていたけど)深く捜査しなかったこともあり得ないことではないし、一般人のスーザンがたどりつけるスピードはこれでも上出来クラスか。 相変わらず顔のいい男たちがわんさか登場するのは、なんやねんではある。そのわりに女性の容姿には評価が厳しいというか、通り一遍の美女が山盛りになったりしないのはなぜなんだ。普通そっちだろう。まぁいいか。 本編もヤな奴いっぱいだったけど、絶対的なアウェイの状態で(懇願されてしゃーなしに行ってやったのにね!不思議だね!)スーザン頑張ったね!えらいよ! ってか・・・アンドレアスゥ・・・・(フェードアウト

Posted byブクログ

2021/12/28
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”すぐ目の前にあってーわたしをまっすぐ見つめかえしていたの”名探偵<アテュカス・ピュント>シリーズの『愚行の代償』を読んだ女性は、ある殺人事件の真相についてそう言い残して姿を消した。その作品の舞台は1953年の英国の村、事件は一世を風靡した女優の殺人。ピースが次々と組み合わさり、意外な真相が浮かびあがるーそんなミステリの醍醐味を二回も味わえる傑作! ー文庫うらすじより 作中作の『愚行の代償』は旧き良き時代のミステリーを彷彿とさせるアガサ・クリスティー的なもので、平穏無事に読了しました。 でも、読んでも私にはヨルガオ館での事件の犯人はわかりませんでした。 上巻のレビューで怪しいと書いた人物は動機はありましたが、ハズレでした。 でも、ちゃんと読んで考えれば犯人がわかるように『愚行の代償』には書いてあるんですね。 現代篇のヨルガオ館での殺人はかなり凶悪で野心を持った犯人の凶行でした。 犯人として誤認逮捕されていた人物の性格と、被害者との関係のみが救いだったと思います。

Posted byブクログ