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ヨルガオ殺人事件(下) の商品レビュー

4.2

132件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    1

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2021/12/27

世界には凄い人がまだまだいるんだなぁ…。 シリーズ前作の『カササギ…』が正に傑作!だったので、同様のインパクトには早々お目にかかれないだろうと、それでもシリーズだからと読み進めてみたのだが… 『名作』だ! それも『傑作』の前作を易々と超えていると個人的には思う。(傑作は時代の...

世界には凄い人がまだまだいるんだなぁ…。 シリーズ前作の『カササギ…』が正に傑作!だったので、同様のインパクトには早々お目にかかれないだろうと、それでもシリーズだからと読み進めてみたのだが… 『名作』だ! それも『傑作』の前作を易々と超えていると個人的には思う。(傑作は時代の流れに埋没することもあるが、名作は時代とともに流れてゆく…と、私は思う) 私のように取り留めない話をする人にありがちな、Aの話をする内にそこに含まれるBの話になり、更にBの中に内包されたCの話に移行して、最終的には『アレ?何の話だっけ?』と言うオチ…(笑) それを作為的に行い、尚且つ個々の話もキッチリと作り込まれていて(実際、作中作品の『愚行の代償』はそれ自体が立派な作品として出版されていても全く遜色ない完成度!しかも少し泣ける)更にはそれが本編へ帰結してゆく。 スーザンよりもピュントが魅力的だった。 物凄い小説だ!

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2021/12/25

SL 2021.11.23-2021.11.26 カササギ殺人事件の続編。 今回もアティカス・ピュント主人公の作中作もあり、そっちのほうが面白かった。

Posted byブクログ

2021/12/21

これも非常にレベルの高いミステリー。カササギからの続編だが、前作をあまり覚えておらず、もう一度読みたくなった。クォリティが非常に高くて素晴らしいのだが、なぜか今作は技巧的過ぎる気がした。この作家はうますぎるのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/12/14

今回はアテュカス・ピュントシリーズである「愚行の代償」を事件解決まで読むことができました。この作品と「ヨルガオ殺人事件」の2作を1つの作品で楽しめます。 もちろん2作品あるので登場人物の名前が覚えられないことが難点となりました。特に「愚行の代償」が終わって本編に戻ったときにはこ...

今回はアテュカス・ピュントシリーズである「愚行の代償」を事件解決まで読むことができました。この作品と「ヨルガオ殺人事件」の2作を1つの作品で楽しめます。 もちろん2作品あるので登場人物の名前が覚えられないことが難点となりました。特に「愚行の代償」が終わって本編に戻ったときにはこの人誰?となる点に注意が必要となります。 しかし「愚行の代償」だけで素晴らしいミステリー作品であるのにその作品内に秘められたヒントの数々には読了後に呻かされてしまいました。 アンソニー・ホロヴィッツにやられたのかアラン・コンウェイにやられたのか次回作も楽しみです。

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2021/12/06

あの「カササギ殺人事件」の(まさかの)続篇。「カササギ」は世評ほど楽しめなかったのだけど、これは面白かった。解説に「超絶技巧」「控えめに言っても圧巻」とあるのも決してオーバーではないと思う。前作と同じく作中作があるのだが(「愚行の代償」)、これもよくできていて、一粒で二度おいしい...

あの「カササギ殺人事件」の(まさかの)続篇。「カササギ」は世評ほど楽しめなかったのだけど、これは面白かった。解説に「超絶技巧」「控えめに言っても圧巻」とあるのも決してオーバーではないと思う。前作と同じく作中作があるのだが(「愚行の代償」)、これもよくできていて、一粒で二度おいしいお得感あり。 すべての手がかりはフェアに提示され、ちょっとしたひっかかりにもすべて意味があり、きちんと回収される。「愚行の代償」に載せられた献辞や「絶賛の声」まで謎解きのタネになっているのだからすごい。その上、事件解決後さらに、探偵役の編集者が、「愚行の代償」にたくさん埋め込まれた「お遊び」にも言及する。ここまで念入りだともう降参するしかない。 探偵役のスーザンが、(前作に続き登場した)ロック警視正とミステリについてやり取りするくだりがある。警視正はミステリを「犯罪を矮小化し、法の番人への信頼を揺るがす、幼稚きわまりないたわごと」だと言う。これに対するスーザンの反論は、多分に著者の考え方を反映しているものと思われるが、正統派のミステリ(例えばアガサ・クリスティ)の受け止められ方をよく表しているのではなかろうか。 「(読者は)自分が何を求めてこういうものを読むのかも、よくわかっているんです。けっして現実がよく描けているものを探しているわけじゃなくて、むしろ一時でも現実から離れたいんですよ」「ちゃんと筋の通った世界が描かれ、最後にはまちがいなく真実にたどりつく本を読むのは、疲れた心をいくらかでも癒してもらえるからじゃないんでしょうか」 自分としては、そのような読者を脅かさないミステリもいいけれど、心に深く食い込んでくる、打ちのめされるようなものが、より好きだ。それでも本作の完成度はすばらしく、堪能しました。

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2021/12/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

「カササギ殺人事件」、すごく面白かったはずなのに、すっかり話を忘れてしまっていた。なので改めてカササギを読んでみた。やっぱり話は面白かったけど、誰も救われないラストに、気持ちが入り込めなかったんだろうなと今になって分かる。 で、今回の新作。前作の読みたてなので、ぐいぐい入りやすい。今回も入れ子構造になっていて、ボリュームたっぷり。特にアティカス・ピュントの方は最後まで犯人が分からず、えぇっ!?って驚きました。スーザン側の話の方はうっすらと犯人は分かったけど、それでも文句なしに面白かったです。アランの性格、意地の悪さは、前作でたっぷりと思い知らされているから、あらかじめ警戒心もあったし。前作でスーザンが失意の底に沈んでいたので、今回、また新しいステージに前向きに立てて良かった。読後感が良いので、これは記憶に残るな。

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2021/12/05

上巻を読むのに時間がかかってしまった。下巻は作中作も本編も謎解きになるので夢中で読めたがなんか疲れてしまった。

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2021/12/02

前半と比べてスピード感もあって楽しめた。ピュントもポアロにも似た紳士的だし(笑)カササギ同様、むしろ作中作こそ核になると思った。

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2021/11/24

刊行を知ってから発売を心待ちにしていた本作、期待していた通りの面白さでした。 アンソニー・ホロヴィッツ作品はやはりどれも面白い! 作中作『愚行の代償』もこれだけで楽しめるくらい面白かったです。この作中作本編にどう関係しているかを予想しながら読むのが面白いですよね。登場人物がこん...

刊行を知ってから発売を心待ちにしていた本作、期待していた通りの面白さでした。 アンソニー・ホロヴィッツ作品はやはりどれも面白い! 作中作『愚行の代償』もこれだけで楽しめるくらい面白かったです。この作中作本編にどう関係しているかを予想しながら読むのが面白いですよね。登場人物がこんがらがりますが(笑)。 次回作も楽しみです。

Posted byブクログ

2021/11/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

“伏線、ヒント、メタファーが十全に機能したフェアプレイ”(解説 酒井貞道より) まさにその通り!読み終わった時の私の感想も同じです!。 だから今年(今作)も抜群に面白い。作中作も本編も。本編によって作中作の謎解きも強まる。 過去のミステリー、シェークスピア等の名作、映画が登場するので、それらも読みたく、観たくなる。読んでいたらもっと面白く感じると思うので(ヒントにもなる)、 読んでいた方が羨ましい。 作中作は、書評、作家について、登場人物、目次、献辞、本文…の丸ごと1冊。

Posted byブクログ