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ヨルガオ殺人事件(下) の商品レビュー

4.2

132件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2021/11/19

またまた超絶だなー、ホロヴィッツ! 8年前の冤罪かもな殺人事件と現在の関係者失踪が、劇中ミステリ小説と関連してくる入れ子構造。個性と動機と謎を備えたキャラが2倍いるわけで、混乱させずに両方を読ませる手腕って、ちょっとほかにないですよね。 舞台がイギリス田舎の高級ホテルというところ...

またまた超絶だなー、ホロヴィッツ! 8年前の冤罪かもな殺人事件と現在の関係者失踪が、劇中ミステリ小説と関連してくる入れ子構造。個性と動機と謎を備えたキャラが2倍いるわけで、混乱させずに両方を読ませる手腕って、ちょっとほかにないですよね。 舞台がイギリス田舎の高級ホテルというところも魅力で、相変わらず着るもの食うものの描写が豊かで楽しめる。ロマンスもね〜

Posted byブクログ

2021/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回もまた、一粒で二度おいしい感じ。 最初の事件があって(ホテルでの殺人事件)、その後訪れた小説家、今は亡きアラン・コンウェイがその犯人を特定し、(やはりステファンは冤罪だった)そのヒントを小説”愚行の代償”に書いて残し、その小説(女優のメリッサが自宅で絞殺された事件)が始まるという、またして、ミステリー小説を二冊読んだ気分よ。 メリッサ事件も犯人は意外な(愛人のコリンズ医師だったし)アティカス・ピュンの優秀な秘書に思えたケインは熱狂的なメリッサのファンで夫のフランシスを殺害してるし、 こっちはこっちで面白い展開だったわ。 でも、いっこうにヒントさえ見つけられなかったのは、スーザンと同じ。 まさか、冒頭の”フランクとレオー思い出に捧ぐ”にこめられていたとはね。 アランもホテルで殺されたフランク・パリスもレオ(セシリーの夫の源氏名だった)も同性愛者で面識があって、犯人はエイデンだった。セシリーをたぶらかしてホテルを乗っ取る計画だったらしい。最低の男だったわ。 今回もスーザンは危険なめに合うし(呼び出されたところに屋上から陶器のなにかをスーザンめがけて落とされる) 危機一髪で助けてくれたのは別れ?も考えていたパートナーのアンドレアだった。 今回の報酬でホテルの借金も返せたし、本に携わる仕事も続けるみたいだし、アンドレアとの絆も深まったし、めでたしめでたしだね。

Posted byブクログ

2021/11/15

面白かったけど、2つの事件のつなぎはちょっと??。 カササギの方がシンプルだけど深い感じで良かったかな。

Posted byブクログ

2021/11/09

下巻は先が知りたくてほぼ一気読み。自分の場合ホロヴィッツミステリはほぼ犯人がわかるか近いところまで行くのだけど動機を読み違えていたりすることが多い。今回も『愚行の代償』でも『ヨルガオ』でも動機一部読み違えてた。上巻での期待を裏切らず『愚行』は面白かった。これは見事なクリスティオマ...

下巻は先が知りたくてほぼ一気読み。自分の場合ホロヴィッツミステリはほぼ犯人がわかるか近いところまで行くのだけど動機を読み違えていたりすることが多い。今回も『愚行の代償』でも『ヨルガオ』でも動機一部読み違えてた。上巻での期待を裏切らず『愚行』は面白かった。これは見事なクリスティオマージュ。本編も含めシェークスピアからミステリの大御所の名前や作品もてんこ盛りで堪能。ただし本編の展開は(これもホロヴィッツについてはいつものことだけど)ネタ隠しに苦慮しながらの文章がやや読みづらい。解説子はインタビューの会話の描写は「心配無用」と書いているが、スーザンの方はインタビュィーに反感を持たれるところが多いなどイマイチすっきりしない。探偵役としてさほど魅力的ではない。作中作が良すぎたせいもあるかもしれない。前作で(私の中では)印象が薄かったアンドレアスがやっとスーザンのパートナーらしくはっきり像を結んだ。良かったのはセシリーの人物像がどんどんくっきりと浮かび上がってきたこと。手紙を読んで人の良さが伝わってきた。翻訳は大変だったと思う。山田氏に拍手。日本に関する描写が2、3か所出てくるのは日本語版向けサービスではないよね。

Posted byブクログ

2021/11/08

1粒で2度美味しい!! そんな内容で、とっても楽しめました。 前作から間が空いてしまい、スーザンの事を忘れており、思い出すのに時間がかかりました。 女性の失踪が一冊の推理小説の中にって粋ですよ。しかもその内容がアガサのオマージュ。 アガサクリスティ好きには堪りません! しかも...

1粒で2度美味しい!! そんな内容で、とっても楽しめました。 前作から間が空いてしまい、スーザンの事を忘れており、思い出すのに時間がかかりました。 女性の失踪が一冊の推理小説の中にって粋ですよ。しかもその内容がアガサのオマージュ。 アガサクリスティ好きには堪りません! しかも、ひねりも効いていて、読んでいて全く先が予測できなかった。 一つ言えるのは、アティカスピュントも愚行の代償の犬の名前はピンときましたけど笑 日本人だったら皆分かる筈。。 次回作超期待します

Posted byブクログ

2021/11/03

作中作が意外な結末でギャーっと叫んだが、本筋の方も失踪事件の真相が明かされたところでギャーっとなった…またもや直前までのミスリードにまんまとハマった。 スーザンのパートナーであるアンドレアス、『カササギ殺人事件』の時に犯人かと疑ってゴメンなさい。今作でもめっちゃいい人でした。

Posted byブクログ

2021/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 作中作『愚行の代償』のほうは、クリスティっぽい。  肝心のほうは、ラストの全員を集めて真相を話すというスタイルが謎。なんの後ろ盾もない素人探偵がやるのは危険なのに、保険をろくにかけていないところ(これは、素人に出しぬかれる間抜けな警官のやらかしではあるけれど)が好きじゃない。

Posted byブクログ

2021/10/27

スッキリ読後感。入れ子構造の物語がすべて綺麗に落着する様は気持ちいい。やっぱアンソニー・ホロヴィッツは良い。続編もありそうなので楽しみ。

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2021/10/21

『愚行の代償』を読んだ娘が、8年前に起きた殺人事件の真相を見つけた、と言い残して失踪。 本書(『ヨルガオ殺人事件』下巻)では、その作中作である『愚行の代償』の途中から始まります。 この『愚行の代償』の犯人は、(その動機はともかく、)何となく分かると思います。 一方、「現実」の事...

『愚行の代償』を読んだ娘が、8年前に起きた殺人事件の真相を見つけた、と言い残して失踪。 本書(『ヨルガオ殺人事件』下巻)では、その作中作である『愚行の代償』の途中から始まります。 この『愚行の代償』の犯人は、(その動機はともかく、)何となく分かると思います。 一方、「現実」の事件の方は、物語の終盤になってもなかなか解決の糸口が見えなかったのですが……。 ポイントは、 ・失踪した娘は『愚行の代償』を読んで、何を見つけたのか? これが極めてシンプルなために、そのインパクトも大きく、そこからは謎解きのカタルシスを味わえました。 『ヨルガオ殺人事件』、お薦めです。 https://yuseum.blog.ss-blog.jp/2021-10-21

Posted byブクログ

2021/10/16

2021/10/16 読了 やっぱり期待通り面白かった!ミステリにミステリが重なって、おもしろさで一気読み必至。

Posted byブクログ