批評の教室 の商品レビュー
映画や小説などの批評方法についての解説本。 ・説得力を持たせる批評のためには、いらないことを削ぎ落として捨てる勇気が必要。切り込むのは一箇所だけ
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批評の入門書として、そして作品を楽しむために、すごくわかりやすく丁寧に、しかも書き方まで示されており、批評を書いてみたくなりました。
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「ストーキングが許される場所はテクストだけ」このはじまりにやられた。「作者には死んでもらおう」これもびっくり。「作者」を孤独な天才のような形でまつりあげてしまわぬように。「作品が何を表現しているのか」という問いを立てる。図表にする、時系列をまとめる。などの実践的アドバイスもいいけ...
「ストーキングが許される場所はテクストだけ」このはじまりにやられた。「作者には死んでもらおう」これもびっくり。「作者」を孤独な天才のような形でまつりあげてしまわぬように。「作品が何を表現しているのか」という問いを立てる。図表にする、時系列をまとめる。などの実践的アドバイスもいいけれど、「白いウサギを追え」「暗い嵐の夜だった」など、英文学あるあるが入った小見出しが良い。
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再読。やはりとりあげられる作品が多数かつ無秩序でものすごくしんどい。ギャツビーだけで、重要なポイントはほとんど解説できたのではないかと思えるのだが。
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批評を意識して、映画や本や音楽等の作品を味わうことは、自分の感動体験と意見を客観的に捉え直す。つまり作品を通して自分を知ることにも繋がる。作品自体に不満を感じても、その不満の理由を面白くかけていれば批評としては良い批評ということになる。 批評の目を持てば、つまらない映画を観ても時...
批評を意識して、映画や本や音楽等の作品を味わうことは、自分の感動体験と意見を客観的に捉え直す。つまり作品を通して自分を知ることにも繋がる。作品自体に不満を感じても、その不満の理由を面白くかけていれば批評としては良い批評ということになる。 批評の目を持てば、つまらない映画を観ても時間を損した、ことにはならないのだ。
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面白かった〜一気に読んでしまった。 私は割と何見ても好意的に書いてしまう癖があるけれども面白くなかったらなぜ面白くなかったかを分析することでその作品を楽しめたりするというくだりや「批評はコミュニケーション」という言葉に勇気付けられる。 何か書いてみたくなる一冊でした。
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だれもが発信できる時代にフィットした、広く言えば文章術、読書術を開陳する本だ。 ネットの読書ブログは、感想文やメモの域を出ない文章にあふれている。でも、もう少しいい文章を書きたい。「漠然とした感想以上のもの」(p12)。それが批評だ。感想文を脱して、一定の商品、作品レベルに引き...
だれもが発信できる時代にフィットした、広く言えば文章術、読書術を開陳する本だ。 ネットの読書ブログは、感想文やメモの域を出ない文章にあふれている。でも、もう少しいい文章を書きたい。「漠然とした感想以上のもの」(p12)。それが批評だ。感想文を脱して、一定の商品、作品レベルに引き上げるための、必読のハウツーがあふれている。 それだけじゃない。本書の白眉は後半。「自分の分析を明確に文章にするような批評ができるようになると、作品を他の人と楽しくシェアできるようになります」(p11)。批評とは人と人とをつなぐ道を開く。コミュニティを創造する道具でもあるのだ。 より良く発信し、つながる。まさに現代にふさわしい批評入門である。ユーモラスな筆致も楽しい。特に蓮實重彦氏を巡る部分。
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今後のレビューとか(趣味の)創作とかの参考に出来そうかな?と思って購入。 まずはサラッと一通り読んでみました。 著者の実際の批評も併せて説明されていて参考になります。 次は辞書を片手に精読して、スキルを覚えたいところ。 今回? なるほどと思ったけどスキルは身についてないですね。こ...
今後のレビューとか(趣味の)創作とかの参考に出来そうかな?と思って購入。 まずはサラッと一通り読んでみました。 著者の実際の批評も併せて説明されていて参考になります。 次は辞書を片手に精読して、スキルを覚えたいところ。 今回? なるほどと思ったけどスキルは身についてないですね。このグダグダレビューの通り…
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批評の基礎を分かりやすくまとめてくれている。文学理論をどのように批評に応用するのか、というところが個人的にはとても分かりやすかった。また、作品から読み取れることをしっかり捉えることや、切り口を一つに決めて書くということなど、具体的で実践しやすい。この本をベースに授業を組み立ててみ...
批評の基礎を分かりやすくまとめてくれている。文学理論をどのように批評に応用するのか、というところが個人的にはとても分かりやすかった。また、作品から読み取れることをしっかり捉えることや、切り口を一つに決めて書くということなど、具体的で実践しやすい。この本をベースに授業を組み立ててみたい。
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批評理論ではなく、批評への取り組み方・批評マインドを伝えることに重点を置いて書かれた批評入門書。 著者はもっと癖の強い文章を書く人かと思っていたが、とても軽やかで読みやすい文体で批評の魅力を伝えている。 アベンジャーズなど、大衆娯楽と思われているような作品についても批評の目で切り...
批評理論ではなく、批評への取り組み方・批評マインドを伝えることに重点を置いて書かれた批評入門書。 著者はもっと癖の強い文章を書く人かと思っていたが、とても軽やかで読みやすい文体で批評の魅力を伝えている。 アベンジャーズなど、大衆娯楽と思われているような作品についても批評の目で切り込む実践がなされており、批評は難しい本を難しく説明するようなものではなく、我々が日常接するさまざまな作品に「チョウのように読み、ハチのように書く」という言葉通りのフットワークと切れ味をもって関わるという生き生きした取り組みなのだという事を実感できた。
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