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批評の教室 の商品レビュー

3.9

76件のお客様レビュー

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2022/01/23

批評を意識して、映画や本や音楽等の作品を味わうことは、自分の感動体験と意見を客観的に捉え直す。つまり作品を通して自分を知ることにも繋がる。作品自体に不満を感じても、その不満の理由を面白くかけていれば批評としては良い批評ということになる。 批評の目を持てば、つまらない映画を観ても時...

批評を意識して、映画や本や音楽等の作品を味わうことは、自分の感動体験と意見を客観的に捉え直す。つまり作品を通して自分を知ることにも繋がる。作品自体に不満を感じても、その不満の理由を面白くかけていれば批評としては良い批評ということになる。 批評の目を持てば、つまらない映画を観ても時間を損した、ことにはならないのだ。

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2022/01/22

面白かった〜一気に読んでしまった。 私は割と何見ても好意的に書いてしまう癖があるけれども面白くなかったらなぜ面白くなかったかを分析することでその作品を楽しめたりするというくだりや「批評はコミュニケーション」という言葉に勇気付けられる。 何か書いてみたくなる一冊でした。

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2022/01/29

だれもが発信できる時代にフィットした、広く言えば文章術、読書術を開陳する本だ。 ネットの読書ブログは、感想文やメモの域を出ない文章にあふれている。でも、もう少しいい文章を書きたい。「漠然とした感想以上のもの」(p12)。それが批評だ。感想文を脱して、一定の商品、作品レベルに引き...

だれもが発信できる時代にフィットした、広く言えば文章術、読書術を開陳する本だ。 ネットの読書ブログは、感想文やメモの域を出ない文章にあふれている。でも、もう少しいい文章を書きたい。「漠然とした感想以上のもの」(p12)。それが批評だ。感想文を脱して、一定の商品、作品レベルに引き上げるための、必読のハウツーがあふれている。 それだけじゃない。本書の白眉は後半。「自分の分析を明確に文章にするような批評ができるようになると、作品を他の人と楽しくシェアできるようになります」(p11)。批評とは人と人とをつなぐ道を開く。コミュニティを創造する道具でもあるのだ。 より良く発信し、つながる。まさに現代にふさわしい批評入門である。ユーモラスな筆致も楽しい。特に蓮實重彦氏を巡る部分。

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2022/01/16

今後のレビューとか(趣味の)創作とかの参考に出来そうかな?と思って購入。 まずはサラッと一通り読んでみました。 著者の実際の批評も併せて説明されていて参考になります。 次は辞書を片手に精読して、スキルを覚えたいところ。 今回? なるほどと思ったけどスキルは身についてないですね。こ...

今後のレビューとか(趣味の)創作とかの参考に出来そうかな?と思って購入。 まずはサラッと一通り読んでみました。 著者の実際の批評も併せて説明されていて参考になります。 次は辞書を片手に精読して、スキルを覚えたいところ。 今回? なるほどと思ったけどスキルは身についてないですね。このグダグダレビューの通り…

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2022/01/05

批評の基礎を分かりやすくまとめてくれている。文学理論をどのように批評に応用するのか、というところが個人的にはとても分かりやすかった。また、作品から読み取れることをしっかり捉えることや、切り口を一つに決めて書くということなど、具体的で実践しやすい。この本をベースに授業を組み立ててみ...

批評の基礎を分かりやすくまとめてくれている。文学理論をどのように批評に応用するのか、というところが個人的にはとても分かりやすかった。また、作品から読み取れることをしっかり捉えることや、切り口を一つに決めて書くということなど、具体的で実践しやすい。この本をベースに授業を組み立ててみたい。

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2022/01/04

批評理論ではなく、批評への取り組み方・批評マインドを伝えることに重点を置いて書かれた批評入門書。 著者はもっと癖の強い文章を書く人かと思っていたが、とても軽やかで読みやすい文体で批評の魅力を伝えている。 アベンジャーズなど、大衆娯楽と思われているような作品についても批評の目で切り...

批評理論ではなく、批評への取り組み方・批評マインドを伝えることに重点を置いて書かれた批評入門書。 著者はもっと癖の強い文章を書く人かと思っていたが、とても軽やかで読みやすい文体で批評の魅力を伝えている。 アベンジャーズなど、大衆娯楽と思われているような作品についても批評の目で切り込む実践がなされており、批評は難しい本を難しく説明するようなものではなく、我々が日常接するさまざまな作品に「チョウのように読み、ハチのように書く」という言葉通りのフットワークと切れ味をもって関わるという生き生きした取り組みなのだという事を実感できた。

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2022/01/02

小説や映画作品を、チョウのように軽いフットワークで理解し、蜂のように鋭い視点で読み解く批評の仕方を身につけられる本。 批判=ヘイト、議論=論破と考えがちな風潮が広がる中、正しい批評のフォームを身につけることは、本質を見極める力を養成し、思考の原点に立ち返ることができる。 「作...

小説や映画作品を、チョウのように軽いフットワークで理解し、蜂のように鋭い視点で読み解く批評の仕方を身につけられる本。 批判=ヘイト、議論=論破と考えがちな風潮が広がる中、正しい批評のフォームを身につけることは、本質を見極める力を養成し、思考の原点に立ち返ることができる。 「作者との対話」と言われるように、これは一種のコミュニケーションなので、無理にニュアンスやメッセージ性を読み取るのではなく、会話をするような感覚で向き合えると理想。 個人的にも知ってる作品が多かったので、勝手にテンションが上がって楽しく読めたし、そういう捉え方があったか、と勉強になった。 1. 精読する 批評をする上で、解釈に幅が生じるのは言うまでもないが、ここで一番やってはいけないミスは誤読による事実誤認。価値ある批評をするためにもファクトはしっかり抑えることが重要。 加えて作者と読者(自分)の距離感も意識できると全体像を掴みやすくなる。一般的に「語り手=作者の意向の反映」や「この作品のメッセージは何か?」といったような捉え方をしたくなるが、作者の作品に対する支配性を排除することで、読者は自由な読解が可能になる。本書では「とりあえず作者には死んでもらおう」といった言い方がなされており、自分なりに受容することで先入観にとらわれない読解ができる。 2. 分析する 作品の本質を追求するには、批評理論を理解することで、深い分析をすることができる。批評理論とは作品の読み解きというゲームの勝ち方を探す戦略のことを指し、「作品を面白く分析する」ことをゴールに設定する。時系列、人物相関図、物語の要素を分解など分析方法は多岐に渡る。また作品を同じ批評理論で切れるとは限らず、"批評における勝ち方"も定まっているわけではない。自分なりの方法を確立して、核心をつけるよう努める。 3. 書く 1、2が終わったら、実際に批評を書いてみる。これはライティングにも関連してくることだが、ポイントは自由にのびのびと書きたいという欲望を捨て、ターゲット層を想定すること。批評は一種のコミュニケーションなので、方向性を定めなければ何の批評なのかがよく分からなくなってしまう。 4. コミュニティをつくる ー 実践編 批評が書けたら、それを基に議論をする。人と意見を交換することで作品の周りにコミュニティができる。

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2021/12/31

批評とは何なのか、単なる感想とは何が違うのか、そのポイントがよく理解できました。本格的な批評を書く機会はなかなか少ないと思いますが、本書の内容を知ることで、ただ漫然とコンテンツを消費するのではなく、より深く味わうことができるようになるのではないかと思いました。

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2021/12/20

文学・演劇・映画を想定して読んでいましたが、最後には仕事でも必要な視点に思えました。先行する事例を抑えること、「規則にこだわると改善が見込めない場合はルールを無視しても改善すべき」(172頁)であることの前提がルールを全部理解していることも、批評にも仕事にも応用できる考え方に思い...

文学・演劇・映画を想定して読んでいましたが、最後には仕事でも必要な視点に思えました。先行する事例を抑えること、「規則にこだわると改善が見込めない場合はルールを無視しても改善すべき」(172頁)であることの前提がルールを全部理解していることも、批評にも仕事にも応用できる考え方に思いました。

Posted byブクログ

2021/12/20

批評により作品への理解が深まる。 それを知った後だと、某政治家の「批判なき政治」というツイートの空虚さがより際立つ。

Posted byブクログ