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批評の教室 の商品レビュー

3.9

76件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2022/09/03

実践編で著者の『華麗なるギャッツビー』の批評があるんだけど、良かった。私も原作はピンとこなくて映画版で「こういう話だったのか…」てなったので。 批評の入門書としてはかなりわかりやすかったし、わりと実践しやすいのではないかと思う。

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2022/08/08

批評することをかなりラフで分かりやすい文章で書いてくれている正に入門書。 それでいてバランス感覚もあり陥りがちな罠にも注意してくれるところが良い。

Posted byブクログ

2022/05/27

どんどん批評しよう、ちゃんと批評して文化を育てよう!ってすごくポジティヴで楽しい入門書でした。 フットボールでよく言われる「良いDFがいるところには良いストライカーが育つ」(例イタリア)みたいに、良い批評があるところに良い作家や作品が育つ…と言えるかな。単にVS関係だけではない...

どんどん批評しよう、ちゃんと批評して文化を育てよう!ってすごくポジティヴで楽しい入門書でした。 フットボールでよく言われる「良いDFがいるところには良いストライカーが育つ」(例イタリア)みたいに、良い批評があるところに良い作家や作品が育つ…と言えるかな。単にVS関係だけではないし基本的に同じ競技のプレイヤーだと思う。

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2022/05/21

前半部分、精読や分析などの項目は興味深く読めた。後半の実践部分はやや薄く、精読する必要をあまり感じなかった。対象作品として小説よりも映画・音楽のほうに比重がかかっており、理論などについても網羅的ではないため、通読する教養書である。本格的に学ぶには、参考文献を辿ってさらに勉強する必...

前半部分、精読や分析などの項目は興味深く読めた。後半の実践部分はやや薄く、精読する必要をあまり感じなかった。対象作品として小説よりも映画・音楽のほうに比重がかかっており、理論などについても網羅的ではないため、通読する教養書である。本格的に学ぶには、参考文献を辿ってさらに勉強する必要がある。

Posted byブクログ

2022/05/15

レビューを自分の視点で魅力的に描けるようになりたいと思って読んだ。新書はやっぱり難しいけど、精読、分析、書くのステップが分かった。同時にまずは型にはまってみること、わからない単語は調べながらよむこと、切り口を絞ること、などできるところから取り組んでいきたい。レビューをかくことに行...

レビューを自分の視点で魅力的に描けるようになりたいと思って読んだ。新書はやっぱり難しいけど、精読、分析、書くのステップが分かった。同時にまずは型にはまってみること、わからない単語は調べながらよむこと、切り口を絞ること、などできるところから取り組んでいきたい。レビューをかくことに行き詰まったら教科書的に持ち出して読み直したい。

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2022/05/17

著者の『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を読み、批評とは「作品をもっと楽しむため」だと気付いてからは、読んだら感想メモを書くことを徹底したら、たしかに楽しさ倍増の実感あり。(わたし調べ) 本書はプロローグ 批評って何をするの?問いから始まり 第一章 精読する、第二章 分析する、第...

著者の『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を読み、批評とは「作品をもっと楽しむため」だと気付いてからは、読んだら感想メモを書くことを徹底したら、たしかに楽しさ倍増の実感あり。(わたし調べ) 本書はプロローグ 批評って何をするの?問いから始まり 第一章 精読する、第二章 分析する、第三章 書く、第四章 コミュニティをつくる(実践) 具体的でわかりやすい批評の入門書。 巻末に「もっと学びたい人のための読書案内」有り。

Posted byブクログ

2022/04/30

批評というと身構えてしまうが、 自分の視点を持ちながら 深く作品を理解し、 その知見を人と共有する楽しみを 教えてくれる。 サブタイトルのモハメドアリの 言葉を始め、引用されるコトバの 数々がシェークスピアから ポップスの歌詞まで幅広くて楽しい。

Posted byブクログ

2022/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

批評・レビューの書き方について解説、批評入門書。 この著者の考え方とかは結構好きなんだが、映画や小説、音楽の作品の好みが全く合わず、本作に登場する作品の中で私が実際に見たり読んだりしたことがあるのは、『華麗なるギャッツビー』だけであった……。 非常に興味深かったのは、「作者の考え」「作者が伝えたいこと」は批評の対象から外す、ということ。 「やたらと作者が何を伝えたかったのかを問おうとする学生がけっこういます。作者が作品をコントロールしているという幻想は広く存在しているのですが、冷静に考えるとそうではないことがわかります。」(P.59) これは、特に中学までの国語のテストで、「この作品で作者は何を伝えたかったのか、以下の選択肢から選べ」「この作品で作者が伝えたいことが書かれている一文を抜き出して書け」みたいな問題が多いためだと思う。 日本の国語教育の根本を否定しているwと思って笑ってしまう一方で目から鱗であった。 野坂昭如が娘から『火垂るの墓』を書いた時の気持ちを聞かれて、娘が国語のテストでその通り書いたら×をもらった、という逸話もあるし……(野坂氏の娘によると事実無根らしいが)。 確かに本書にある通り、作者自身も当時の社会情勢や周りの家族・友人の言動から影響を受けるし、編集者の助言もあるし、脚本ならキャストの意見も反映されたりする。 古典文学の場合、作者が複数人の共作であることが後世になって判明することもある。 冷静に考えれば「作者が伝えたいこと」を問うのは愚問である。 終盤にある、著者と著者の教え子が同じ作品をそれぞれ批評し、それについて対談するというのも面白かった。 同じ作品でもここまで着眼点が違うものなのか。

Posted byブクログ

2022/04/10

こうやってブクログに本を読み終えるたびに感想を書いているのは、読みっぱなしにしないで、感じたことをメモしておくため。でも、すぐ書けるものでもなくて、その本が自分の興味のどの部分を刺激したのか?その本と全然違う本との繋がりを見いだせないか?などなど自分と対話しながらの作業になります...

こうやってブクログに本を読み終えるたびに感想を書いているのは、読みっぱなしにしないで、感じたことをメモしておくため。でも、すぐ書けるものでもなくて、その本が自分の興味のどの部分を刺激したのか?その本と全然違う本との繋がりを見いだせないか?などなど自分と対話しながらの作業になります。まあ、小学校の時の読書感想文の延長気分でいました。今回、この売れている新書読んで、自分のメモも感想から批評にアップデート出来るのかもな、と感じました。精読する→分析する→書く、の3ステップめいたものは無意識にやろうとしているのかも、とも思ったりもします。でも、それを誰かに伝えようとしている訳じゃないところが、批評手前のワークでしかないかな。自分のワークがコミュニティに繋がるところまで、進化させたい、という欲望も生まれた気がします。それは、第四章のコミュニティをつくる 実践編での学生との具体的やりとりに刺激されたのだと思います。SNSでの瞬発的な反応や、コメンテイターという人々のコメントに満ち溢れた今、やっぱり、評論する、批評するという能力は、社会には必要だと思うのです。…と、書きつつ、今回のメモはやっぱり単なる読書感想文でしたね!

Posted byブクログ

2022/04/05

「作者には死んでもらう」というのが批評のスタンダードなのかどうかはわからないが、大学受験では所謂「作者の意図」というもを問うてくるケースが多いので、問題文を作成している大学の先生たちは「作者を殺してはいない」のではないかという気はする。よって、学生たちが「作者の意図」をテーマとし...

「作者には死んでもらう」というのが批評のスタンダードなのかどうかはわからないが、大学受験では所謂「作者の意図」というもを問うてくるケースが多いので、問題文を作成している大学の先生たちは「作者を殺してはいない」のではないかという気はする。よって、学生たちが「作者の意図」をテーマとしたレポート書いてくるのも仕方のない事であり、果たしてそれが間違いなのかという気もする。また、本書はフェミニズム批評の影響を色々と受けてはいるだろうから、その辺は留意して読む必要はあるのではないのかと思う。作者を殺して歴史的背景を重視するのもそのせいだろう。 ちなみに著者の事は全然知らなかったのだが、読み終わった後にどこかで聞いた事のある名前だなと思ったら、某歴史学者と騒動になった人だという事に後から気がついた。という意味では「色眼鏡」なく読めたのはよかったと思う。

Posted byブクログ