批評の教室 の商品レビュー
精読する バイアス色眼鏡が入ってしまうことを認識して、注意深く事細かに見落としないように、観察し調べ上げる。当たり前といえば当たり前だが、あらためて突き付けられるとハットする。 小説に全く興味のない屑鉄汚ではあるが、絵画や映画や音楽や演劇などの鑑賞は好きなので、作者を「殺し」語...
精読する バイアス色眼鏡が入ってしまうことを認識して、注意深く事細かに見落としないように、観察し調べ上げる。当たり前といえば当たり前だが、あらためて突き付けられるとハットする。 小説に全く興味のない屑鉄汚ではあるが、絵画や映画や音楽や演劇などの鑑賞は好きなので、作者を「殺し」語り部の「ウソ」と「ヒント」を見抜く、というあたりはなかなか納得がいく。 正しい解釈は存在しないが、間違った解釈は存在する。 なるほどね。 分析する 伝記的批評ー古典的 ニュークリティシズムー現代的批評 ポストコロニアル批評(西洋帝国主義) フェミニスト批評(性差別) クィア批評(性的逸脱) →社会が決めた条件付けに敏感な批評 要するに、いかなる視点で精読するか その次に抽象化 数学の解析学のような微分積分 書く 書く、とは相手に読んでもらうために、書く、のであって、必然的にいろいろ注意点がある。 まあ、書くことで自分の思考を客観的に見つめるキッカケとなる。そのためにこのアプリを屑鉄汚も使い始めた。 コミュニティをつくる 表現すればみる人がいて、人は表現物を見れば何かしらの感想を放つ。ブラッシュアップの一番いい機会だ。 全体こんな感じだが、今の日本人、日本の教育にはハードルが高すぎる。 表現できない、周りを忖度して萎縮する、子供が多い。 批判を恐れて自分の意見を出すことができない。 いや、もっと言うと、批判批評を受け入れる方法を知らない。 批判批評は死後に対する否定、人格否定と考えているから子供たちは表現しない。 出る杭は打たれる日本文化が骨身に染み付いた島国根性の成れの果てと言っておきたい。まぁ、家庭の問題も大きいとは思うが。 丸ペケ100点は子供を馬鹿にしてしまう仕組みなのだ。
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日本人総コメンテーター化しいる現代では、SNS で誰もが作品への批評を発信することができます。 しかし「良かった」「感動した」だけでは誰も振 り向いてくれないのは、このブログ読者ならばご 理解いただけると思います。 独自の視点でオリジナリティのある「刺さる」コ メントが必要と...
日本人総コメンテーター化しいる現代では、SNS で誰もが作品への批評を発信することができます。 しかし「良かった」「感動した」だけでは誰も振 り向いてくれないのは、このブログ読者ならばご 理解いただけると思います。 独自の視点でオリジナリティのある「刺さる」コ メントが必要とされるのです。 この本ではそんな手法を学ぶことができます。ま さにアウトプットを意識した、インプットのプロ セスを身に付けられる一冊です。
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実は2回目。精読の段階で自分は甘かったのだと反省することが出来た。これからも論点設定に迷ったらここに戻りたいところだが、それに特化した本でもなさそうなので、書く直前までの手段を学ぶにはいいと思う。(私の言う「論点」とは、研究で先行研究と比較しながら言われてない点を攻めるもの。比較...
実は2回目。精読の段階で自分は甘かったのだと反省することが出来た。これからも論点設定に迷ったらここに戻りたいところだが、それに特化した本でもなさそうなので、書く直前までの手段を学ぶにはいいと思う。(私の言う「論点」とは、研究で先行研究と比較しながら言われてない点を攻めるもの。比較的、自由な批評ではない。)
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「面白くて、しかもためになるから読んで!」とさっそく他人に貸してしまった。批評の実践的なテキストとして書かれているが単に読み物としても面白かった。しかし読了後、もっと精読してみよう、なり、気になったポイントを書いてみるか、なり、自身のバイアスになりうる見方(性的嗜好など)の存在を...
「面白くて、しかもためになるから読んで!」とさっそく他人に貸してしまった。批評の実践的なテキストとして書かれているが単に読み物としても面白かった。しかし読了後、もっと精読してみよう、なり、気になったポイントを書いてみるか、なり、自身のバイアスになりうる見方(性的嗜好など)の存在を自覚したうえで作品に触れてみるか、なりと批評的な立ち位置にどうやって立ってみようか考えている自分がいるので、ばっちり影響を受けてしまっているわけです。
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実践編で著者の『華麗なるギャッツビー』の批評があるんだけど、良かった。私も原作はピンとこなくて映画版で「こういう話だったのか…」てなったので。 批評の入門書としてはかなりわかりやすかったし、わりと実践しやすいのではないかと思う。
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批評することをかなりラフで分かりやすい文章で書いてくれている正に入門書。 それでいてバランス感覚もあり陥りがちな罠にも注意してくれるところが良い。
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どんどん批評しよう、ちゃんと批評して文化を育てよう!ってすごくポジティヴで楽しい入門書でした。 フットボールでよく言われる「良いDFがいるところには良いストライカーが育つ」(例イタリア)みたいに、良い批評があるところに良い作家や作品が育つ…と言えるかな。単にVS関係だけではない...
どんどん批評しよう、ちゃんと批評して文化を育てよう!ってすごくポジティヴで楽しい入門書でした。 フットボールでよく言われる「良いDFがいるところには良いストライカーが育つ」(例イタリア)みたいに、良い批評があるところに良い作家や作品が育つ…と言えるかな。単にVS関係だけではないし基本的に同じ競技のプレイヤーだと思う。
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前半部分、精読や分析などの項目は興味深く読めた。後半の実践部分はやや薄く、精読する必要をあまり感じなかった。対象作品として小説よりも映画・音楽のほうに比重がかかっており、理論などについても網羅的ではないため、通読する教養書である。本格的に学ぶには、参考文献を辿ってさらに勉強する必...
前半部分、精読や分析などの項目は興味深く読めた。後半の実践部分はやや薄く、精読する必要をあまり感じなかった。対象作品として小説よりも映画・音楽のほうに比重がかかっており、理論などについても網羅的ではないため、通読する教養書である。本格的に学ぶには、参考文献を辿ってさらに勉強する必要がある。
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レビューを自分の視点で魅力的に描けるようになりたいと思って読んだ。新書はやっぱり難しいけど、精読、分析、書くのステップが分かった。同時にまずは型にはまってみること、わからない単語は調べながらよむこと、切り口を絞ること、などできるところから取り組んでいきたい。レビューをかくことに行...
レビューを自分の視点で魅力的に描けるようになりたいと思って読んだ。新書はやっぱり難しいけど、精読、分析、書くのステップが分かった。同時にまずは型にはまってみること、わからない単語は調べながらよむこと、切り口を絞ること、などできるところから取り組んでいきたい。レビューをかくことに行き詰まったら教科書的に持ち出して読み直したい。
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著者の『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を読み、批評とは「作品をもっと楽しむため」だと気付いてからは、読んだら感想メモを書くことを徹底したら、たしかに楽しさ倍増の実感あり。(わたし調べ) 本書はプロローグ 批評って何をするの?問いから始まり 第一章 精読する、第二章 分析する、第...
著者の『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を読み、批評とは「作品をもっと楽しむため」だと気付いてからは、読んだら感想メモを書くことを徹底したら、たしかに楽しさ倍増の実感あり。(わたし調べ) 本書はプロローグ 批評って何をするの?問いから始まり 第一章 精読する、第二章 分析する、第三章 書く、第四章 コミュニティをつくる(実践) 具体的でわかりやすい批評の入門書。 巻末に「もっと学びたい人のための読書案内」有り。
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