心はどこへ消えた? の商品レビュー
心ってなに?どこにあるの? それはぐにゃぐにゃで, 知識やなんやらで捉えられるものじゃない。 けど,それについて考えることはできる。 『心を見ることができるのは心だけだ』 ーーー (かなり抜粋) P90 「見られる」はふしぎだ。それは見張られていることでもあり,見守ら...
心ってなに?どこにあるの? それはぐにゃぐにゃで, 知識やなんやらで捉えられるものじゃない。 けど,それについて考えることはできる。 『心を見ることができるのは心だけだ』 ーーー (かなり抜粋) P90 「見られる」はふしぎだ。それは見張られていることでもあり,見守られていることでもある。 私たちは普段,自分の悪いところを隠して生きている...それだけじゃない。良いところも隠して生きている...そして,自分でもその存在を忘れてしまう。 それがあるとき,発見される。よく見てくれている人には,見えるのだ…そして,「見えている」と伝えられると,自分でも実感できる。 「見てくれている」これが貴重なのだ。それは幼い頃には比較的簡単に手に入ったけど,大人になった今ではめったに手に入らないものだ...もし,他者のいいところを偶然見かけてしまったら,率直に伝えると良い。それは幸福な瞬間なのだ。
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まだ「長めの序文」の時点。この人の書き方は私は好きだ。ちょっと外国の人みたいな理屈っぽさや冗漫な感じも否めないけど、なにかの音楽の構成のようで私はこの音楽は苦にならない。最後まで読めそうだ。今のところ星⭐️⭐️⭐️
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自分の思い、意見を大事にすることを忘れないようにしようと思える本。 患者さんたちのエピソードが、少しずつどこか自分の悩みや寂しさや悲しみに重なるところがあって、共感できるのがよい。
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文藝春秋、有働さんとの対談で知り購入。寄り添い傾聴し、共に考えていく。解決、緩和策は一様ではない。潜在意識を探す こころの旅 なのか? つらつら 思わせてくれました。
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「心はどこに消えた?」本当にそう思う。さらっと書かれていて、ちょっとだけ心に残るエッセイ。でもそのささやかさの中に人間はいる。
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よくわからないが心に響かない文章が続いて読むのが面倒くさくなる。文章も言いたいことも良く分からない。本当にカウンセラーなのか。書くことがなかったんだろう、読んでいくほどつまらなくなった。
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人の心は複雑で、繊細で、興味深い。人の悩みが興味深いということではなく、自分と同じようなことに悩みながら、ふとしたきっかけで不調になってしまうことが。それでも著者のような臨床心理士に助けられて、自らを取り戻したり、人との関係を修復したり。 2020年春から1年間、週刊文春に連載...
人の心は複雑で、繊細で、興味深い。人の悩みが興味深いということではなく、自分と同じようなことに悩みながら、ふとしたきっかけで不調になってしまうことが。それでも著者のような臨床心理士に助けられて、自らを取り戻したり、人との関係を修復したり。 2020年春から1年間、週刊文春に連載されたエッセイをまとめたもの。流石に実在のケースを公開する訳にはいかず、エッセンスを基に組み立てたフィクションだという。
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「ここには心が二つある。私の心と読者であるあなたの心だ。心が一つ存在するために、心が必ず二ついる。」p242 ヒットした学術書『居るのはつらいよ』の著者、東畑開人さんが、自らを「バジー東畑」と称し、自身のカウンセリングにきたクライエントの様々な症例を元にして、心が見えにくくなっ...
「ここには心が二つある。私の心と読者であるあなたの心だ。心が一つ存在するために、心が必ず二ついる。」p242 ヒットした学術書『居るのはつらいよ』の著者、東畑開人さんが、自らを「バジー東畑」と称し、自身のカウンセリングにきたクライエントの様々な症例を元にして、心が見えにくくなった時代を考察する。 ちなみに「バジー東畑」の由来は「馬耳東風」から。 面白かった。 出てくるクライエントさん、皆どこか私に似ている部分があって、自分と少し重ね合わせながら読んだ。 こういう部分、自分にもある。ああいう言い方、私もするかもしれない。そんなことを思いながら彼ら彼女らと、東畑さんのカウンセリングの経過を読んでいたら、最後には心がフッと軽くなった。 カウンセリングの最初の方と最後だけ疑似体験しているみたいだった。 固いエッセイでは全然なく、読みやすさに驚いた。 本編全体にちりばめられたユーモアにもページをめくる手をやめられない魅力がある。 他の著書も読んでみたいと思った。
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「野の医者は笑う」「居るのはつらいよ」がとても良かったので、新聞やネットへの寄稿などにも注目しているのだけど、文春で連載していたとは知らなかった。いそいそと手に取ったら、あれ?なんかイメージが違う。こういうちょっとおちゃらけた文章も書くのねと、やや意外であった。当初は、バジー東畑...
「野の医者は笑う」「居るのはつらいよ」がとても良かったので、新聞やネットへの寄稿などにも注目しているのだけど、文春で連載していたとは知らなかった。いそいそと手に取ったら、あれ?なんかイメージが違う。こういうちょっとおちゃらけた文章も書くのねと、やや意外であった。当初は、バジー東畑(「馬耳東風」が元)と名乗って「芸能スキャンダルなんかをバッサリ斬る」つもりだったそうだが(ほんとかな?)、世はコロナ一色。どうしてもそこは避けて通れず、また、著者の行ったカウンセリング事例について多く語られていることからも、そんなにふざけた調子ではない。それでも「真面目で穏やかな臨床心理士」という私の勝手な東畑像は結構揺らいだ。 ギャグっぽい箇所にあんまり笑えなかったせいか、どうもこう欲求不満な感じ。週刊誌連載だから仕方がないのかもしれないが、もうちょっと「心」について突っ込んだ話をしてほしいという思いがつのる。今は「心」そのものへの関心が薄れて、困難な状況を環境整備で打開する方向になっているというくだりなど、実に興味深い指摘が随所にある。うーん、やっぱりもう少しまとまった論考が読みたい。
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週刊誌の連載をまとめたものなので、軽いタッチで大変読みやすいエッセイ。その軽妙な語り口の行間に気付きが散りばめられている。エクセルとワードの日記の話は目からウロコだった。
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