心はどこへ消えた? の商品レビュー
臨床心理学というだけあって,個々の(想像上)事例をもとにわかりやすく心の問題を述べている. 心は二つあるという.もしかしたら三つかも.
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ダヴィンチから、だったかな。他の著書が取り上げられているのも見たことがあり、一度読んでみたかったもの。心の話、気になりますよね。特にこんなコロナ渦で、さらには戦争とかまで日常の話題に上る昨今では、なおさら。
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とても軽快な語り口で文章がとてもお上手。こころがグッとつかまれるエピソードばかり。何度も読み直したい。
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臨床心理士・公認心理士である著者。 それぞれの章が、徒然っと書かれた部分→カウンセリングのやりとり→そのカウンセリングのオチや総括、という流れになっていて、暗くならずにウツの人の気持ちが理解できました。 カウンセラーの仕事もわかって面白かったです。
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とっても面白い。 人を褒めるのが難しいのは、中略、「よく見る」のが難しいからだ。だから、もし、他者のいいところを偶然見かけてしまったら、率直に伝えると良い。それは幸福な瞬間なのだ。 とかね、ずっと覚えておきたいちょこっとしたエッセンスがたくさん。 これを読むだけで、変なカウ...
とっても面白い。 人を褒めるのが難しいのは、中略、「よく見る」のが難しいからだ。だから、もし、他者のいいところを偶然見かけてしまったら、率直に伝えると良い。それは幸福な瞬間なのだ。 とかね、ずっと覚えておきたいちょこっとしたエッセンスがたくさん。 これを読むだけで、変なカウンセリングに行くよりずっと、心が楽になると思う。 こういう本を出してくれて本当にありがたい。
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著者の本は多数読んでいて、特に「いるつら」は良かった。朝日での時評?でも鋭い視点は参考になっていた。時に、この本の元になった文春の連載も読んだが、まとまったものを読むと、著者はやはり人の子だった。週刊誌という連載の短期の締め切りに追われていたのか、何を言いたいのかわからない部分も...
著者の本は多数読んでいて、特に「いるつら」は良かった。朝日での時評?でも鋭い視点は参考になっていた。時に、この本の元になった文春の連載も読んだが、まとまったものを読むと、著者はやはり人の子だった。週刊誌という連載の短期の締め切りに追われていたのか、何を言いたいのかわからない部分もあったが、そう思うと次には著者らしさが出ていたり、と。残念な読後感ではあったが、次には期待したいところである。
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2020年5月~21年4月に週刊文春に連載されたエッセイ集 奇しくも同時期に新型コロナウイルスがやってきたため、その時々の著者の心情が文章に反映されている。 世界的パンデミックによって、生活様式が一変したこの世界を、心の面からとらえた興味深い本。こんな時代だけど、自分を追い詰めず...
2020年5月~21年4月に週刊文春に連載されたエッセイ集 奇しくも同時期に新型コロナウイルスがやってきたため、その時々の著者の心情が文章に反映されている。 世界的パンデミックによって、生活様式が一変したこの世界を、心の面からとらえた興味深い本。こんな時代だけど、自分を追い詰めず、他人を追い込まず、幸せに生きるためのヒントが詰まっていた。
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現実か激変するとき、私たちはできるだけ自分を変えないように必死に抵抗する。 ココロを守るためには必要なのだろうが、ビジネスでは致命傷に。 この折り合いをとうつけていけば良いのだろう。
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気鋭の臨床心理士の、気安さのある文体ながらも人の心の微妙で繊細な揺れ方について愛情を持って描写された文章のひとまとまりで、読み応えのある作品だった。クライエントが無自覚ながらも自分の淋しさや辛さをカウンセラーに外在化する、いわゆる心を預けている様子を度々遠くにいる読者が体験出来る...
気鋭の臨床心理士の、気安さのある文体ながらも人の心の微妙で繊細な揺れ方について愛情を持って描写された文章のひとまとまりで、読み応えのある作品だった。クライエントが無自覚ながらも自分の淋しさや辛さをカウンセラーに外在化する、いわゆる心を預けている様子を度々遠くにいる読者が体験出来る臨場感というか、、。カウンセリングの終わりに父を投影するクライエントや、段ボールが王国である子供の世界を共視したり、その中でベテランの心理学者が問いをやめないように、著者自身が問いを続けながら臨床を続けていることに賞賛を送りたい気持ちと、それを私達に届くように変換して描写してくれている事に深く感謝を覚える一冊。専門の分野を通じて人の心に起きていることを同じく人である読者に翻訳してくれている、広き一般の人への回路が通じていることに、河合隼雄にも似た安心感を覚える頼もしい存在感を感じた。いち読者として。
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「ニコチンパンジー殺し--顕れるニコチンパッチ編」では飲んでいたものを吹き出しそうになるほど笑った。タクシードライバーの話をシェヘラザードだのオデュッセイアだの例えも上手い。楽しい語り口の一方で、人の話を一心に聞く心理士の仕事の様子はとても繊細で過酷だ。秘密保持のため、これらは創...
「ニコチンパンジー殺し--顕れるニコチンパッチ編」では飲んでいたものを吹き出しそうになるほど笑った。タクシードライバーの話をシェヘラザードだのオデュッセイアだの例えも上手い。楽しい語り口の一方で、人の話を一心に聞く心理士の仕事の様子はとても繊細で過酷だ。秘密保持のため、これらは創作だと書かれているが、とてもリアル。クライアントの苦悩の根幹を明確に探し当てられる時ばかりではないだろう。心は心でしか理解できない。人工知能がどんなに進化してもこんな役割は替われないんじゃないか?で、まだ喫煙は続いておられるのか?
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