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心はどこへ消えた? の商品レビュー

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92件のお客様レビュー

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2021/10/07

2021/09/09リクエスト  2 P86 孤独で先行きが見えず、方向を喪失している。 コロナがいつ終息するか分からないから苦しい。 それでも待つこと。無理に時間を動かすのではなく、時間の方が動くのを待つこと。なんだかんだで、それがメンタルヘルスの奥義だったではないか。 ...

2021/09/09リクエスト  2 P86 孤独で先行きが見えず、方向を喪失している。 コロナがいつ終息するか分からないから苦しい。 それでも待つこと。無理に時間を動かすのではなく、時間の方が動くのを待つこと。なんだかんだで、それがメンタルヘルスの奥義だったではないか。 P110 物語は傷つきを核として産まれてくる。日々のカウンセリングもそうだ。クライエントが語るのは物語未満のお話だ。それはまだ生傷であり、痛みがあるから物語にはなっていない。核だけがむき出しになってきれぎれの話が散乱している。それを何度も語り直す。その時、生傷はかさぶたになり、薄い皮膚に覆われるようになる。物語るとは、傷を柔らかい皮膚で包み込んでいく営みだ。だから物語とは基本的に傷跡なのである。 P143 世の中にはお金で解決できる不幸がたくさんある。 と、同時に金で済まないことも多すぎる。金で済むことは楽やなぁ。本当にその通りである。 過去は変えられないし、失われたものは戻ってこない。だからお金でなく時間を使う。落ち込み、悲しみ、追悼する長い時間が、痛ましい過去を「私という歴史」の一部へと変えてくれる(こともある) この著者の本は初読みだと思う。 読み始めてすぐ、文章上手い人だなあと思った。 ぐんぐんこちらに寄ってきて、引き込まれる。 そういう意味では、臨床心理士のイメージをいい意味で崩された。 以前、臨床心理士にカウンセリングに5〜6年かかっていた。 P222 終えると決めてから、時間をかける。終わりに向かっていく時間に現れる孤独を話し合うため。孤独はつながりによって解消されるだけが出口ではない。孤独であることを理解されることは、その孤独の形を少しだけ変えてくれる。孤独は持ちこたえることができ、味わうことができるものになる。人は必ず死ぬし連載も終わる。だからこそ生きているうちにたくさん話をした方がいい。それが良き終わりのために必要なことだと思うのだ。 ここを読んで衝撃を受けた。 カウンセリングにあんなに通ったのに私は何も考え方を変えることができなかった。そして消化不良だけが残った。 味方だと思っていたカウンセラーが突然辞めること、それを受け入れることができないまま終わってしまったから。 終わりに向けて、うまく出口に誘導されなかったような感じ。 身内を失い、血縁者とうまくいかず、さらにいろいろあり、今こそカウンセリングをずっと受けたいと思っていた。 この本は、まさに求めていた本だった。 たまたまブクログで知り、読んだが、本当にいい出会いの本になった。 大切に覚えておかないといけないこと、考え方を寄せていきたい部分がたくさんあった。 この著者の本を、他も読もうと思う。 どなたにも、おすすめです。

Posted byブクログ

2021/08/17

【あなたは心を見つけ出す。】今ほど心が蔑ろにされている時代はない。それはなぜかを解き明かし、心の在り処を探る。心を取り戻すための小さな物語が詰まった一冊

Posted byブクログ