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ある男 の商品レビュー

3.8

539件のお客様レビュー

  1. 5つ

    110

  2. 4つ

    213

  3. 3つ

    155

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    8

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2024/11/08

宮崎県のある町で、谷口大祐という青年が事故で命を落とす。悲嘆に暮れる妻に追い討ちをかけるように、大祐は別人の男であった事が判明。 夫として愛した男は何者だったのか。 人の微妙な感情を、見事に的確な表現で言語化していて、自分が当事者のような気持ちで読めました

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2024/11/01

読み終わって、え?もう終わりなの?まだ上下巻の上が終わったくらいじゃないの?という感想。もっと長くこのストーリーの中に浸りながら、両家族の行く末を見守りたかった。

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2024/10/26

ただのミステリーではなく、人種問題や現在の日本を取り巻く問題などを取り上げた作品で、想像以上にスケールが大きく、読むのに時間を要しました。 「自分」って一体何なんだろう…人種や戸籍で悩んだことがない事は、ある意味幸せなことなのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/10/20

■サマリー ・男は家庭を持ち幸せな生活をしていたが、  仕事中の事故で落命。 ・その男は、生前に別の誰かと  戸籍を交換していたことが判明。 ・男の素性を突き止めた弁護士の目線と  亡くなった男の妻の目線で話が展開。 ■所感 ストーリーは、とても興味深い内容。 戸籍を交換するこ...

■サマリー ・男は家庭を持ち幸せな生活をしていたが、  仕事中の事故で落命。 ・その男は、生前に別の誰かと  戸籍を交換していたことが判明。 ・男の素性を突き止めた弁護士の目線と  亡くなった男の妻の目線で話が展開。 ■所感 ストーリーは、とても興味深い内容。 戸籍を交換することで、殺人者の子としての 人生を捨て、別の誰かとして生きていく。 一回くらいは、他の誰かの人生を体験したいと 思うこともあるが、戸籍を変えてまで歩みたいとは 思わんかな。 自分の歩んできた人生を別の人の人生で 上書き保存して、その後生きていくことは 難しいはず。 表紙のタイトルに「a man」と記載がある。 theではなくaであるところがポイントで、 どこの誰かわからないある男。 これが本書の軸になっている。 本書の最大の弱点は、難読漢字を多用している (私の勉強不足か?)こと、少々作者の思いが 強く出すぎているところである。 なので、途中で読むことが辛くなる時がある。 本は、理解しやすいこと、思想が強すぎないことが 基本であると考える。 ■心に残ったフレーズ ・他人の傷を生きることで、  自分自身を保っている。

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2024/10/19

弁護士の城戸が作中を通して考えている、人が人を愛するのは過去を含めてなのか、愛していた人の過去が幻だったなら愛も幻なのかという問いが心に残っている。ある男(谷口大祐)を調べる過程でわかった彼の過去を中心に、主要な登場人物それぞれがそれぞれの立場からその過去を受け止めて生きていく様...

弁護士の城戸が作中を通して考えている、人が人を愛するのは過去を含めてなのか、愛していた人の過去が幻だったなら愛も幻なのかという問いが心に残っている。ある男(谷口大祐)を調べる過程でわかった彼の過去を中心に、主要な登場人物それぞれがそれぞれの立場からその過去を受け止めて生きていく様子が、とる姿勢はみんな違うものの、各々が大祐を思いやって、一緒に過ごした過去を幸せなものとして考えているのがどこか美しさを感じた。愛する人の過去が違ったならそこから愛し直せばいいという美涼の言葉はほんとに素敵だと思う。

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2024/10/17

死んだ夫が夫ではなかったという衝撃の事実判明から始まり、一気に物語に引き込まれる。 スリルやどんでん返しはないが、自分も同じ状況だったらどう思うか…と思わずにはいれないリアルな描写が多く、夢中になって読める。 主人公が在日3世という設定も、アイデンティティや過去の持つ意味について...

死んだ夫が夫ではなかったという衝撃の事実判明から始まり、一気に物語に引き込まれる。 スリルやどんでん返しはないが、自分も同じ状況だったらどう思うか…と思わずにはいれないリアルな描写が多く、夢中になって読める。 主人公が在日3世という設定も、アイデンティティや過去の持つ意味について考えるキーになっていた。

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2024/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

"愛に過去は必要か" 国籍、出生、肩書きを巡り、このテーマが一貫して投げ掛けられていた印象。 谷口大祐と後藤がどういう展開を迎えたのかが気になる。 多分、谷口が新しい"肩書き"を手に入れたことで性格が限りなく兄寄りになってしまい、結局上手く行かなかった(二勝四敗)のではないかと想像する。。。

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2024/10/09

アイデンティティと過去をテーマにした内容。 何を信じるのか、誰を信じるのか、本当の自分とは何か。深い余韻が残る作品でした。映画も観たくなりました。

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2024/10/02

愛したはずの夫は まったくの別人だった_ 印象的なこの言葉に吸い寄せられるように 手にとってみました ある日突然 事故で夫を亡くす_ 悲しみにくれていた一家に 夫が全くの別人だという衝撃的な事実が発覚する もし私の夫が 全くの別人だったら?と思うと… 共に過ごした...

愛したはずの夫は まったくの別人だった_ 印象的なこの言葉に吸い寄せられるように 手にとってみました ある日突然 事故で夫を亡くす_ 悲しみにくれていた一家に 夫が全くの別人だという衝撃的な事実が発覚する もし私の夫が 全くの別人だったら?と思うと… 共に過ごした時間が幸せで 信じる事ができれば 過去は関係ないと言いきれるだろうか… 平野啓一郎さんから答えの出ない 深〜い問いかけと現代の社会問題や “ある男”の真相を追う伏線も織り交ぜながら 重厚感ある結末が待っていました ぜひ映画も観てみたいと思います♡

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2024/09/28

「マチネの終わりに」に続いて読了 人生やり直したいと思っても、戸籍を交換するか?と思った 世界観についていけないところがあった ラストはしんみりとする終わり方で良かった

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