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ある男 の商品レビュー

3.8

492件のお客様レビュー

  1. 5つ

    103

  2. 4つ

    190

  3. 3つ

    145

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    7

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2024/06/05

ちょっと難しくて、なかなか読み進められなかった。 映画もあまりちゃんと頭に入ってこなかった... あまりちゃんと頭に入ってこなかったからか、この『ある男』と在日三世であることと何か関係があるのか、よくわからなかった。 結婚した男性が、本当は何者であるのか。 戸籍を捨てたい理由は様...

ちょっと難しくて、なかなか読み進められなかった。 映画もあまりちゃんと頭に入ってこなかった... あまりちゃんと頭に入ってこなかったからか、この『ある男』と在日三世であることと何か関係があるのか、よくわからなかった。 結婚した男性が、本当は何者であるのか。 戸籍を捨てたい理由は様々で、戸籍を変えれば幸せになれるかはその人次第。 自分自身が生み出した過去から逃げるために戸籍を変える人は、幸せになれる可能性が低いのではないか...と思う。同じ過ちを繰り返してしまうのではないかと。それは、例えば犯罪者で戸籍を変えて罪から逃れても、捕まって刑務所に入って出てきてもあまり変わらない気がする。更生できるかどうかは結局その人次第。 第三者が原因で戸籍を変える人は、苦悩が続く気がする。第三者というか血縁者。その血が流れている、という呪縛はなかなかに濃い。 思うことはたくさんあったけど、考える機会を与えてくれたことはとてもよかったけど。 いや、その点がこの本のいいところか。

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2024/06/04

「マチネの終わりに」がよかったのでこれも読んでみた。 吸い込まれるような表現で心境を描いていくのはさすがだが、このテーマには逆にスローペースに感じてしまった。 ストーリーはいいが、スピード感は欲しかったと感じる。

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2024/06/03

先に映画を見てからの原作読み。 映画よりも登場人物の心境や状況がわかりやすい。 読み終わった後、映画に思いを馳せなるほどね、と感じた。 亡くなった夫は誰だったのか。 過去を捨てる、過去ごと他人と入れ替わる、名前を変える… 自分も他人も偽りながらの人生って何だろう… 偽りの中の愛...

先に映画を見てからの原作読み。 映画よりも登場人物の心境や状況がわかりやすい。 読み終わった後、映画に思いを馳せなるほどね、と感じた。 亡くなった夫は誰だったのか。 過去を捨てる、過去ごと他人と入れ替わる、名前を変える… 自分も他人も偽りながらの人生って何だろう… 偽りの中の愛って… 淡々とした文章だからなのか、だからこそなのか、物語にひき込まれた。 ラスト、長男悠人に心を揺さぶられた。 家族でいられた時間が夫婦にとって親子にとって幸せだったなら良かったのだと思いたい。

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2024/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星2よりの星3といったところ 物語のテーマは面白かったけど、文学的なねっとりとした言い回しと、あいだの生活感というか恋愛がスピード感を落としていたかな この辺は完全に好み、俺はテーマが面白かっただけにそっちを中心にサスペンスとして進めて欲しかった 在日もテーマとしては多かったな 多分、血縁としてのテーマなんだろうけど ただ、過去とはなんなのかということは考えさせられたな 悲しいのは元谷口が言うほど綺麗ではなくて兄と同じ下品さを持ち合わせていたこと 人が人を愛するのは何で愛すのか 今しか愛せないから過去とかはある意味どうでもいいのに どうしても拘るし、今だけを見ても関連付けてしまうよな

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2024/05/26

題材が面白かったし、考えさせられた。 愛に過去は必要なのだろうか… 現実で悩むことや嫌なこともあるけど、他者の人生と交換したいほどではないから、自分は恵まれているんだなと思いながら読んだ。 「それで良いの?」とモヤって過ぎ去った部分もあったけど…個人的にはいくつか決着をつけて欲...

題材が面白かったし、考えさせられた。 愛に過去は必要なのだろうか… 現実で悩むことや嫌なこともあるけど、他者の人生と交換したいほどではないから、自分は恵まれているんだなと思いながら読んだ。 「それで良いの?」とモヤって過ぎ去った部分もあったけど…個人的にはいくつか決着をつけて欲しかったかな…

Posted byブクログ

2024/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった! 文体もストーリーも何もかも好きだった。ファンになりました。 自分を自分たらしめているものはなにか。 戸籍の重みを感じた。 愛することと、そのひとの過去を知ることは、必要十分条件なのか? それは偽である、とこの小説を読んで感じた。 愛は今とこれから先で紡いで行ける。そんな希望も見出せた小説。城戸にとっても、夫婦関係のやり直しに希望をもたらした事案であったにちがいない。 ストーリー展開も、最後までハラハラしたし、概説のおかげで登場人物の相関も理解しやすかった。

Posted byブクログ

2024/05/20

2024.4.16 読了  愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。 「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 文章が固くて難しく、読むのにすごく時間がかかってしまいました。 読み終えた時、内容よりも「やっと読み終わったー!」という気持ちが大きかったです。...

2024.4.16 読了  愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。 「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 文章が固くて難しく、読むのにすごく時間がかかってしまいました。 読み終えた時、内容よりも「やっと読み終わったー!」という気持ちが大きかったです。 哲学的でかなり読み応えがある…と肯定的に言えばそうだが、自分にとってはかなり読みづらく、堅苦しく、苦手な作品でした。 ただ、内容的にはかなり考えさせられるものであったゆえに、「読むのが大変」が先行してしまって勿体無さを感じました。 平野啓一郎ファンはたくさんいるだろうし、すごい方なんだとは思うが、自分には合わなかったです。

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2024/05/17

ストーリーはとても面白いが、色んな人の名前が出てきて、自分の中で整理しながら読まなければならず、少し疲れた。 映画で見た方が楽しかったかもしれない。

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2024/05/16

離婚し故郷に戻って知り合った男性と結婚したが、その男性は戸籍ごと全くの別人であったことが判明。調査を依頼された弁護士がその謎を解明していく。 自分を捨て別人として生きていくことを選択した男性を通して、世の中の理不尽さや弱者への容赦のなさが浮き彫りになる。そのような選択をせざるを...

離婚し故郷に戻って知り合った男性と結婚したが、その男性は戸籍ごと全くの別人であったことが判明。調査を依頼された弁護士がその謎を解明していく。 自分を捨て別人として生きていくことを選択した男性を通して、世の中の理不尽さや弱者への容赦のなさが浮き彫りになる。そのような選択をせざるを得なかった背景がやるせない。

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2024/05/14

そんな事もありえるの?かなぁーと考えた作品。 自分のこと、嫌いでも嫌いでもそこまで出来ない。 自分に非は無くても、、。うーん。 でも世間の目はコワイ。 そういう目で見られるのと、戦うとき やっぱり内面の強さ?なのかなぁー。 だけど、その度に違う環境に行くのもなぁ、、 これは映画...

そんな事もありえるの?かなぁーと考えた作品。 自分のこと、嫌いでも嫌いでもそこまで出来ない。 自分に非は無くても、、。うーん。 でも世間の目はコワイ。 そういう目で見られるのと、戦うとき やっぱり内面の強さ?なのかなぁー。 だけど、その度に違う環境に行くのもなぁ、、 これは映画も観たい!と思って、観たんだけど、なんとも、もどかしかったーー |ω・`) いろいろ、端折られているーー! もっと詳しく、触れてぇ〜と感じた。 本を読んで映像をみる。ってのと、映像を見てから本を読むのと 照らし合わせをしたいとき、どっちからするべきだろう〜、、と感じた。

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