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ある男 の商品レビュー

3.8

539件のお客様レビュー

  1. 5つ

    110

  2. 4つ

    213

  3. 3つ

    155

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    8

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2024/09/04
  • ネタバレ

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谷口が誰なのかという真相よりも、「それを追う城戸が谷口を知る中で、自分を顧みる」という物語を読者が読むことで「読者自身が自分を顧みる」という構造に気づいたとき、序章をもう一度読み返していた。 他人の人生にどんなことがあって、どう感じたか?を自分に起きたことと捉え直したとき、自分だったらどう行動して何を感じるか?考えさせられる話だった。 ストーリーが面白かったというよりかは、構造が面白く、深い話だなと感じた。 子どもの寝顔をみているとき「これが幸福なんだ」と確信するところはめちゃくちゃ共感した。幸福について日常的に考えることはほぼないが、これは個人的には確信して幸福と言えると思う。 あと細かいが、城戸は里枝と再婚した風に読んでしまったが、私だけだろうか? 意味はわかるものの、読み方がわからない漢字が多く、全体的に硬い印象だった。

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2024/08/31

私には難しい、聞いたことない言葉が多かった印象。面白かったのだけど、最後すっきりせず終わっちゃった。城戸さんの話が中途半端でもやった。

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2024/08/27
  • ネタバレ

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美涼の言葉が残った  誰かをすきになるとき、その人の何をみて好きになるのか。 現在のその人を好きになって、その人の過去も好きになる。  その過去が他人のものだとしたら生まれた愛はどうなるのか? 「わかったってところから、また愛し直すんじゃないですか? 一回、愛したら終わりじゃなくて、長い時間の間に、何度も愛し直すでしょう? 色んなことが起きるから。」 三勝四敗 人生そんなものだよなと思った     最後奥さんが浮気していたのがわかったけど 特に触れずに終わった 自分の人生を自分より上手にいきられる他人はいたらおもしろい 私も自分の人生を上手に活かせるかな

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2024/08/26

(他)人の人生について考えさせられる要素が多く、個人的には好きな系統の小説だった。実際に同じことが自分に起こったらと思うと、どんな感情になるのか想像もつかないが、戸籍を変えてまで、別人として生きなければならない事情を知った家族を思うと胸が痛くなる。家族とは何か、人を愛することとは...

(他)人の人生について考えさせられる要素が多く、個人的には好きな系統の小説だった。実際に同じことが自分に起こったらと思うと、どんな感情になるのか想像もつかないが、戸籍を変えてまで、別人として生きなければならない事情を知った家族を思うと胸が痛くなる。家族とは何か、人を愛することとは何か考えさせられる一冊。

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2024/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019年本屋大賞ノミネート作品(5位) これまでに読んだ平野啓一郎作品の中で一番面白かった。 妻が先に映画を見て褒めてたので、先に小説を読み、あまりに面白かったので、間5分で映画を見始めて今観終えた。 消したいけど消せない過去は、新しく塗りつぶすしかない、という動機で行われる戸籍交換。戸籍制度がない国だと、もっと簡単に(違法仲介者無しに)人生をやり直せるのだろうか? 「人殺しの子」と言われることの辛さや、「自分もそうなってしまうのではないか」、という恐怖は、想像は出来ても、おそらく本人にしかわからない感情だろうが、平野啓一郎の筆にかかれば、そうでもないのか?と思ってしまう。 美涼と城戸がうまく行きそうでそうならないのは、木戸の社会的地位故か。 (この辺りの木戸の葛藤を映画では追加のラストシーンで仄めかしがあって、これはこれでよいエンディングだった。映画の方の感想となるが。) 原誠の最後の4年弱が幸福に満ちたものだった事実そのものが大きな救いだ。

Posted byブクログ

2024/08/31

海外の本屋で見つけて小生初、平野啓一郎さん。今は芥川賞の選考委員をされているんですね。死刑についてとか戸籍の話など、法学部卒業生を惹きつける内容ですね。

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2024/08/19

映画を観て原作も読みたくなったので、読んでみた。 正直、登場人物たちに感情移入できる部分が少ないというのが本音。 (気持ちは分かるが、そこまでするか…?) ただ、その人の過去はどうでもいいと言えばどうでもいいし、どうでも良くないと言えばどうでも良くない。。。こういうことを考えさ...

映画を観て原作も読みたくなったので、読んでみた。 正直、登場人物たちに感情移入できる部分が少ないというのが本音。 (気持ちは分かるが、そこまでするか…?) ただ、その人の過去はどうでもいいと言えばどうでもいいし、どうでも良くないと言えばどうでも良くない。。。こういうことを考えさせられた一冊で、読んだことのない人は、一度読んでみることをお勧めします!

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2024/08/12

名前と人生を別人として生きたある男の物語。 ある男の正体を解明するように話が進み、探偵小説みたいで読みやすかったにも関わらず、「愛とは人生とは」「何がその人をその人たらしめるのか」といった哲学的な問題を考えさせられる物語で非常に面白かった。

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2024/08/12
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再婚した夫が急逝したことも衝撃だったが、戸籍交換して別人になってたのはもっと衝撃だった。 小説としては、ハラハラする展開でとても読み応えのあるものだった。 他の人になりすまして生きる理由はよくわからんが… せっかく幸せな人生を手に入れたのだから、その人生を全うしてほしかった。

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2024/08/12

哲学的な話が多く、読みづらさはあった。 ただ内容は面白い。 城戸の達観とした性格は羨ましさもあるし、生きづらそうだなとも思う。

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