無(最高の状態) の商品レビュー
脳科学の観点から「自己」や認知について書かれた本。 あらためて「自己」の定義を読んで納得できるところが多かった。 ★★★★★ どんな場所にあっても、どんな時間軸にあっても「私は一貫した存在である」との感覚 ★★★★ 自己にこだわる人ほどメンタルを壊しやすい ★★★★ 「自...
脳科学の観点から「自己」や認知について書かれた本。 あらためて「自己」の定義を読んで納得できるところが多かった。 ★★★★★ どんな場所にあっても、どんな時間軸にあっても「私は一貫した存在である」との感覚 ★★★★ 自己にこだわる人ほどメンタルを壊しやすい ★★★★ 「自己注目」 ★★★★★ ヒトの脳は0.1秒でストーリーを生み出す ★★★★ 理想の自己を思う時間が長い人も不安や抑鬱の症状を起こしやすい ★★★★ 物語をもとに脳は事前に「現実」をシミュレートし、その予測にもどづいて ★★★★★ ストーリーとは「特定の物事の因果関係を説明したもの」 ★★★★★ 私たちが知覚する「現実」の大半は、脳が生んだ物語で構成された「世界のシミュレーション」 ★★★★ ドーナツの穴を食べることができないように、ありのままの自分を探すのもまた不可能なのです ★★★★★ 不快な感情をできるだけ受け入れる ★★★★★ 「思ったより苦しくない」と自分を偽ったりするのではなく、「運動の不快感は避けられないのだ」と認め、ネガティブな感情を迎え入れる。 ★★★★★ 不快を受け入れた参加者は「苦しみ」の認知が大きく変わり、運動の辛さに抵抗したグループと比べて主観的な辛さが低下した ★★★★★ 山に登れば誰でも足や背中の痛みを経験しますが「苦しみ」まで抱く人はほぼいません。登山者はみな「この困難を選んだのは自分だ」との認識があるため、山歩きの痛みに抵抗しないからです。 ★★★★★ 苦しみ=痛み×抵抗 ★★★★★ 降伏 ★★★★★ 自分の思考や感情に真正面から立ち向かううのは、ビーチボールを水の中に沈めようとするようなもの ★★★★★ 優秀な科学者は「この電気抵抗は良いことか?悪いことか?」などと主観的な判断をしません。電気の流れをただ冷静に見つめ続け、どのような条件で低効率が上がるのかを見極めるだけです ★★★★★ 苦しみをこじらせる人は、すべてを「自分ごと」に捉える
Posted by
最新の学術研究を根拠にまとめた、一種の仏教解説 様々な情報を集めて、それをまとめる力量は流石。 それぞれの考察なども興味深い。
Posted by
この本って英文で書かれてそれを翻訳したのかな?って思わせるような文章。表現や分析はちょっと難しいところがあったけれど、内容はとても腑に落ちた。どうして瞑想が心と体に良いのか、シングルタスクの有効性(マルチタスクの弊害)、マインドフルネスが幸福感とつながっていること、不安や心配事は...
この本って英文で書かれてそれを翻訳したのかな?って思わせるような文章。表現や分析はちょっと難しいところがあったけれど、内容はとても腑に落ちた。どうして瞑想が心と体に良いのか、シングルタスクの有効性(マルチタスクの弊害)、マインドフルネスが幸福感とつながっていること、不安や心配事は現段階の取り組むべき案件というより脳が作り出した物語であるということが多いこと、自主的に物事に取り組むことが良いわけなど、今まで漠然と理解しているようなしていないようなことが、納得できた。 1つのことをあるがままに観察したり(良い悪い・好き嫌い・正しい間違い・面白いつまらない…でジャッジはしない)、深呼吸や瞑想をしてみたり、ということを生活の中に取り入れていこうと思う。
Posted by
脅威に満ちていた時代では、ネガティブに考える人のほうが生存に有利だった。だからその子孫である我々は、ネガティブなことにより反応してしまう。 自己は生存用のツール 何かに没頭しているとき、リラックスしているときに自己は発動しない。 メンタルに強いも弱いもない 脳が作り出すストー...
脅威に満ちていた時代では、ネガティブに考える人のほうが生存に有利だった。だからその子孫である我々は、ネガティブなことにより反応してしまう。 自己は生存用のツール 何かに没頭しているとき、リラックスしているときに自己は発動しない。 メンタルに強いも弱いもない 脳が作り出すストーリーラインが適応するか否か 人間の脳は分類をして、自分と無関係な人をモノとして扱う 無我に至った脳は、自己がないため、自分と他人との区別がなくなる。結果ヒューマニズムが上がる。 具体的な方法もたくさん紹介されていた。 実績しやすい。 メンタルの強さや弱さという概念を捨てて、進化や適応という観点から脳の仕組みを理解できたことが大きな収穫。
Posted by
題名から面白そうであること、無我の状態とはどのような状態なのか知りたく購入。 悩みの解決方法というよりも自分自身をもっともっと深掘りして知ってみよう、そのためにはこんな方法もある、こんなやり方がある等具体的な訓練や指標が書いてある。 読んでいる途中で自分が想像していた内容と思った...
題名から面白そうであること、無我の状態とはどのような状態なのか知りたく購入。 悩みの解決方法というよりも自分自身をもっともっと深掘りして知ってみよう、そのためにはこんな方法もある、こんなやり方がある等具体的な訓練や指標が書いてある。 読んでいる途中で自分が想像していた内容と思った以上にかけ離れた内容になっていったため読むのをやめた。ただ印象に残る、勉強になった考え方はいくつもあった。 「ネガティブな感情は我々ヒトが変化への適応を促す生存ツールとして進化し、自分自身の身の危険を知らせるサインでもあり必要とされるもの」 ネガティブな感情=悪ではなく、必要なものとして備わっているものであり、生きていく上で必要なものとして理解しネガティブな思考とうまく付き合っていくことが大切であると思えた本だった。
Posted by
不安や心配事をクリアにし、能力を最大限に活かす方法を目的とした本。 1.大前提に、食事、運動、睡眠の改善 2.事象に対し、感情を細かく分析→ストレス軽減 3.自分の対処行動を言葉にする 4. 予測や感情を抜きにした、現実だけを整理 5.現実に対する対処を実践 幸せを求めすぎないこ...
不安や心配事をクリアにし、能力を最大限に活かす方法を目的とした本。 1.大前提に、食事、運動、睡眠の改善 2.事象に対し、感情を細かく分析→ストレス軽減 3.自分の対処行動を言葉にする 4. 予測や感情を抜きにした、現実だけを整理 5.現実に対する対処を実践 幸せを求めすぎないこと.現実とのギャップにまた悩んでしまう, ストレス反応を下げる対処法…100から7ずつ引く。 ストレスに抵抗しない方法…海に向けて、弾丸を発射。水の中でエネルギーを失い、やがて沈んで影響を及ばさないイメージ
Posted by
ストーリー、シミュレーションについては、 妹尾武治『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』が参考になる。 他、アドラー心理学も参考になる。 (降伏→自己受容) (縁起性→共同体感覚) 個人的には、 「自己」「自意識」「アイデンティティ」「自我」、そ...
ストーリー、シミュレーションについては、 妹尾武治『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』が参考になる。 他、アドラー心理学も参考になる。 (降伏→自己受容) (縁起性→共同体感覚) 個人的には、 「自己」「自意識」「アイデンティティ」「自我」、それぞれの違いがわかりやすく、整理ができた。 また、以下の文が印象に残った。 ❶自己は日常的に生成と消滅をくり返し、「わたし」がなくても問題ない状況が多く存在する ❷自己は人間が持つ多くの生存ツールのひとつであり、感情や思考といった他の機能と変わりはない この2点を合わせて考えれば、自然と次の疑問が導き出されるでしょう。 「やはり、自己は消せるのではないか?」
Posted by
日々不安を感じる中で改善策を提案してくれる 科学的根拠を基にした改善策 東洋哲学も交えて面白かった。
Posted by
P144まで読んでていい感じ! ■覚えておきたいこと ・この本は、幸せな環境なのになぜか幸せを感じない人とか、気疲れしやすい人に向いている。 ・人は生物の生存戦略的にネガティヴに考えやすい生き物。 ・自己を生み出すことで苦しみが生まれる。人間は社会的に生きていくために他者との比...
P144まで読んでていい感じ! ■覚えておきたいこと ・この本は、幸せな環境なのになぜか幸せを感じない人とか、気疲れしやすい人に向いている。 ・人は生物の生存戦略的にネガティヴに考えやすい生き物。 ・自己を生み出すことで苦しみが生まれる。人間は社会的に生きていくために他者との比較や自己の観察や反省などで自己を生み出す。 ・人は認識の後に物語を勝手に作り出して解釈する。その物語が悩みを生み出す。そんなのいらない。 ・自分のマインドセットと環境が解釈を決める。 ・感情のラベリングを豊富な語彙力でできると悩みが混乱しない。 ・自己認識を整えるために体を観察すると良い。ヨガ的なの。 ・自分の安心できる部屋や想像上の空間などのセーフティーゾーンをつくると安心しやすい。
Posted by
悩んでたり苦しいと思っている時に読めば、 負のループから抜ける手助けになる本。 自己を知り自己を受け入れる。 自分の感情のコントロールなど実践方法が書いてありました。 科学的根拠と東洋哲学が混ざり合っていて、面白かった。
Posted by