スイッチ 悪意の実験 の商品レビュー
純粋な悪に対しての考察が面白い。 他人を金銭的に破滅させるスイッチ、一定期間にそのスイッチを押すかどうか観察されるというアルバイト。押そうと押すまいとバイト代は支払われる。だったら推さないだろうと思うものの精神的なストレスになるというのは分かる。 ストーリーはその期間中の出来事メ...
純粋な悪に対しての考察が面白い。 他人を金銭的に破滅させるスイッチ、一定期間にそのスイッチを押すかどうか観察されるというアルバイト。押そうと押すまいとバイト代は支払われる。だったら推さないだろうと思うものの精神的なストレスになるというのは分かる。 ストーリーはその期間中の出来事メインかと思いきやすぐにバイト最終日となるがスイッチが押される事態が発生した。何故?誰が?主人公が自分の過去とも向き合いながら解明していく。 主人公の性格に魅かれてしまった。自分とも共通する点があり興味深かった。 ミステリ部分もどんでん返しがありなかなか面白い。
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あらすじからして面白い作品やけども、内容もよくできた話やな〜って思うくらい期待を裏切らずにドキドキしながらラストまで読んでいけるミステリー作品! ちょうど「魍魎の匣」読みたてホヤホヤの私に「まさに通り物はいつもどこにでも」的な話が出てきて通り物や!怖っ!!ってなった。
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自分とは関わりの無い、ある一家を破滅させる事の出来るスイッチ。世界には、理由の無い悪が存在するのか、実験が始まる。 宗教について、信じる事についての怖さを知ることが出来ました。誰かに影響されたとしても、自分が起こした行動は、最終的に自分が決断したものにと過ぎないという事を、心に...
自分とは関わりの無い、ある一家を破滅させる事の出来るスイッチ。世界には、理由の無い悪が存在するのか、実験が始まる。 宗教について、信じる事についての怖さを知ることが出来ました。誰かに影響されたとしても、自分が起こした行動は、最終的に自分が決断したものにと過ぎないという事を、心に留めておかなくてはいけないですね。
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大事なものを傷つけられたとき、人は怒る。君が抱えている君自信に価値を見出だしていなかったら、いくら傷つけられても怒りは芽生えない 敗けを認めるのは早い方が良い。倒産はつまずいて前に転ぶようなものだとも言っています。いくら踏ん張ってもダメはダメ。おとなしく倒れた方が、立ち上がるの...
大事なものを傷つけられたとき、人は怒る。君が抱えている君自信に価値を見出だしていなかったら、いくら傷つけられても怒りは芽生えない 敗けを認めるのは早い方が良い。倒産はつまずいて前に転ぶようなものだとも言っています。いくら踏ん張ってもダメはダメ。おとなしく倒れた方が、立ち上がるのも早い。 弱いままでも別にいいじゃない。世の中に弱い人と強い人がいて、弱い人がつらい思いをしてるなら、それは強い人たちの責任じゃない?強いのだったら、弱い人を助けてあげるべきなのよ。それが成されないからって、弱い人が責任感じたり、自分を責めたりするのはおかしくない? 面白くなかったな。なんか、ディテールが甘いし、細かいところが粗いし、色々曖昧なご都合主義が多いわ。この手の話をちゃんとやるならもう少しちゃんと突き詰めて欲しいな。結局どこを一番見せたかったんかもよくわからんかった。少なくともスイッチなんてタイトルをつける程度に選択が大きなテーマではなかったな。 コイントスがそうなんかもやけど、別にそこはただの比喩表現程度でしかなかったなーって感じ。スイッチにもっと左右くらいされれば?みたいな。
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誰も得しないスイッチを悪意を持って押すかどうかの心理実験という設定は面白かったが、早々に終わってしまい、物語の中心が犯人捜しに移ってしまった。 スイッチを押す押さないの心理描写が読みたかっただけに、その推移が薄かったのが残念。 新興宗教を登場させ、悪意と宗教的考えを結び付けて物語を構成しているが、それぞれの登場人物への感情移入もできず、それぞれの行動原理もわかりにくかった。 「純粋悪」を見たいという心理コンサルタントの言葉はそのフリかもしれない。
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女子大学生の主人公の視点で物語が進んでいくのに合わせて、いい意味で拙く年齢に沿う文体にしてあるように感じた。ストーリーにはイマイチ入り込めなかった。題材がとても面白そうで購入したけれど、半ばでゴチャっとしてうやむやに終わった印象。
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二転三転して最後は思いも寄らないところに行き着いた。主人公の内面が複雑で少し薄気味悪く思った部分もあったけれど、意外にも爽やかな結末だった。 安楽の求める「純粋な悪意」の実験はまだ続けるとのことなので、もしも続編があるなら読んでみたい。 主人公が犯人に語った「これが絶対とか、これさえ信じていれば安泰とか、そんな妄想に浸ったまま一生を過ごすなんて、死体の人生ですよ」という言葉が良い。
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ヴァン・ダイク・パークス 『ソング・サイクル』 確かに不思議な楽曲集でした。 モンキーズ『Head』 Doopees『DOOPEE TIME』 フリッパーズギター『ヘッド博士の世界塔』 等々
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一人称やら三点リーダの多さやらのせいか、ノベルゲームっぽいなというのが最初の感想。主人公の顔が全然見えてこない序盤、やけに内心の描写が多いなあと思っていたらそれがテーマだった。推理ものとしては探偵役が二人いて、それぞれの過程で「犯人」に至っているのが面白いところ。読後感も悪くなか...
一人称やら三点リーダの多さやらのせいか、ノベルゲームっぽいなというのが最初の感想。主人公の顔が全然見えてこない序盤、やけに内心の描写が多いなあと思っていたらそれがテーマだった。推理ものとしては探偵役が二人いて、それぞれの過程で「犯人」に至っているのが面白いところ。読後感も悪くなかった。それにしても仏教雑学が増えてしまった。
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設定がいまいち盛り上がらない感じで、どこまで引っ張れるかが課題も、謎解きが今ひとつ。とにかく長い。内容はスカスカなので50ページくらいにまとめた方が良かったのでは?
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