スイッチ 悪意の実験 の商品レビュー

潮谷験(著者)

2021/08/10

「純粋な悪の探求」という心理コンサルタント主催の奇妙な実験を引き受けた主人公 小雪
スマホを置き忘れたところから殺人事件が急展開する

幼い頃のトラウマでコイントスに人生の選択を委ねていた小雪だったが、周囲の影響によっていつしか自ら意思を決定してゆく…
果たして実験の結果は？
ラストの謎解きまで細やかな心理描写が続く青春ミステリー

2021/08/08

宗教も神も妖怪も、結局は人が生み出して使うもの。
そういう意味では「言葉」に近いものなのかも。
人を追い込むこともあれば、救うこともある。

面白かった！！

2021/08/04

好みではない作品

スイッチを押しても押さなくても100万円という設定の意味がよくわからないまま、話が入ってこなかった。
登場人物のセリフや雰囲気が少し幼稚に感じてしまった。
真相がどうでも良くなってしまったので、堪らず読破できなかった。

2021/07/31

久々にどハマりして一気読みしました。
スイッチを押した犯人は誰なのか？どうしてスイッチを押したのか？読む度に謎が増えて、先が気になって読む手が止まりませんでした。
あと、不穏なタイトルや、序盤の不気味さからハッピーエンドはあまり期待してなかったんです。むしろイヤミス系だと思っていたので、まさか、あんなに前向きな最後になるとは思っていませんでした。大団円とまではいきませんが、読後は実に爽やかでした。

2021/07/22

誰がスイッチを押したのか…早く知りたくてうずうずしながら読み進めました。
押した人物は予想外でしたが、その理由や経緯を知ると『確かに中途半端な善意！』という感じ。
あくまで、命ある未来がある人たちにとっての最善を考えたんだろうな、って思った。
社会一般の、法律上の善悪の判断ではなくて。

宗教がらみの描写(光意云々…)がいまいち馴染めず、-★はそのせいです。

2021/07/18

第63回メフィスト賞受賞作。潮谷験氏デビュー作。
心理コンサルタントの高額アルバイトに集められた大学生達6人、それは｢純粋な悪｣を証明する為の実験だった。スマホにインストールされた｢スイッチ｣は押せば幸せに暮らすパン屋の家族を破滅させるものだった。関係の無い幸せな家族を理由も無く破滅させるスイッチが押されるはずは無かった。
｢スイッチ｣を押すか押さないかという葛藤が描かれるのではなく、押された後のミステリーが描かれている。関係の無いはずのパン屋と被験者達の過去が明らかになっていくが｢純粋な悪｣をテーマに扱うのに、騙されたと言うより嘘をつかれたようで不快に感じた。個性的で突飛な登場人物は現実感が薄まってしまい、主人公のノリツッコミの様な合いの手も心理コンサルタントのチャラさも少しわざとらしい。ミステリーとしてのロジックはフーダニット、ハウダニットと良かっただけに少し残念だ。仏教系大学が舞台で新興宗教、仏教、特殊能力？等、真理を問う。
著者の｢純粋な悪｣にミステリーの真理を探究したくなる、悪意の実験ミステリー。
★★★✩✩ 3.0

2021/07/18

限られたメンバーの中でのロジック重視の推理にスッキリ。セリフと台詞の間にある箱川さんの心のなかでのツッコミが好き。

2021/07/12

期待が大きかったか。
スイッチが押されるか、押されないかまでがワクワクするのかと思っていると、意外と前半で押されてしまうので、拍子抜け。しかも、スイッチは悪意ではなく、善意で押されてしまう。　
それにしても、宗教の話が長くて飽きてしまった。

2021/07/10

悪意の実験、スイッチを押すことでパン屋さんの援助打ち切りというミッション。
最後までもう一つよくわからなかったけど、宗教談義など面白いところもあった。
だが全体に回りくどく登場人物も魅力に欠けた。

2021/07/02

設定は面白かった。ただ、要素が盛り込まれすぎた事と人物のディテール描写の表現が古く、物語が進むにつれ、どんどんリアリティを欠いてしまった感が否めない。
予想は裏切られたような気がするが、期待も裏切られた気がする。
サブタイトルの「悪意の実験」という文言が無ければ、思わぬ展開をもう少し素直に楽しめたのかもしれない。
どうしても、この実験の答えが欲しくなってしまった。