ひと の商品レビュー
なんでだろ、全然違うのに途中から「フォレスト・ガンプみたいだなぁ」と思ってしまったら、もうそれにしか見えなくなってしまった。 フォレスト・ガンプ大好きです。
Posted by
自分では避けることができない出来事や不幸で人生が悪い方向に行くことがある。それを冷静に受け止める主人公。そして彼を支えてくれる店主を中心としたバイト先の人々。 もしも自分に不幸が訪れた時、きっと誰かが味方してくれる。そして私も誰かの支えになりたいと思う一冊です。
Posted by
両親を立て続けに亡くしても前を向いて一歩ずつ進んでいく聖輔に元気をもらった。 登場人物の名前がカタカナから漢字の説明をしているのが印象的。名前の印象が残る。
Posted by
短い文章で区切って会話するのが、イマドキの子っぽいなぁと。 淡々と小さな日を重ねていくなかで、情の深い人と出会い、少しずつ広がっていく。じんわりと温かくなる話だった。
Posted by
人と人が不思議な縁で繋がっていく。聖輔は本当に良い人。優しくて真っ直ぐに人を信じて、見習いたいぐらいの良い人。そんな聖輔に頼って良いんだよって言ってくれる人の存在。人は1人では生きていけない。人との繋がり。譲りたくないと思う人。何て尊いんだろう。いつかはない。時間は過ぎていく。孤...
人と人が不思議な縁で繋がっていく。聖輔は本当に良い人。優しくて真っ直ぐに人を信じて、見習いたいぐらいの良い人。そんな聖輔に頼って良いんだよって言ってくれる人の存在。人は1人では生きていけない。人との繋がり。譲りたくないと思う人。何て尊いんだろう。いつかはない。時間は過ぎていく。孤独だからこそ大切なものが何かわかる。聖輔がどれだけ可哀想であっても生きていかなくてはいけない。淡々とした毎日に1人1人の人生がある。確実に息が吹き込まれていく感覚。聖輔にとって譲りたくないものが聖輔の人生に彩りを与えてくれるもの。人はやはり人。どこまでいっても人。誰にもなれないからこそ自分を知って認めよう。私たちはみんな会いたい人に会って伝えたいことを伝えてやりたいことをやって生きていこう。そして人を愛そう。
Posted by
両親が事故と病気で続けて亡くなり、20歳という若さで天涯孤独になった主人公が東京でひとり生きていく物語。大学を中退し、バンドをやめ、遠い親戚から無心されるなど、辛い現実が押し寄せて苦しくなる。しかし、彼は自分で生きていくことを決め、生き方を模索して進んでいく。柔らかい描写で描かれ...
両親が事故と病気で続けて亡くなり、20歳という若さで天涯孤独になった主人公が東京でひとり生きていく物語。大学を中退し、バンドをやめ、遠い親戚から無心されるなど、辛い現実が押し寄せて苦しくなる。しかし、彼は自分で生きていくことを決め、生き方を模索して進んでいく。柔らかい描写で描かれているけれど、力強く生きている。 優しい気持ちで読み終えられた。
Posted by
若くして両親を亡くし、頼りがなくなってしまった主人公、聖輔の物語。 出てくる人があったかい人だらけ。ほぼ心穏やかに読めた。 解説の言葉も響きました。 「独り」を知り、「ヒト」を知る。
Posted by
ライフに続いて読んだ小野寺史宜さんの本。若くして親を失った主人公が、コロッケ屋さんで働き始める。そして人と出会い、出来事があり、一つひとつ、何かを感じ、階段をのぼっていく。そういう小説だった。 読み進めるうちに、良い小説だなという思いになった。 いろんなことを失っても、大切なもの...
ライフに続いて読んだ小野寺史宜さんの本。若くして親を失った主人公が、コロッケ屋さんで働き始める。そして人と出会い、出来事があり、一つひとつ、何かを感じ、階段をのぼっていく。そういう小説だった。 読み進めるうちに、良い小説だなという思いになった。 いろんなことを失っても、大切なものは「ひと」なのだ。劇的な出会いじゃなくても、確実に何か意味合いを持っている、出会い。ひととの出会いが、その人の毎日を救っているのかもしれない。そして、その出会いは、かけがえのないものだ。主人公が、出会いをしっかりと受け止められて、出会いの意味をキャッチできたところが、清々しくて良かった。 読後が爽やかな小説は、なんだか久しぶりだった。
Posted by
父に薦められて読んだ。 先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって僕は、生きてる。
Posted by
二十歳で天涯孤独の身となってしまった聖輔の物語。 とてもとても良かったです。 突然の不幸から新たな生活が始まり、淡々と描かれる一年間。 働き始めた惣菜店の人たち、大学のバンド仲間や同郷の友人、父親を知る人たちなど、様々な人たちと関わることによって、聖輔は成長していきます。 た...
二十歳で天涯孤独の身となってしまった聖輔の物語。 とてもとても良かったです。 突然の不幸から新たな生活が始まり、淡々と描かれる一年間。 働き始めた惣菜店の人たち、大学のバンド仲間や同郷の友人、父親を知る人たちなど、様々な人たちと関わることによって、聖輔は成長していきます。 たった二十歳で頼れる親類が一人もいなくなってしまうとは! せっかく入った法政大学を中退するなんて…と思ったり、あぁでもやっぱり奨学金で通うのも大変なことだ…と思ったり。 境遇だけ見ると悲惨だし、嫌な人も出てくるし。 心配でなんかちょっと母親のような目線で読んでいました。 何より、心優しく誠実で謙虚な人柄がいいです。そういう彼だからこそ、周囲の人たちは自然と手を差し伸べてくれる。 ラストも良かった。聖輔の幸せを願わずにいられません。 人の温かさ、人と繋がることの大切さが感じられる素敵な作品でした。
Posted by