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ひと の商品レビュー

4.1

715件のお客様レビュー

  1. 5つ

    237

  2. 4つ

    298

  3. 3つ

    125

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    4

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2024/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうにも友達が気に入らない。人の家をラブホテル扱いとはいかがなものか。それをあっさり許す主人公は、優しさを表現しているのか、それともあっさり許してしまえるほど自分のことに無頓着で、諦めきったような姿を表現しているのか。物語が割と進んでからのことだったのでもやもやした。助け合いを表している?よくわからない。 でもラストはすごくよかった。光村図書の国語3に掲載されている、鷲田清一さんの「誰かの代わりに」という説明的文章に通じるところのある物語。最後は誰かと一緒に生きたいと思えるようになったこと、誰かに頼って寄りかかってもよいのだと感じられるようになったこと、とてもよかった。

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2024/02/13

一度手にとって、元の棚に戻した一冊 それから数ヶ月、また手に取り買ってみた そして読んでみた 「よき話だった」 そんな8文字で済ますには勿体ないほど 心に残る一冊だった あったかい 柔らかい 優しい 実直 そんな主人公の聖輔を取り囲む人々 辛いことがあってすぐに 恵まれた人...

一度手にとって、元の棚に戻した一冊 それから数ヶ月、また手に取り買ってみた そして読んでみた 「よき話だった」 そんな8文字で済ますには勿体ないほど 心に残る一冊だった あったかい 柔らかい 優しい 実直 そんな主人公の聖輔を取り囲む人々 辛いことがあってすぐに 恵まれた人間環境に身を置くことができ 読み手としては安心して頁をめくれた 孤独から成長を得た主人公を応援していきたいと思った そんな主人公のような考え方になりたいとも思えた 幸せになってほしい 心に残った言葉 ╍ 一人で頑張ることも大事。 でも頼っていいと言ってる人に頼るのも大事。╍

Posted byブクログ

2024/02/15

主人公がとにかく素直で、等身大で、素朴だった。 欲が薄くて、特に何の疑問もなく利他的に動くことができるという点で私と違いすぎて、なかなか感情移入できず。読み進めていくうちに、羨ましさにも似たもどかしい感情が湧き上がってきた。 この本の中では、感じの悪い人はとことん気に障る振る舞い...

主人公がとにかく素直で、等身大で、素朴だった。 欲が薄くて、特に何の疑問もなく利他的に動くことができるという点で私と違いすぎて、なかなか感情移入できず。読み進めていくうちに、羨ましさにも似たもどかしい感情が湧き上がってきた。 この本の中では、感じの悪い人はとことん気に障る振る舞いをしていて、逆もまた然り。 現実問題、白黒の評価をはっきりとつけられるような人なんてほとんどいないし、もっと人間関係は曖昧なのではと感じるけれども、この主人公はそれすらも受け入れそう。 人の弱みにつけ込んで卑怯な仕打ちをしてくる人もいれば、何の見返りも求めずに優しさで包み込んでくれる人もいる。 真実かもしれないが、そう思うことでどこか排他的な姿勢になってしまわないか。 コロッケ食べたくなったなあ。 自分の部屋を勝手にラブホがわりにされたら私だったら縁切る笑 自分が天涯孤独になったらどうだろうと思ってもなかなか想像し難い

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2024/02/06

大学生の柏木聖輔は母の死により二十歳でひとりになる。 大学を中退し不思議な縁で惣菜屋で働き始めるようになる。 哀しい出来事が続くにもかかわらず暗さを感じさせない。 聖輔の類まれなひたむきさと「ひと」との出会いにより聖輔が成長していく姿に感動する。

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2024/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文章のひとつひとつが短く、読みやすい。でも言葉足らずではなく、察することができて、感情の機微が感じられてちょうど良く、時にズバッと言ってのけるのも心地良い。読後感も、一歩前に進んでる感が嬉しく、じわーっと感動してしまったよ。

Posted byブクログ

2024/01/28

初めてこの作家の本を読みました。とても丁寧で、情景や表情が見えるような文体で、且つ読みやすく、あっという間に読み終えました。 圧倒的な孤独の中から、意図せず救い、救われていくような、そんな素晴らしい人間関係を築ける主人公の人柄に感服。最後の章は、タイトルから涙涙、、

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2024/01/19

謙虚さ、腕がいいのでは無く、コロッケがうまい。それはもうコロッケというものが美味いんだと言う店長。 ままならない事に嘆いて時間を無為にするのでは無く、うまく行ったことに驕るでもなく。淡々としながらも、自分に配られた手札の中で戦って、譲れないものをきちんと選び取っていく主人公は応援...

謙虚さ、腕がいいのでは無く、コロッケがうまい。それはもうコロッケというものが美味いんだと言う店長。 ままならない事に嘆いて時間を無為にするのでは無く、うまく行ったことに驕るでもなく。淡々としながらも、自分に配られた手札の中で戦って、譲れないものをきちんと選び取っていく主人公は応援したくなる。

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2024/01/15

なんてことはない日常の中に、人としての当たり前がある。そんなことを気づかせてくれるような小説。みんな、それぞれの価値観で一生懸命生きているんだなあ。

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2024/01/14

『空気を読む』、『察する』 できてる、できてないじゃないし 評価することでも、されることでもなければ いいことでも、わるいことでもない。 自分にとって誠実さを心がけながら、 力を入れすぎず、力を抜いて、 大切な人と向き合って日々過ごしていきたいと 思いました。 ありがとうございま...

『空気を読む』、『察する』 できてる、できてないじゃないし 評価することでも、されることでもなければ いいことでも、わるいことでもない。 自分にとって誠実さを心がけながら、 力を入れすぎず、力を抜いて、 大切な人と向き合って日々過ごしていきたいと 思いました。 ありがとうございました。

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2024/01/13

3年前父親を交通事故で亡くし、東京へ進学するも母親の仕事仲間からの連絡で母の訃報を知る そんな初っ端からツラい境遇の主人公、柏木聖輔 経済的理由から大学は中退し、近くの商店街にあるおかずの田野倉(惣菜屋)でアルバイトを始める . 実直で信頼した人をまっすぐ信じる柏木 両親を亡くし...

3年前父親を交通事故で亡くし、東京へ進学するも母親の仕事仲間からの連絡で母の訃報を知る そんな初っ端からツラい境遇の主人公、柏木聖輔 経済的理由から大学は中退し、近くの商店街にあるおかずの田野倉(惣菜屋)でアルバイトを始める . 実直で信頼した人をまっすぐ信じる柏木 両親を亡くして自暴自棄になってもおかしくないのに冷静な主人公に少し悲しくなるけど 周囲の人や柏木の考え方、優しさに癒される 淡々としているのにおもしろくて一気に読んでしまった 次作のまちを読むのが楽しみ

Posted byブクログ