ひと の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1日で読了 登場人物が全員(あやっぱ基志と高瀬涼は除く)良い人だから良い気持ちのまま読み終えた。 嫌な2人に関しても、こいつうざすぎ、、とは思ったけど嫌な気持ちにならずに読めた。不思議 聖輔だからこんなに周りに温かい人が集まるんだなぁと思った 映樹さんに店を譲る形で店を辞めることを決意した聖輔が、本人が意識したのかはわからないけど父親と同じことをしていたことで、親子だなぁと(語彙力!) ラストの言葉を聞いた青葉はどんな反応をするのか見たいな 聖輔は次どんな店で働いて、鶏蘭の女将さんはどんな顔で聖輔を迎えてくれるのか この先をもっともっと見ていたいな 大きな展開があったわけじゃないけど、どんどん先が読みたくなる 生きるって素晴らしい!
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セリフが多いので早く読み終わってしまった。 主人公が淡々としている。 周りの人たちも、約1名除いて皆スマートだからストーリーがサクサク進んだ印象
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1人の青年の人生の岐路を描いた物語。 両親が不意の事故と病気でこの世を去ってしまう。 20歳で天涯孤独となる主人公。 穏やかな物語だった。 思わず笑みをもらしてしまうような ゆったりとした物語。 句点が多く、サクサクとした 描きっぷりなのに そこから感じる温かみ。 主人公、...
1人の青年の人生の岐路を描いた物語。 両親が不意の事故と病気でこの世を去ってしまう。 20歳で天涯孤独となる主人公。 穏やかな物語だった。 思わず笑みをもらしてしまうような ゆったりとした物語。 句点が多く、サクサクとした 描きっぷりなのに そこから感じる温かみ。 主人公、聖輔の目を通した色々な人々。 「おれはたまたまたちょっといい大学行ってるけど、そんなことは何でもないと思ってるよ。だから青葉とも普通に付き合えるし、コロッケなんかも好きだよ。」 という好きな子の元彼から言われた時の 主人公の引っ掛かり具合。 わかるわかる。 っていう登場人物たち。 いい人たちとの縁。 偶然出会った人たちとの 繋がり。 なんでもない日常も そう言えば、あれもこれもいい出会いで 物語だったんだなぁとか 考えさせてくれる作品でした☻
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父と母を立て続けに失い、大学も辞めて働く人の物語。自分の人生では高望みしてはいけないと思っていたが、調理師という夢を持ち、周囲の人に支えられながら自分の意思に従って生きても良いと気づく。 主人公以外にも、店主の督次さん、大学の元バンド仲間の剣、母の従兄弟の基志、高校の同級生 青...
父と母を立て続けに失い、大学も辞めて働く人の物語。自分の人生では高望みしてはいけないと思っていたが、調理師という夢を持ち、周囲の人に支えられながら自分の意思に従って生きても良いと気づく。 主人公以外にも、店主の督次さん、大学の元バンド仲間の剣、母の従兄弟の基志、高校の同級生 青葉の元彼 高瀬など、キャラの濃い登場人物がいて、そういう人もいるのか!と思いながら、すらすら読めた。 人間誰でも信じてはいけないこと、でも困ったときに助けてもらえる人は身近にいるということを実感した。 特に母の従兄弟の基志が出てくる度にイライラしてしまったが、自分もこのような人に会った時はきちんと対処しないといけないなと思った。 自分の子供(生まれたら)に読ませたい本。
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こんなにもシンプルで一直線な作品をめちゃくちゃ久しぶりに読んだ気がする。 まさに中学以来ではないか..? 両親を突然亡くし孤独の身となった柏木君が、ひとと繋がりながら自分の居場所を見つけていく。 解説で中江有里さんは、作中の人物はすべて漢字表記がされていることに注目されている...
こんなにもシンプルで一直線な作品をめちゃくちゃ久しぶりに読んだ気がする。 まさに中学以来ではないか..? 両親を突然亡くし孤独の身となった柏木君が、ひとと繋がりながら自分の居場所を見つけていく。 解説で中江有里さんは、作中の人物はすべて漢字表記がされていることに注目されている。 その着眼点に本当に感動するとともに、 中江さんの解説に大きく頷く。 この作品はひとりひとりの描き方が凄く凄く丁寧で、まさに人物が生きている。 生き生きとキラキラとしているというよりか、 傷ついたり苦しんだり不安になったり嬉しくてしょうがなかったり。生身の人間なのである。 彼らはみんな、東京に、鳥取に、砂町に暮らし、 生きている。 まるで柏木君の日記を読ませてもらっているかのような。 ちょっとだけ恥ずかしくなるくらい、まっすぐなストーリーでした。。 私も柏木君のように、 『縁』というものを信じて、感じて生きたい。 全然考えてなかったけど、 『まち』読むかもしれないな。 柏木君に会いたくて。
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21歳、両親と死別、大学を辞める。 急にそれまで享受していたと気付いてもいなかったものたちが、急になくなる。 それを人は孤独と呼ぶのかもしれない。 けれど、自分が自分であること、大事にしたいものを見失わないこと。 そうすることで誰かとの繋がりは生まれて、独りではないと気づくことが...
21歳、両親と死別、大学を辞める。 急にそれまで享受していたと気付いてもいなかったものたちが、急になくなる。 それを人は孤独と呼ぶのかもしれない。 けれど、自分が自分であること、大事にしたいものを見失わないこと。 そうすることで誰かとの繋がりは生まれて、独りではないと気づくことができるのかもしれない。 主人公の柏木はとても"良い人"だ。 どんな苦しい状況でも、人への気遣いを忘れずに誠実に生きている。 僕も誠実さを心がけて生きているので、そこに共感できる部分はとてもある。 けれど、何故か印象に残ったのは高瀬涼というキャラクター。 高身長で、慶應に通っていて、ん?と思う行動をすることもあるけれど決して悪い人ではない。 きっと、良い親の元に産まれて、ちゃんと努力もしてきて、その自負のある人。エリートコースを歩んできただけにそうじゃない人への理解が足りていないだけ。 物語の展開上"悪役"ポジションになっているけど、僕はこの人を否定できない。 僕も特にお金に困らない中流家庭の上の方に産まれて、ちゃんと努力もして良い大学に入り、それなりの規模の会社で正社員として働いている。 だから、柏木のような大学を辞めて街の惣菜屋で働くような人生を全く想像できない。 きっと、他人に優しくできるかは想像力が大事になってくるんだと思う。 他人が今までどんな人生を歩んできて、どんな事を思って、何を決断してきたか。 そういうことまで想像して、それを自分の価値観を通して受け止めることができないと、人は優しさを失うんじゃないだろうか。
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好きです。 普段選ばないジャンルなのかもしれない。 購入して積んであった中からとった 今断捨離しているから読み終わったあとの本は残さずにいるんだけれど。 この本は手元に残しておく。 内容は立て続けに不幸が起きることとかは別としても非日常的な事はないのだけれど、読み進めずには...
好きです。 普段選ばないジャンルなのかもしれない。 購入して積んであった中からとった 今断捨離しているから読み終わったあとの本は残さずにいるんだけれど。 この本は手元に残しておく。 内容は立て続けに不幸が起きることとかは別としても非日常的な事はないのだけれど、読み進めずにはいられなくて。 主人公の男の子を私の息子と置き換えたりして…(ウチの子は主人公の子とは似てはいないけれど)何かウルッときた。 健気に頑張っているとことか本と分かっていながらも応援したくなる。 こういうほんわか読める本も素敵だな。 生きていられる時間は息子に何か少しでも多く大切な事を教えたり残せたらいいな。
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最後の一文が素敵な終わり方でした。 一つの出来事から、出会いが広がっていく主人公の姿にあっという間に読み進めることができました。 読み終えた後に見る表紙の絵もとても良かった! 下町のコロッケが食べたくなる!
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本屋大賞2019年2位。この年の本屋大賞1位とよく似たテイスト。大学中退して総菜屋でバイトする主人公の日常をつづっている。特殊な境遇で育った「良い人」の日常生活を淡々と伝えるお話。良質の小説。この本もまた沢山の良い人たちが主人公を支えてくれる。こころ暖まるエピソードがちりばめられ...
本屋大賞2019年2位。この年の本屋大賞1位とよく似たテイスト。大学中退して総菜屋でバイトする主人公の日常をつづっている。特殊な境遇で育った「良い人」の日常生活を淡々と伝えるお話。良質の小説。この本もまた沢山の良い人たちが主人公を支えてくれる。こころ暖まるエピソードがちりばめられて、大きな盛り上がりはないけど、物語に引き込まれてしまい穏やかな気持ちで読み進めることができる。平易な文章で綴られておりサクっと短時間で読み終わし、純粋な恋愛のお話も心が洗われる。横道世之介にも似た感じ。これまた自分の一番好きなタイプの小説なんだけど、最近はもう少し刺激があった方が良いかもなんて思ったりもする。
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不遇な境遇にも関わらず、妬み嫉みなく、背伸びも欲張りもしない主人公。共感はないが、応援したい気持ちで読書していた。周りに温かい人がいてよかった。実直できれいで心が癒されるお話。
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