ひと の商品レビュー
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小野寺さんらしい、日常を切り取ったゆったりとしたお話でした。この方は、会話が多い文章だなあと改めて思います。よく言えば、飾っていない、悪く言えば、面白くない(小説向きではない、話している本人たちは楽しい)会話です。 読後感は悪くないですが、「本屋大賞2位」に見合うかというと…?(あの賞自体にも思うところはあります) 天涯孤独の身でも、誠実であれば「ひと」に巡り会えてやっていけるよ、という感じ。 ベースを譲って練習するところがいい。コロッケ屋を譲ったところは泣ける。 友達が家に来たあげくラブホかわりにされていたなら縁を切ってもいいのでは…?人がよすぎる。 青葉を好きになったのはなぜ…?悪い子ではないだろうけど、別に魅力も感じないなあ…。高瀬くんの鼻につく感じはよく分かる。
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幸福かどうかは自分の捉え方で決まる。歳をとるとやれることは少なくなるという表現もあったけど、いくつから始めてもいいし、始めなくてもいい。足るを知ることができれば、それでいい。
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主人公の実直な性格が魅力となり、出会う人たちとの結びつきを生み、豊かな人生へのチャンスに変えていく物語。一部の人物を除き、素敵な人達に巡り合うことができて良かった。正確には、主人公は人との出会いを「ただのすれ違い」にせず、「結びつき」にまで変えることができていると感じた。作中には...
主人公の実直な性格が魅力となり、出会う人たちとの結びつきを生み、豊かな人生へのチャンスに変えていく物語。一部の人物を除き、素敵な人達に巡り合うことができて良かった。正確には、主人公は人との出会いを「ただのすれ違い」にせず、「結びつき」にまで変えることができていると感じた。作中にはお惣菜が沢山登場するが、人の温もりを毎回感じる象徴的な描写だと思う。
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聖輔、穏やかで優しくてとってもいい。 頼っていいと言ってくれる人に、困ったことがあったら頼って、これからも頑張って生きていってほしい。
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清々しい青春ものがたり。これからも実直に生き続けて欲しい。 それはそうと、自分自身が高瀬くんの考え方に似てるかも、と思ったり。鈍感なんだろうな。
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「ひと」との出会いで人生は大きく変わる。 一人でもきっと生きてはいける。 感情が掻き乱される事もない。 独りでいれば煩わしさもない。 それは自由かもしれない。 でも、誰かと深く関わり、共に生きていく事で、独りでは見られない景色がある。 何でもない日常に色がつく。 自分の弱さも脆さ...
「ひと」との出会いで人生は大きく変わる。 一人でもきっと生きてはいける。 感情が掻き乱される事もない。 独りでいれば煩わしさもない。 それは自由かもしれない。 でも、誰かと深く関わり、共に生きていく事で、独りでは見られない景色がある。 何でもない日常に色がつく。 自分の弱さも脆さも醜さも認めた上で、「ひと」との繋がりはなくさずにいたい。 一人で頑張らなくてもいい。 頼っていいよと言ってくれる人には頼ってもいいんだと教えてくれた。 何もかも諦めなくてもいい。 何もかも譲らなくてもいい。 優しくされたら、その分誰かに優しさを返す。 それくらいでいい。 今、その余裕がなかったとしても、いつか、少しずつ返せればいい。 あの時の優しさに、気遣いに、本音に、いつか気がつく事が出来ればいい。
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天涯孤独になってしまった青年の話。 読み終わって、心がとても温かくなった。 全ての出来事をそのまま受け入れたり、人に譲ったりする、そんな主人公が最後に譲れないものを見つけて思いを伝えるところが本当に良かった。 周りからみると不幸に見える主人公だけど、決して悲劇じみた可哀想な自分、と変に酔いしれることもなく淡々と生きているところに、周りの人は手を差し伸べたくなるのではも思った。 青葉さんとのやりとりがとても好きでした。 柏木くん、私の彼(数ヶ月後には夫)と少し似てる
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決して恵まれてはいない、厳しい境遇にある主人公ですが、 前向きに、自分の感受性を大事に生きていく様を見て、自分自身もこういう風に考えられるようになっていきたいと感じました。 そんな主人公の生き方に、周囲の人々から寄り添う気持ちが向けられていく様は、とても暖かみの感じられるものでし...
決して恵まれてはいない、厳しい境遇にある主人公ですが、 前向きに、自分の感受性を大事に生きていく様を見て、自分自身もこういう風に考えられるようになっていきたいと感じました。 そんな主人公の生き方に、周囲の人々から寄り添う気持ちが向けられていく様は、とても暖かみの感じられるものでした。 少し気疲れしたような時に、元気をくれるような小説だと感じました。
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主人公の青年が真っ直ぐで、穏やかで、いつもキチンと考えて、答えを出す、周りのひとに見守られながら。 その流れがスッと心に入ってきてあっという間に読んでしまった。 そして最後の彼の言葉に自分のことのように嬉しくなる、久しぶりに読後感が良くてじんわり染み込んでくるストーリーでした。が...
主人公の青年が真っ直ぐで、穏やかで、いつもキチンと考えて、答えを出す、周りのひとに見守られながら。 その流れがスッと心に入ってきてあっという間に読んでしまった。 そして最後の彼の言葉に自分のことのように嬉しくなる、久しぶりに読後感が良くてじんわり染み込んでくるストーリーでした。がんばれ聖輔。
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本屋さんのポップに惹かれて買いました。まっすぐ誠実に生きようとする主人公に引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。読後感がとても良かったです。自分がつらくなったら、また読み返したいなと思います。励まされました。
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