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六人の嘘つきな大学生 の商品レビュー

4.4

1582件のお客様レビュー

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2021/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わり直後、スカッと前向きな気持ちになった。話の展開にスピード感があり、読みやすかった。 春から社会人になる、今のタイミングで「就活」ときくと色んな感情が湧き出てくる。本書もそのワードに惹かれて読んだ。 九賀の持っている(持っていた)「社会に対する憤り、不信感」には非常に共感した。 自分も就活中は、自分のスーツ姿も企業説明会も就活のすべてが嘘っぽく、ハリボテの様に感じていた。 『もっと良い選考方法があるのではないか?』 と常に思っていた。 しかし、鴻上が「この方法で何十年も選考が行われているということは、これが最良なんだ」というようなことを言っていて、確かに。と納得し、就活に対するモヤモヤとした感情が少し薄れた。 自分は、小説内の出来事に自分を当てはめてしまいがちで、フィクションだと割り切れないところがある。もっと割り切って物語を楽しめたらなあ… 最後に、嶌が「あの事件」を追い、人間の「月の裏側の一部」を知っていく過程はとても好きだった。やっぱり私はハッピーエンドが好き。

Posted byブクログ

2021/03/06

日本の就職活動の異常性がストレートにぶつけられたミステリー小説 一見すると優秀な人たちの裏には隠された過去があって、そこから人に対する疑念が心を支配する 見えるものだけが真実のように見えてその裏に 何があるかを知ろうとはしない 就職活動って手頃に見やすいものだけが 選択されて...

日本の就職活動の異常性がストレートにぶつけられたミステリー小説 一見すると優秀な人たちの裏には隠された過去があって、そこから人に対する疑念が心を支配する 見えるものだけが真実のように見えてその裏に 何があるかを知ろうとはしない 就職活動って手頃に見やすいものだけが 選択されて真実は見過ごされてしまうことが大半だ 最近はYouTubeに就活チャンネルが増えているけど 本当の自分を曝け出すことが大事と言われていることが多い でもそれって本当なのか? 曝け出したところで貴方はそれが真実であることを 見抜くことはできるのか? 結局人のことは理解できない 理解できたつもりになって判断するしかない つまりは見やすい部分だけがあるかないか それだけでしか人を評価できないのが日本の就活だ

Posted byブクログ