六人の嘘つきな大学生 の商品レビュー

浅倉秋成(著者)

2021/07/23

SNS界の新鋭の会社スピラリンクスへの入社試験で発生した応募者を貶めるような告発。誰が犯人なのか。
推理ものだと思って読み始めたけど、殺人事件ではないせいか、ミステリーの怖さではなく、就活の面接だけで応募者の本質を見極められるのかという社会に対する疑問と人の一面だけで判断してしまう面接者をはじめ、読者、さらには人間そのものへの問題提起をしているように感じた。湊かなえのような人のドロドロの怖さではなく社会への問題提起という感じをうけた。物語の柱である犯人探しもしっかり伏線回収があって良かったし、さらに社会の課題もあって考えさせられる面白い本でした。

2021/07/23

誰もが入社したいと羨む、今をときめくSNS大企業「スピラリンクス」。その最終選考に残った6人の男女。「最終選考は1ヶ月後に行うグループディスカッション。内容が良ければ全員内定を出す。」と言われ、絶対に全員で内定を取ろうと団結した。互いを認め合い、自分達は最高のチームだと確信した矢先、「最終的に内定は1人しか出せなくなった」と言われ、誰が内定に相応しいかをディスカッションすることに。
選考中、6通の封筒が会議室の片隅に置いてあるのが見つかった。その中から暴かれる一人ひとりの黒歴史。自分が内定を得るために、この中の誰かが他の全員を貶める工作をしたのか。その犯人は誰なのか。内定は一体誰の手に。
続きが気になって一気に読んでしまった。読みやすくも、奥が深いと感じられる作品。

2021/07/23

何があったの〜と先が気になり、急いで読んだ。予想を裏切り、裏切り、また裏切り。でも最後の着地が素晴らしかった。こんなに大変な就活生を応援したいなぁ。人事部もただの会社員だからね。

2021/07/22

結局どういうこと？
犯人はわかったけど、都合よく作り上げられただけで、本当はみんないい人なんだよってこと？
読解力がなくて良くわからない。

2021/07/21

ミステリーとして非常によくできていたと思います。前半はその心理戦の展開が手に汗握るもので、それがどのような結末を迎えるのか頁をめくる手が止まりませんでした。後半は、すべての伏線が回収されていくのと同時に、すべての登場人物の深堀がされていき、その展開も全く予想できないものだったので、非常に面白かったです。普段本をあまり読まない人にもおすすめできる一冊かと思います。

2021/07/20

伏線回収の流れも面白かったが、人を断片的な情報で判断することがいかに愚かであるかを再認識させられた。何回も騙されてしまった。そう判断させるような文章の書き方がとても上手だった。真犯人に辿り着く証拠がややチープだったのが少し残念であった。4.0

2021/07/20

これ面白かった〜！
あちこちでえ？え？ってなって騙されてばかりでした
後半の伏線回収が凄かったです

犯人探しのミステリーでもあるんだけど、人の裏の顔というか内面が暴き出されていく様子が印象的な作品でした。
きっと誰もが色んな顔をもってるし、ましてや面接で猫かぶらない人って少ないと思う。
私ももちろんかぶる！笑笑
結局、面接の短い時間で人を見抜くって難しくて、面接される側もする側も当たるか当たらないかは運なのかな〜って思った

それにしてもこんな面接嫌だなぁ〜
急に変わるとかクレームにならないのか？？
そして犯人の動機もそんな事で？って。
ちょっとその辺が現実味にかける気もしたけど、視点を変えての2部構成とか伏線も巧みで面白くて一気読みでした

2021/07/17

これは、就活を経験したことない私でも
なるほど、と膝をたたいてしまった。

面接官がどれほどのにんげんなのか？
人間の本質を知るとは？
考えさせられました。

2021/07/11

何度も騙されました笑
後半はどんどん先が気になって一気読みでした！
最後は嫌な感じで終わるかと思ったら意外とスッキリ！

2021/07/09

誰が手紙を書いた犯人かという謎解きの面白さ、嘘の裏にある真実、人間は見えているだけでは判断できない。法廷劇のような緊張感で一気に読み終わった。
そして就活に問題ありと疑問を投げた社会派小説としても読み応えあり。