1,800円以上の注文で送料無料

何とかならない時代の幸福論 の商品レビュー

4.1

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/10/20

 どうしても日本とイギリスを比較して、イギリスの教育羨ましいとなりがちだが、まだまだ伸び代があるとも言える。コロナ禍でのブレイディさんの息子君の宿題が非常に興味深い。校則で決まっているから金髪の留学生が来ても黒髪に染めさせる、と息巻く先生がいるような学校には、絶対に子どもを通わせ...

 どうしても日本とイギリスを比較して、イギリスの教育羨ましいとなりがちだが、まだまだ伸び代があるとも言える。コロナ禍でのブレイディさんの息子君の宿題が非常に興味深い。校則で決まっているから金髪の留学生が来ても黒髪に染めさせる、と息巻く先生がいるような学校には、絶対に子どもを通わせたくないが、少しずつ変わってきているのではないかと感じている。演劇の授業は是非日本でも取り入れてほしい。世間に優しく、社会に厳しい日本人。誰かが困っている場面に出くわすと、できない理由とやらない理由を延々と脳内で列挙し続けてしまう。そういう所だよなぁ、と反省。

Posted byブクログ

2024/08/31

「世間」と「社会」の違いを説く鴻上さんと、「ぼくはイエローで〜」の著者のブレイディさんの対談形式の本。 イギリスの教育の紹介などを中心に、日本人が今後どう変わるべきかという方向性が示されています。 「エンパシー」という、その人の立場を想像する能力が多様性には重要という指摘や、...

「世間」と「社会」の違いを説く鴻上さんと、「ぼくはイエローで〜」の著者のブレイディさんの対談形式の本。 イギリスの教育の紹介などを中心に、日本人が今後どう変わるべきかという方向性が示されています。 「エンパシー」という、その人の立場を想像する能力が多様性には重要という指摘や、機会平等としての「equality」など、数々の指摘が染み入ります。 やはり、子どもの教育って大切だなあと感じました。イギリスが実施している教育が全てとは思いませんが、日本の教育も教師と生徒の相互信頼の下で、自分の頭で考える機会が必要なのではと感じました。 個人的には、ブレイディさんの息子さんが言った「日本人は、社会に対する信頼が足りないんじゃないか」という言葉に、考えさせられました。

Posted byブクログ

2024/08/15

社会と世間の違い。私が今まで「社会」と考えていたものが、実は「世間」だったようだ。ちゃんと規則に則って動いているはずなのに、なぜこんなにチグハグなんだろう?と長年悩んでいたのは、「世間」を相手にしていたから。なるほど。

Posted byブクログ

2024/08/09

「なんとかならない時代」というよりは、日本でのコロナや同調圧力を「なんとかならない」ものとして捉えて、今後どう舵取りしていくかという対談。 政治的立場云々は置いておいて、日本が今後も存続していくためには色んな意見や言葉や立場を理解することから始めなきゃなーというメッセージだと理解...

「なんとかならない時代」というよりは、日本でのコロナや同調圧力を「なんとかならない」ものとして捉えて、今後どう舵取りしていくかという対談。 政治的立場云々は置いておいて、日本が今後も存続していくためには色んな意見や言葉や立場を理解することから始めなきゃなーというメッセージだと理解した。こうがみさんは演劇界の方でもあるので、演劇やロールプレイはエンパシーの手法であるとも。なるほどー!

Posted byブクログ

2024/11/02

⭐️4.5 ブレイディみかこさんと鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんも、正義!という感じのお方で素敵でした。 世間と社会についての考えや、シチズンシップや政治的な考えを持つことを子どもたちに促していくことの重要性などは、私の考えと合致していてとても共感できた。 この本のなかで「...

⭐️4.5 ブレイディみかこさんと鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんも、正義!という感じのお方で素敵でした。 世間と社会についての考えや、シチズンシップや政治的な考えを持つことを子どもたちに促していくことの重要性などは、私の考えと合致していてとても共感できた。 この本のなかで「世間」は批判的にみられているし、多様性を認めあい、寛容な社会になっていくためにも今後は「社会」にシフトしていくことはもはやマストとも言える。

Posted byブクログ

2024/03/06

イギリスと日本の空気感、暮らし、教育の違いが分かりやすく興味深かった。 プレイディーさんの著書を読んでいたので、解像度上がった気がする。 幸福論という点では明文化されているわけではないけれど、政府や世間の目を気にしてただ流されて生きていくことは幸福ではないと改めて感じた。 当たり...

イギリスと日本の空気感、暮らし、教育の違いが分かりやすく興味深かった。 プレイディーさんの著書を読んでいたので、解像度上がった気がする。 幸福論という点では明文化されているわけではないけれど、政府や世間の目を気にしてただ流されて生きていくことは幸福ではないと改めて感じた。 当たり前に行われてきたことに疑問を持ち、自分なりの考えを持ち、できれば発信もしていく、そうありたいと感じた。 結末にも記載があったけれど、コロナは大変なパンデミックであるけれど、情報に疑問を持ち自分たちで考え行動するキッカケになったのは感じる。 劇的に良くならなくとも少しずつ社会が良くなるよう小さな一歩を踏み出していくことが、幸福論なのかも?

Posted byブクログ

2024/02/12

NHKで放送された時も見ていたけど、こうやって本になって文章で読めるなんてたまりません。 面白かった。こういうがっつり真面目な話を聞いたり読んだりするのが好きです。

Posted byブクログ

2024/02/06

日本は移民を受け入れないべき、という意見をよくネットで見るのですが お二人の対談の中の、どうしたって増えていくんだからその上で対応していくしかない…といった内容にその通りだなあと思いました。 実際に海外の現状を見ているブレイディさんの意見や鴻上さんの教育論、すべて面白く腑に落ちま...

日本は移民を受け入れないべき、という意見をよくネットで見るのですが お二人の対談の中の、どうしたって増えていくんだからその上で対応していくしかない…といった内容にその通りだなあと思いました。 実際に海外の現状を見ているブレイディさんの意見や鴻上さんの教育論、すべて面白く腑に落ちました。 教育すること、子どもを育てることは社会をつくること。蔑ろにしてはいけないですね。

Posted byブクログ

2023/08/15

自粛警察に代表される日本の文化・・・大きな壁の世間。英国と比較するとおかしな点がたくさん。他国と比較すると日本が見えてくる。

Posted byブクログ

2023/08/13

日本は社会を信用できていない。 その一節がとても腑に落ちた。信用できる社会にするために、それぞれが出来ることは何か、実行可能なことから始めてみる大切さを改めて考えさせられる一節だった。 若干情報不足を感じる部分もあって、これは他の書籍などからも比較しないとなと思う。

Posted byブクログ