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何とかならない時代の幸福論 の商品レビュー

4.1

58件のお客様レビュー

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2023/07/06

世間と社会については面白かった。 また、「ぼくはイエローで〜」にもあったが、特に教育という点でイギリスと日本の差を知った。日本の教育は遅れてるなと思わされる所が沢山あった。 また、多様化にはエンパシーの能力を育てることが大切とのことで、そのためには演劇が有用だというのは納得できた...

世間と社会については面白かった。 また、「ぼくはイエローで〜」にもあったが、特に教育という点でイギリスと日本の差を知った。日本の教育は遅れてるなと思わされる所が沢山あった。 また、多様化にはエンパシーの能力を育てることが大切とのことで、そのためには演劇が有用だというのは納得できた。演じることで人の立場を考える事ができ、まさしくエンパシー(他人の靴を履く)が育むくとができる。 他にもブルシットジョブの話も面白かった。

Posted byブクログ

2023/07/02

対談形式なので読みやすい。イギリス社会と日本社会を比べているところがよい。 日本遅れている、、と思わされる本。

Posted byブクログ

2023/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブレイディみかこさんと鴻上尚史さんの対談ふたつ。 「世間と社会」「エンパシーとシンパシー」など、学びがありました。面白い対談だった…もっとお話聞いていたい。。 日本人は、自分の周りの「世間」は関わりがあるとして考えられるけど、それより外の「社会」はそうではないから自分に関係ないものとして捉えてしまう、みたいな説はすごく腑に落ちました。政治の話が出来ないのもこれなんだな。 政治の話してると「意識高い系」と揶揄されるのほんと意味分からないけど、うちらにはどうも出来ないこと言ってるwwwみたいなのもあるかも。歴史的に、民主主義を自力で勝ち取ってないというのもこの傾向を大きくしてると思います。大正デモクラシーは違うし、戦後民主主義はアメリカがくれたやつ。我々はほっといたら大日本帝国みたいな全体主義に近付いてしまいがち……ほら、今も。 エンパシーとシンパシー、機会平等と結果平等。この説明もわかりやすかったです。 ブレイディさんの「本当に経済を悪くすれば、お上は民を治めやすくなる」はゾッとするけど真理です…「貧すれば鈍す」だから。「国民が政治に関心無い方がありがたい(=やりやすいので)」みたいな発言した政治家もいることですし。 あと、ちょっと前の対談なので、日本の良いところは安全だということが挙げられてます。現在はそれすら危うくなっているので、ますます、何とかならなくなってる……。

Posted byブクログ

2023/04/03

買って2年ほど本棚で眠っていだ本。コロナ禍真っ最中の時に書かれたものだ。 どの国でも新自由主義のヤバさに気づき始めた現代に、日本だけが、自助が大事と言う。日本社会の遅れ具合がよくわかる。 イギリスと日本との違いが浮き彫りになる本。何が違うって、まずは市民の力。しかも演劇力が違...

買って2年ほど本棚で眠っていだ本。コロナ禍真っ最中の時に書かれたものだ。 どの国でも新自由主義のヤバさに気づき始めた現代に、日本だけが、自助が大事と言う。日本社会の遅れ具合がよくわかる。 イギリスと日本との違いが浮き彫りになる本。何が違うって、まずは市民の力。しかも演劇力が違うらしい。 若い黒人の男の子が酔って「フェミニズムはナンセンスだ、ファック・フェミニズム」とか叫んでいる時に、黒人のウーピー・ゴールドバーグみたいな恰幅のいい女性が腰に手を当てて、「黒人の命は大切だが、女性の命も大切」と説教した話で、イギリスには必ずそういう人が登場する、それは国民に演劇教育が下地にあるのではないか、とブレイディさんは言う。 コロナ禍でも家の壁に「自分は水道業者だから、何か困っていたら電話してくれ」などと書いて貼っている人も多いという。このシチズンシップの違いなのかな。 日本で道徳が教科として導入されるにあたって、道徳教育も他の国でもあるんだという説得の仕方を政府はしているが、イギリスでは実はシチズンシップ(政治的な人間を作ろうとする教科)だったり、ライフスキルズ(性教育わLGBTQ、お金について)だったりして、日本の道徳とは中身が違うという…。いろんなカラクリが2人の対話でまた自明のものとなっていく。 ブレイディみかこの息子さんが言ったこと。 「本当に個人として自分のことを考えたら、そこで誰かの生命に対して責任を負うなんてことはしないはずだ」 周囲の人たちがきっと嫌だっていうに違いないから拒否するということの多さに、彼は「日本はあまりにも社会への信頼が足りない」と。 ブレイディみかこがなぜイギリスに行ったのか、とてもよくわかる。こういう国で子どもを育てたい。そう思うのは当然だなと。 水筒のお茶を飲む時に、「誰が飲んでいいと言った!飲みたかったら飲んでもいいのか!」と叱られる教育現場に子どもを入れたくない、ということだ。

Posted byブクログ

2023/03/21

ブレイディみかこさんと鴻上尚史さん、お二人とも著作などで常日頃勉強させてもらってるので、その二人の対談というのが興味があった。ちょっと意外な組み合わせであったが、ブレイディさんからの指名らしい。

Posted byブクログ

2023/03/03

世間というかつて完璧だった秩序が綻び出して、これからどうなっていくのだろうと感じている人にオススメの一冊です。 これまでの在り方から社会と関係を繋いでいくための教育、コミュニケートの方法を考えるきっかけになりました。子育て世代としてはまさに、イギリスの教育の良いところを取り入れて...

世間というかつて完璧だった秩序が綻び出して、これからどうなっていくのだろうと感じている人にオススメの一冊です。 これまでの在り方から社会と関係を繋いでいくための教育、コミュニケートの方法を考えるきっかけになりました。子育て世代としてはまさに、イギリスの教育の良いところを取り入れて欲しいと願うばかりです。(何かしら働きかけたいとは思っていますが) 平和で安全な国、日本から考える力をつけてそれを伝えられる人が増えていってほしいと感じる本でした。

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2023/02/25

世間と社会のくだりでハッとさせられ、凄く腑に落ちた。日本人は非常に狭い世間としか向き合っていないから、自分に関係のない他者を思いやることができないのかと。それがポテサラ手作りしろとか、回転寿司でイタズラするとか、さまざまな問題に繋がってくるのだろう。 教育を変えなければ国は変わら...

世間と社会のくだりでハッとさせられ、凄く腑に落ちた。日本人は非常に狭い世間としか向き合っていないから、自分に関係のない他者を思いやることができないのかと。それがポテサラ手作りしろとか、回転寿司でイタズラするとか、さまざまな問題に繋がってくるのだろう。 教育を変えなければ国は変わらず、教育を変えた効果が出るまでには何十年もかかる。教科書が無く、先生が自分なりに考えて授業を組み立てるというイギリスに、教科書の内容をなぞるだけの日本が追いつく日は来るのだろうか。

Posted byブクログ

2022/12/14

equalityとsameness。平等とは、結果に対して求めるものではなく、選択する権利に平等であること! 日本は、結果を求めすぎている。 当たり前だけど、一人一人の個性をどこまで尊重できるか。その大前提が言論の自由なのかなと思った。 他国との比較ができてとても面白かった。

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2022/07/05

イギリスの教育は良い日本はダメばかり。 これだけ日本の教育批判してしまうと、共感したモンペが重箱つつきで教師を追い詰め、教師は全てルール化しないと身動き取れないようになるだけだと思う。 教育を良くしたいなら、まずは家庭での教育について議論されてはどうか。 現にそれだけ素敵な...

イギリスの教育は良い日本はダメばかり。 これだけ日本の教育批判してしまうと、共感したモンペが重箱つつきで教師を追い詰め、教師は全てルール化しないと身動き取れないようになるだけだと思う。 教育を良くしたいなら、まずは家庭での教育について議論されてはどうか。 現にそれだけ素敵な教育を受けれるイギリスが、ホームレス増加低所得者の現状、差別など随分日本より世知辛いのは何故か。 教師の肩を持つ気はないが、一生懸命な教師もたくさんいるだろうし、日本の教育の良い部分もたくさんと思う。 批判は簡単。 一つやり玉を作れば総攻撃してそのせいにしてれば簡単。

Posted byブクログ

2022/07/01

「僕はイエローで」の著者の対談本。 この方の本を読むと教育の大切さが身に染みる。 海外賛美をするわけでないが、イギリスの教育を知ると、日本はこのままで大丈夫なのかと絶望的な気持ちになる。 同調圧力、村社会というのはもちろんメリットもあるが、現代社会においてはデメリットの方が際立...

「僕はイエローで」の著者の対談本。 この方の本を読むと教育の大切さが身に染みる。 海外賛美をするわけでないが、イギリスの教育を知ると、日本はこのままで大丈夫なのかと絶望的な気持ちになる。 同調圧力、村社会というのはもちろんメリットもあるが、現代社会においてはデメリットの方が際立ってしまう。 自民党系の保守おじさん達が権力を握っている以上、あと数十年は変わらないのだと思う。 校則には全く意味がないというのは、私も子供の頃から感じていた。 スカートの丈が短いと目くじらを立てる教師たちは、もっと他に教えることがあるのではないかと。 あと、新卒一括採用の就活。 みんな横並びで同じことをするこの価値観と文化には、ずっと違和感を抱いていきてきた。 著名人たちはそんな個性を生かして活躍しているけど、生きづらさを感じている一般市民は、そこそこ周りに合わせて生きていくしかない。 自分の子供にも同じ経験をさせるのかと思うと本当にこれでいいのかと悩む。 公立教育を受けさせるのはもう一度考え直した方がいいのかもしれない。

Posted byブクログ