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何とかならない時代の幸福論 の商品レビュー

4.1

58件のお客様レビュー

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2022/06/25

「僕はホワイトでイエローで・・・」を読んだ後に読みました。ティーンを育てる母親世代です。外国人も多く、いわゆる多様性の高めの地域に住んでいます。 やっぱりこの作品でもキーワードはエンパシー。私も持ち合わせいるかは自信がない能力で、これからの人生少しづつ伸ばしていきたい部分です。...

「僕はホワイトでイエローで・・・」を読んだ後に読みました。ティーンを育てる母親世代です。外国人も多く、いわゆる多様性の高めの地域に住んでいます。 やっぱりこの作品でもキーワードはエンパシー。私も持ち合わせいるかは自信がない能力で、これからの人生少しづつ伸ばしていきたい部分です。

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2022/05/13

主に「世間と社会」について日本とイギリスを比較した対談。 日本の良い点として「安全」が挙げられるのはいいとして、他にないのか?と思う。知らんけど。イギリスのヨイショし過ぎではないかと思った。日本には日本の生き辛さが、イギリスにはイギリスの生き辛さがあると思うので、その人に合う合...

主に「世間と社会」について日本とイギリスを比較した対談。 日本の良い点として「安全」が挙げられるのはいいとして、他にないのか?と思う。知らんけど。イギリスのヨイショし過ぎではないかと思った。日本には日本の生き辛さが、イギリスにはイギリスの生き辛さがあると思うので、その人に合う合わないが問題なのだと思う。イギリスも皆保険制度を導入しているようだが、その内実は日本より杜撰なようだし。食事については、最近は良くなったという噂は聞くが。その辺の話は先日読んだ『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』とも繋がる。日本は良くも悪くも「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会」を実現し過ぎているのかもしれない。 印象に残ったのは、日本における世間と社会の定義、その扱いの違いに関する話。日本における「世間」とは自分の半径内にいる人達のコミュニティで、「社会」はその外側。日本人は世間は信頼するし、その内側で相互扶助もする。しかし社会は信頼しないし相互扶助もしない。日本では社会活動というか、市民活動の価値が低いように見える。生活保護バッシング等を見てもうなずける部分だと思った。先日読んだ『みんな政治でバカになる』に出てくる「部族」の話とも繋がる。内と外を分けて身内を優先するのは世界共通だと思う。しかし日本は内と外の境界に、社会的にも経済的にも独特な強固さがあるのではないか。 でもこの意識が変わることはないような気がする。教育方針が変わるのはだいぶ先の話だろう。日本での人種の多様性における問題はこの先もっと大きくなって、欧州に似た、あるいはそれ以上の分断や対立を招く気がする。

Posted byブクログ

2022/05/06

ざっくり捉えると、本書でも根底にあるのはエンパシーと言えるかも。日本では”世間”と”社会”の隔たりが大きく、社会へのエンパシーが著しく低いと考えると、色々と腑に落ちる。学校で真に学ぶべきは、従属性なんかじゃなく、社会へのエンパシーってのは激しく首肯。エンパシーを鍛える手段としての...

ざっくり捉えると、本書でも根底にあるのはエンパシーと言えるかも。日本では”世間”と”社会”の隔たりが大きく、社会へのエンパシーが著しく低いと考えると、色々と腑に落ちる。学校で真に学ぶべきは、従属性なんかじゃなく、社会へのエンパシーってのは激しく首肯。エンパシーを鍛える手段としての演劇の有用性も、言われてみればなるほど。コロナで学校行事が極端に制限されているけど、演芸会もその一つ。これ、ボディブローのように効いてくるんじゃないか。危機感を抱かされた次第。

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2022/04/09

教育って本当に大事なんだなと再認識させられた もうみんな同じの時代じゃないんだよ気付いてるんだから変えていかなきゃ、いつまでも日本苦しい生きづらいのままだよ ブラック校則撤廃の動きもあるし、どんどんいい方向に変わっていって欲しいと思う

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2022/02/27

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで感銘を受け、こちらも拝読しました。個人的にはぼくはイエロー〜よりもより日本の教育や社会にフォーカスを当てられているので、身近に感じて理解・共感できる部分が多かったです。一方、日本の教育の中で生きてきた自分に足りない知識や感覚・...

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで感銘を受け、こちらも拝読しました。個人的にはぼくはイエロー〜よりもより日本の教育や社会にフォーカスを当てられているので、身近に感じて理解・共感できる部分が多かったです。一方、日本の教育の中で生きてきた自分に足りない知識や感覚・スキルを思い知らされ、ドキッとしました。 自分で考え、それを伝え、社会に参画する、という意識を持てないまま流されて生きてきた自分を見直す必要があると痛感しました。 著者の二名の他の本も読み、より(世間だけではなく)社会で生きることの責任を持てるよう学びたいです。この気持ちを忘れそうになったら、またこの本を開いてドキッとしようと思います。

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2022/02/20

日本の教育を考える上でとても勉強になった1冊。 今ある教育は日本では当たり前かもしれないけれど、そうではないことに改めて気付かされる。 日本の教育のいい部分だってあるけど、違和感を覚えるところもある。共感する点が多かった。

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2022/02/14

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で話題のブレイディみかこ氏と演劇家の鴻上氏の対談がまとめられている。 社会や経済、教育について英国と日本を比べながら、今後の日本社会の在り方や日本人の社会への向き合い方について述べられている。

Posted byブクログ

2022/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

割と自分は大人しい、型にハマった日本人らしい考えの人間だと思っているのだけど、そうゆう凝り固まった思考を柔らかくするのにとても良い本でした。定期的に読みたい。 ブレイディみかこさんが住んでいるイギリスの教育事例や、日本の良いところ悪いところが対談されていて視野が広くなる。 以下読書メモ シンパシー:感情的に同情したり、同じような意見を持つ人に共鳴したりすること。いいねボタン エンパシー:その人の立場に立って考え想像すること。その人の靴を履く 演劇は日本の授業でもやるべき 人間のクリエイティビティは1~2歳 人と違うことをやってみたい意識のはじまりだから変えてはいけない

Posted byブクログ

2024/06/01

日本とイギリスの教育の違いが、 国民的価値観の違いから生じるのが 分かる本でした。 教育の考え方は、その国民が子供たちにどんな大人になって貰いたいかが問われるものですが、日本はあくまで和(合わない人間でも仲良くする)と現状維持(今も昔も同じ金太郎飴のような「学生」を作りたいのか...

日本とイギリスの教育の違いが、 国民的価値観の違いから生じるのが 分かる本でした。 教育の考え方は、その国民が子供たちにどんな大人になって貰いたいかが問われるものですが、日本はあくまで和(合わない人間でも仲良くする)と現状維持(今も昔も同じ金太郎飴のような「学生」を作りたいのか、何で必要なのか分からない変な校則)だけを望んでるようにしか思われないのが残念でした。 社会に出ても自立精神を持って生きられるような教育が欲しいです。 個人的に印象に残ったのは、 イギリスの政治の演説が芝居がかってるのは、その役割を演じてるからで 演劇の素養は必要、という話です。 日本人は素面で相手を批判するから 相手も恨みを残したり傷付きやすいけど 演者として批判すれば あくまでその場限りの内容として 受け止められるし 余裕もユーモアもうまれやすい気がしました。 公の場では演者として発言すれば 自分の意見も伝わりやすいのかもしれません。 少なくとも日本の国会の あの台本読みの答弁だけは 早く変わって欲しいと思いました。

Posted byブクログ

2021/11/14

日本とイギリス。それぞれ生活する国の実情を語りながら、感じる違和感、あるべき未来、その道筋を探り合う。濃厚な対談本。 特に印象的だったのは、「教育」こそ、他者との関わり方(シンパシーとエンパシー、世間と社会)、政治との関わり方(シチズンシップ教育)を形作っていく場であるというこ...

日本とイギリス。それぞれ生活する国の実情を語りながら、感じる違和感、あるべき未来、その道筋を探り合う。濃厚な対談本。 特に印象的だったのは、「教育」こそ、他者との関わり方(シンパシーとエンパシー、世間と社会)、政治との関わり方(シチズンシップ教育)を形作っていく場であるということ。ブレイディさんが話すイギリスの教育では、日本では考えられないくらい現実に踏み込んだ内容で、日本人として焦りを感じた。 相手の立場になって考えられること(エンパシー)。それは、多様性のある社会を生きていく上で欠かせないスキル。自分の見知った範囲での人間関係(世間)だけではなく、もう少し広い範囲で捉え直せるように、意識改革が必要。 ひとまず、次の課題図書は『ブルシット・ジョブ』に決めた。

Posted byブクログ