ワンダフル・ライフ の商品レビュー
障害者と介護者。 どっちが辛い? 母親が食道がんになり、口から食べ物を取れなくなり、高齢だから手術は無し。 ピンピンコロリが理想なの、と言ってたから このまま枯れるような最後かな? と、思っていたら、胃ろうを希望して、一人暮らしの家へ帰ると。 え? 誰が介護するの? ...
障害者と介護者。 どっちが辛い? 母親が食道がんになり、口から食べ物を取れなくなり、高齢だから手術は無し。 ピンピンコロリが理想なの、と言ってたから このまま枯れるような最後かな? と、思っていたら、胃ろうを希望して、一人暮らしの家へ帰ると。 え? 誰が介護するの? とバタバタしている時に読みました。 パラレル世界に逃げたいなぁ~。 「ありがとう。」と一言も言われてないから なぁ~。
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重いテーマだから、このような構成にしたのか? 読み込みが足りなくて、わかりにくいのか? 今までのようにすんなりと書いてあった方が 受け止めやすかった、と思ってしまう。 それでも、いろいろ考えさせられることはある。 子どもが親に「殺さないで」という、 そんな現実は無いほうが...
重いテーマだから、このような構成にしたのか? 読み込みが足りなくて、わかりにくいのか? 今までのようにすんなりと書いてあった方が 受け止めやすかった、と思ってしまう。 それでも、いろいろ考えさせられることはある。 子どもが親に「殺さないで」という、 そんな現実は無いほうがいい。 介護する夫に 「ありがとう」のひと言を言わない妻の思い、、 それは衝撃的だ。 また「社会思想としてのアーキテクチャ」の話も面白い。 だが、他人事である。 明日、このような現実に身を置くかも知れないのに。 その時、自分はどう生きることが出来るだろう。
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デフヴォイスがとっても良かったので購入。 バラバラの短編の登場人物たちが、のちのち絡んでくるのかなと読み進めていたら、そうきたか!と圧倒されました。 なんともいたたまれないし、すっきりはしないんだけど面白かった。
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こうであれば良かったと願うエンドロールがあるだけに、「障がい者をとりまく現実は厳しい」ということが浮き彫りにされる。もし私が妻を全介護することになったら、どうなるだろうかと。また、自分が全介助される側になれば、自分は平穏な気持ちで生きられるのだろうかと、様々な思いが駆け巡った。
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一見バラバラのストーリーが最後に一つに収束する…と納得したところでちょっとした裏切り。 様々な人生が交錯しながらストーリーが進む。結局、様々な人生があって良いということです。
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ここまで各パートのヒロインの心の振り幅が大きいと、一人とは思えなかった。そこをどう評価するか。 名前は、ところどころでる気になったのだが。 でも、驚かされる楽しさは十分にあった。
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一見、関係なさそうなストーリーがラストのところで繋がったことに衝撃だった。読み直したい。 色んな人を見ていると思っていたが、あだ名の違いで年齢ごとの一人だった。 それぞれの章がとても一人の人間のストーリーには思えなかった。人生を切り取ると誰でもそうなのかもしれない。 相手の人生の切り取り部分を見てるにすぎないと思った。 後天的な障害の人にも背景があって、そこまでの過去があって。自分もそうなる可能性があると思った。目に見えるものだけが全てではない。
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全身麻痺の妻を介護する夫。妻からは冷たい言葉を浴びせられる日々=<無力の王> 子供はつくらなくていいと言ったのに気が変わってつくりたくなった夫と、そうでもない妻=<真昼の月> 男性上司と不倫していたら、彼の父親が入院したからあまり会えなくなると言われた=<不肖の子> 全身麻痺の男...
全身麻痺の妻を介護する夫。妻からは冷たい言葉を浴びせられる日々=<無力の王> 子供はつくらなくていいと言ったのに気が変わってつくりたくなった夫と、そうでもない妻=<真昼の月> 男性上司と不倫していたら、彼の父親が入院したからあまり会えなくなると言われた=<不肖の子> 全身麻痺の男性がパソコン通信で知り合った女性に恋をする=<仮面の恋> 一見無関係そうな話がちょっとずつ章を変えながら進む。障害について、かなりリアルな当事者になったかのような感覚になったり、恋愛や人生について、考えさせられることがとても多かった。 それぞれの章の繋がりはラストの章を読んでもさっぱり分からず(ここで分かれば最高)その後のエンドロール以下を読まなければ分からなかった。 伝えようとする考えはすごく良かった。テクニカルは工夫する余地ありかも。
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いくつかのお話が入ってて、全てが障がいに 関するお話ってわけじゃなかったから 「これはバラバラのお話なのかな?」と思いきや…… いやあ、びっくり。まんまと作者の思うつぼ。 結末を知ると、あぁ、確かに名前…ってなったり あれ?携帯は?とか思うところもあり… この本で出てくる障がい、差別についてのテーマを 重くしすぎずに伝えていてうまいなあと思った。 作者自身が脳性まひの方の介護をされてると あとがきに書かれていて納得。 作中にあった、 障害のある人がまず存在するということ、 障がいの種類や程度に関わらず 「あなたたちと同じ人間」としてこの世界に 生きていることを伝えないといけないみたいな ところ、ものすごく響いた。 身近に障害のある方がいたらそれが当たり前に なるだろうし、偏見なんて持たないんだろうなと。 区別しようと分けている社会が差別を助長してる んじゃないかと思わされた。 もっと社会に出てきやすい社会、いて当たり前の 社会をつくる、受け入れることが大切なんだな と感じた。
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SL 2022.2.9-2022.2.10 読書メーター1位 帯の文言とかで構成の仕掛けはすぐにわかってしまった。 テーマは障害者、障害者差別。 自分自身、考えるべきポイントが多々ある。 「真昼の月」の一志、「不肖の子」のGANCOや施設の職員など。 ただ、「無力の王」の妻は理解できない。 障害があってもなくても感謝の気持ちは大事なんじゃないの?夫が妻を憎むことができるように?捨てることができるように?ん〜理解できない。
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