ワンダフル・ライフ の商品レビュー
4つのお話は確かに繋がってるはずなのに微妙に繋がらない。 どういうふうに4ストーリーが繋がるのか、ワクワクしながら読み進めました。 障害に対しての考え方や接し方、その時の年齢によってや自分の立場でこんなにも変わるんだな。 今まで障害を持った方と関わる事はほとんどなかったし、街中や...
4つのお話は確かに繋がってるはずなのに微妙に繋がらない。 どういうふうに4ストーリーが繋がるのか、ワクワクしながら読み進めました。 障害に対しての考え方や接し方、その時の年齢によってや自分の立場でこんなにも変わるんだな。 今まで障害を持った方と関わる事はほとんどなかったし、街中や駅でもあまりジロジロ見てはいけないとさえ思っていた。 この本を読んだあと、自分自身も含めて、24時間テレビだとかユニバーサルデザインがどうとか、全部白々しく偽善に思えた。 現実は、もっともっと厳しく障害者も介護者も逃げ場がなく壮絶なもの。 読み終えて、ずしっと心に重く、そして目を瞑って考えさせられるものがあった。
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全く別々の登場人物が、ある出来事をきっかけに繋がっていく話なのかな。と思いきや、途中で1人の女性の物語であることに気づく。 そして最後の最後で、そうと見せかけて本当は別の女性達で、それぞれが幸せをつかんでストーリーは終わる。めでたし、めでたし。 ・・・とはならず。そういう未来もあったかもしれないという、あくまで仮定の話で、結局は一人の女性の人生の話。 二重にひっくり返す構成のうまさ。すっかり騙された。 でも最後のありえたかもしれないハッピーエンドが、語り手の想像の中にしか存在しないという、その事実が切ない。 流産や事故を経て、捻じ曲がってしまった女性の人生とその心のあり方を思う。 もちろん著者自身の経験も踏まえているだろうし、この本とはまた違った苦労もあるだろうけど、それでもあとがきの自分達夫婦の関係は円満だという言葉にほっとさせられた。
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なかなかの事が、直球で書かれている。 経験の無い自分にはちょっとコメント出来ない。 人の善意とはどこまでが本音でどこまでが嘘なのか。正解はどこかの中間に有るのだろうが、人によって中間線が違うから、やっかいだ。
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丸山さんの作品はかなり好きなので、図書館で見つけてワクワク読み始めました。 前情報なし…目次を見て「ん?無力の王(1)?」 ( )って? 4つのお話が順番なんだな〜と気楽に読み始めて いきなりガツンと殴られました。 これは気合い入れて読まないとアカンよ(*_*) (3)まであ...
丸山さんの作品はかなり好きなので、図書館で見つけてワクワク読み始めました。 前情報なし…目次を見て「ん?無力の王(1)?」 ( )って? 4つのお話が順番なんだな〜と気楽に読み始めて いきなりガツンと殴られました。 これは気合い入れて読まないとアカンよ(*_*) (3)まであるし! 繋がりが最初に気づいてしまった為に読むのが止まらなくなってしまった… リアル そして自身にも起こりうる事 やっぱり丸山作品は深い! あーもうマイッタなm(__)m
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通常の本であれば「考えさせられる本ではあったが、変に凝ったストーリー構成で分かりにくい」と言った感想。ただこの本はそんな本ではない。ストーリーを追って楽しむというよりはジグソーパズルや知恵の輪を解くような本。一晩過ぎても、まだ頭の中で考えている。それぞれの章がどう繋がっているのか...
通常の本であれば「考えさせられる本ではあったが、変に凝ったストーリー構成で分かりにくい」と言った感想。ただこの本はそんな本ではない。ストーリーを追って楽しむというよりはジグソーパズルや知恵の輪を解くような本。一晩過ぎても、まだ頭の中で考えている。それぞれの章がどう繋がっているのか、隠されていた絵はどのようなものだったのか、まだすっきりしない。
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新聞の書評で紹介されていて1年以上積読になっていたのをやっと読み始め、すぐに読み終わる 障がい者の妻を介助する夫、子どもはいらないという妻との子どもを欲しいと思う夫、意識不明となった不倫相手の父親に話しかける女性、脳性麻痺の男性 4つの視点からの4つのストーリーが進み、まとまっていく流れは湊かなえの作品みたい 介助する人、介助してもらう人、不倫する人、不倫された人 いろんな経験で視野が広がったり、目の前の苦痛にただ怒りを感じたり それぞれの登場人物に共感したり感情移入したりして、正解の選択肢なんてないことを改めて確認 ただ、頚髄損傷してから8年間の妻の気持ちはトレース出来ない 現実の著者の妻とはキャラクター設定が違うから? 私の想像力が乏しいからかもしれない 摂の一志に対する愛情の描写や、GANCOの両親のGANCOに対する愛情の描写が少なくて切ない 難しい問題を難しいままに描かれていて、何度も読み返そうと思う
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複数の話が並行して進む。 途中から、時系列が違うことに気づきながらも、話を繋げていこうと思うもののうまくはいかない。 そして、最後にその埋め合わせが行われる。 すべては題名に込められていると思い知る。 障碍者への接し方、とても難しいが、これを機会に少しでも奢らないよう、また目をそらさず関心をもっていこうと思う。
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ワンダフル・ライフ ー 素晴らしい人生 さまざまな意味が込められたタイトルだ。 4つの物語がぐるぐると展開される。 渦に巻き込まれていく。 最後まで読んで、「人生」の意味はガラッと音を立てて変わる。 ああ、そういうことか… あまり気分はハッピーではないかもしれない。 この小...
ワンダフル・ライフ ー 素晴らしい人生 さまざまな意味が込められたタイトルだ。 4つの物語がぐるぐると展開される。 渦に巻き込まれていく。 最後まで読んで、「人生」の意味はガラッと音を立てて変わる。 ああ、そういうことか… あまり気分はハッピーではないかもしれない。 この小説は、著者が障害者の当事者性にはじめて向き合った作品なんだという。僕は障害当事者ではないので、わからないなりの感想だが、かなり成功しているのではないか、と思う。
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障がい者やケアラーを取り巻く考え方、いわゆる健常者の見方などが描かれていて、自治会で人権に関わるものとして、深く考えさせられる作品だった。それ以外の人間関係への苦しみや悩みも描かれていた。
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おもしろかったです。 障害者のことが主になってる小説だけど、わかりやすくて読みやすかったです。 だけど、奥が深い。 ワンダフルライフと言う題名をつけた意味も考えさせられるし、終わりの3分の1くらいからとまらなくなってイッキ見しました。
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