コロナと潜水服 の商品レビュー

奥田英朗(著者)

2021/04/28

さすが奥田英朗さんだな！
期待以上でした。
5つの短編はどれも愛おしい目に見えないものと繋がっています。
そして必ず音楽がある。
primeで音楽探さなければ！

2021/04/28

海の家
妻に浮気をされ、夫は1人家族から離れてある海の近くの古き良き一軒家に住むことになる。そこは秋頃に取り壊しが決まってるいる。そこで生活していくと、男の子の声がするようになり、、、。

ファイトクラブ
会社の経営悪化で、部署の縮小により、警備担当へと回された主人公。体力もない、力もない彼らに、あるおじさんがボクシングを教えてくれるようになる。その楽しさが徐々にわかってきて、、、果たしておじさんはだれなのか。

占い師
ステータスを見て彼氏を決め、プロで注目されてる野球選手と付き合っている。彼が活躍すると、嫉妬をし、不安になってると、同僚によく当たるという占い師を紹介されるが、その占い師が願い事を祈ると現実になり、その後どうなっていくのか。

コロナと潜水服
何故か、自分の息子がコロナを感知できることをしり、その隔離のため、妻が潜水服を買ってくる。
果たして、家族から感染を守れるのか、、、。

パンダに乗って
兼ねてからの憧れであった車、パンダ。
やっとの思いで手に入れた車だったが、その車には過去の使用者の霊？がついてるのか、どこか見当違いの場所に連れて行かれる。果たしてそこはどこなのか、なんの関係があるのか。

短編小説はあまり好きではなかったが、楽しく読めた一冊であった。

2021/04/25

不思議な話の短編集。奥田さんらしさのある話ばかりだった。幽霊話（怖くはない）もあるが優しかったりちょっと笑えたり。中でもタイトルになっている「コロナと潜水服」では息子がコロナ感染者に敏感に反応する話でお父さん必死の感染防止の行動に家族への愛情がとても伝わってきて笑いながらも心が温まった。そして最後のナビの話「パンダに乗って」も切ないけど心に染みる良い話だった。それにしてもこうやって小説の世界でもコロナが題材になる話がこれからどんどん増えてくるのかなぁと読後思った。

2023/10/27

ファンタジーなオカルト短編集 - 奥田英朗「コロナと潜水服」★★★☆☆

全体的にオカルトです。オカルトですが怖くないのでファンタジーと言っていいでしょう。全員オカルトを受け入れちゃうます。とらえ方しだいで、物事は変わるよね。ファンタジーだわ。
どの話にも悪い人が出てこないので、深みが足りない気がする。「コロナ」を使って引きの強いタイトルにしたけど、なんか物足りないし、はめられた気がする。

2023/08/15

安定の読みやすさと気軽さで、ほっこりさせてくれます。短編集だけど、共通するのはちょっとSF、というか霊的なものがストーリーに入ってくるところ。表題の「コロナと潜水服」がいちばん面白かった。コロナ禍の大変な今だけど、未来から振り返ると笑えるところもあるんだろうな、と、ちょっと穏やかな気分にしてくれます。作話力と引き込む筆致は毎度さすがです！

2021/04/18

奥田さんが書いているように、コロナと無責任な報道にさらされている時にほっこりする短編集でした。『コロナと潜水服』には、「その発想はさすが作家」と感心してしまいました。

2021/04/17

5つの少し不思議な短編集。
コロナについての短編集が集まっているのかと思いきやそういうわけではない。5つのうちの１つがコロナ関連の短編集だった。（コロナと潜水服）コロナがいよいよ物語にも出てくるようになったか〜と少し感慨深かった。
どれも読んでホッコリするものばかり。

2021/04/16

常ならぬ存在や力が登場するハートフルな短編集。
パンダの話がいちばん良かった。
潜水服を着て暮らす様なコロナ禍の毎日で、ほっとする短編集だった。

2021/04/09

04月-07。4.0点。
短編5編。怖くない霊のお話しが多い。
どれもほっこり、ホロッとさせる物語。

さすがのひと言。

2021/04/09

5つの短編に区切って有るので読みやすい 人に見えないものが自分に見えたり励みになったり本のタイトルコロナコロナと潜水服はここまでしなくて良いのではと思うっちけど今のコロナの時代は少しは気をつけたいもの