コロナと潜水服 の商品レビュー
海の家、ファイトクラブ、占い師、コロナと潜水服、パンダに乗っての5篇からなる短編集。 全部好き。共通するのは”霊”いや、目に見えない不思議は事象とでもいえばいいのかな。 ちょっと”世にも奇妙な物語”的な。 読み終わったあとじんわり心があったくなる。 奥田英朗、いいわぁ。 特にファ...
海の家、ファイトクラブ、占い師、コロナと潜水服、パンダに乗っての5篇からなる短編集。 全部好き。共通するのは”霊”いや、目に見えない不思議は事象とでもいえばいいのかな。 ちょっと”世にも奇妙な物語”的な。 読み終わったあとじんわり心があったくなる。 奥田英朗、いいわぁ。 特にファイトクラブ(ボクシング)とパンダ(イタリアも中古車)に乗ってが好き。
Posted by
どの短編集も霊だったり神だったりオカルトっぽいものが出てくる。最後にはほっこりするような終わり方で、忌々しいコロナも潜水服と赤ちゃんのおかげでふんわりとした仕上がりで好きだなあと思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
海の家 妻に浮気された小説家が葉山の古い家で夏の間一人暮らし 子供が走る物音が聞こえるが 近所の老婆に昔、子供が早死にした 歩いている時に隣に見えた 編集者が訪問 海で不良が花火で騒ぐ 文句を言い殴られる 救急車に運ばれて助ける 連絡にきたのは小学生 その後、物音が消えた ファイトクラブ リストラ部門で工場の警備 昔ボクシング部があった 練習道している老人が登場 コーチをしてくれた 夜警で泥棒と遭遇 ボクシングのおかげで捕まえた 社員に危険な仕事をさせているのが発覚 コーチは会社オーナー一族で故人 占い師 女フリーアナウンサーの彼氏プロ野球選手が 3年目でブレイク 局アナにインタビューされている ふられる心配を占い師に相談 水晶玉に手をかざす 彼氏がスランプ 占い師に元に戻すよう相談 オールスターで大活躍 局アナと浮気、写真週刊誌に掲載 互いに品定めをしているので別れることに 占い師に会いにいくが数年前からビルは空き家 コロナと潜水服 幼児の息子がコロナ感染がわかる能力 自分が感染したのがわかる 自宅待機。子供と潜水服を着て散歩 話題になりテレビに登場 子供が自分を恐れなくなり治ったことがわかる パンダに乗って 新潟の中古車屋で古い赤いパンダを発見 仕事を休んで受取にいく 東京に帰る為にナビに聞く 帰るルートではない場所を指示 大好きなカレー屋 通っていた新潟大学 勤務していたデザイン会社 パンダを見ると懐かしいそうに見る人に遭遇 持ち主が早死にしたことが判明 実家に行くと母親保有 パンダは亡くなったの売りに出された 婚約者が花屋で働いているのが判明 オバサン、既婚者がいた 娘がでてきた、若い頃の婚約者にそっくり オバサンがパンダを見送っていた ナビがオフになった
Posted by
どれも神がかり的な不思議なことが起こり結果ハッピーな短編集。 やはりこの時勢、表題作がいちばん面白かった。 潜水服を着たこのパパ、大げさだと笑いながらも、共感できる部分が多い。本当にこんな気持ちに陥っていたもの、自分も(^^; こんな時代もあったと本当の笑いに変えることができ...
どれも神がかり的な不思議なことが起こり結果ハッピーな短編集。 やはりこの時勢、表題作がいちばん面白かった。 潜水服を着たこのパパ、大げさだと笑いながらも、共感できる部分が多い。本当にこんな気持ちに陥っていたもの、自分も(^^; こんな時代もあったと本当の笑いに変えることができる時代を願って・・・
Posted by
深刻な新型コロナがテーマなのに、思わず吹き出したり涙ぐんでしまったり。さすが奥田サン、短編でもしっかり心を揺さぶってくる。「感染症の専門家は、まさか自分が有名人になる日が来るとは思ってもみなかっただろう」「コロナの世界的感染は、地球を一度きれいにしようと神様が仕組んだ事なのでは。...
深刻な新型コロナがテーマなのに、思わず吹き出したり涙ぐんでしまったり。さすが奥田サン、短編でもしっかり心を揺さぶってくる。「感染症の専門家は、まさか自分が有名人になる日が来るとは思ってもみなかっただろう」「コロナの世界的感染は、地球を一度きれいにしようと神様が仕組んだ事なのでは。一生に一度の青空かもしれない。目に焼き付けておこう」
Posted by
素晴らしい。コロナも心待ち温まる一編にしたてあげられている。この一冊を読んで、こんな世の中だけど、本と音楽があれば生きていけると痛感。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ファイトクラブ」がいちばん好きという感想になるかなと思いながら読み進めてたら,最後にもすごい話が待っていた。佐々木蔵之介あたりで映像化してくれないかな。見つめていたいが流れてくるラストはマジで泣けると思う。ウェイクミーアップ~が当時聞いていた人たちには「とくに好きでもない曲」になるというのにも何とも納得。 量産する必要がない作家さんだと思うけど,いっぱい書いてほしいなぁ。
Posted by
5篇からなる短篇集。 ファイトクラブとパンダに乗ってがよかった。 ファイトクラブは、会社のしんどさとどうにもならなさと、それでもなんとかやってく感じ。 パンダに乗っては、若い頃の憧れの車に乗って、その頃の感じをちょっと追体験する感じ。 そこらへんがなかなかよかった。 もののけ話は...
5篇からなる短篇集。 ファイトクラブとパンダに乗ってがよかった。 ファイトクラブは、会社のしんどさとどうにもならなさと、それでもなんとかやってく感じ。 パンダに乗っては、若い頃の憧れの車に乗って、その頃の感じをちょっと追体験する感じ。 そこらへんがなかなかよかった。 もののけ話は、あんまり好きじゃないんだけどね。
Posted by
最近、Netflixばかり見ていたが、それにも飽きて同書を手に。〝すこし、ふしぎ〟まるでF先生の作品のような、切なさや愛おしさを感じた。読み終わった後、なんかニコニコしてる自分がいて、さて次は何読もうかな! と積読状態の本棚を注視してしまった?ネトフリ中毒から活字中毒に戻る気配。
Posted by
やはり奥田英朗先生の作品は面白い。そしてじんわりと心が温かくなる。どれも不思議な話だが恐怖感はなく親しみを感じた。著者ならではの技だろう。
Posted by