コロナと潜水服 の商品レビュー

奥田英朗(著者)

2024/11/07

心が温まったり、元気が湧いてきたりのステキな短編集。作中に出てくる音楽を聴きながら、一気に読めました。

どのストーリーも楽しかったですが、
1つ目の「海の家」の主人公の性格に共感し、4つ目の「コロナと潜水服」は可笑しさで吹き出し、最後の「パンダに乗って」でほっこり締めくくり、幸せな読後感でした。

2024/09/09

短編集。
オカルト的なハートウォーミングな話。
「海の家」が好き。
めっちゃ読みやすくて面白かった。

2024/08/13

奥田作品、職場で感染第1号が出て大騒ぎで、濃厚接触者が誰なのか探し。今となってはいい教訓だったと笑い話しだが、得体のしれないウィルスで、抗体も治療薬もないあの時は笑えない。「コロナと潜水服」という話しに大爆笑！装備品もなく、妻が中古屋で買ってきた潜水服を着て息子と散歩！しかも周りから変人と思われる（笑）そりゃそうだ。自分でも警察に通報するかも！また、フィアットのパンダという車、カーナビが前の持ち主の由緒を巡る胸アツな話し。その他にも葉山の海、ボクシング、占い師、色んな人の想いが物語を作り出し、楽しめた！⑤

2024/07/20

表紙に惹かれた久しぶりの奥田英朗作品。
5つの短編からなる短編集。

どの短編にも幽霊？亡霊？が出てくるが、怖くはない。
私は「ファイトクラブ」が印象に残ったかな...。
会社組織の淵にいるおじさん達と、かつて会社のボクシングチームを支えた亡き人とのしばしの絆が良かった。
2021.7

2024/07/07

少し不思議で、可愛くて、温かくなれるショートストーリー。
『パンダに乗って』…中古車が、旧所有者の思い出の地に連れて行ってくれる。ナビの古さ故と思っていた男性も、次第に知らない旧所有者の人生に興味を持ち始める。旧所有者の、関わった誰かの幸せを願ってしまうほど、気持ちが持っていかれる切ないストーリー。
短編なのに全てにどハマり。全年代にお勧め。

2024/06/15

良かった！おもしろかった！
どれも良かった！
海の家は、助けてくれた男の子にほっこり。
そして、妻のずるさにむむむとなり。
ファイトクラブは、辞めたくても辞められない家庭の事情、分かるなぁとか、あと7年、子供が大学卒業まではここにしがみつくしかない！とか。
殴ったことも殴られたこともないけど、そうか、爽快なのかぁ。とか。
占い師は、純粋に好きなのか？ってことは自分が1番よく知ってるってこと。
コロナと潜水服は、潜水服をきて公園にいるお父さんに笑った。想像できた。そして、妊婦の強さも。無敵。
パンダにのっても良かった。気持ち悪い話のはずなのに、爽やか。
短編集でどれもこんなに良いとは驚き。
見直した！

2024/04/02

パンダに乗って、が1番好き
私は真っ赤なラングレーに乗って北海道内何処へでも行ったけど、本当に憧れてたのは真っ赤なパンダだったな。

2024/02/25

なんとも不思議な物語。
年齢のせいか読んでいてすぐ泣いてしまう。「パンダに乗って」、「海の家」には特に困ったことに。

2024/02/09

奥田英朗はいいですね！どの作品も面白いです。この本は新聞の書評で紹介されていて思わず買ってしまいました。３日ぐらいで読み終わりました。五つのお話ですが、どれも良かったです。
特に「コロナと潜水服」は自分もそうだよな、わかるわかるという感じです。

2024/01/21

ちょっぴり不思議な短編集。
奥田英朗作品でファンタジーって珍しいのでは？
5作品の中で気に入ったのは、ファイトクラブとパンダに乗って。
どちらもおじさん同士(？)の友情を感じられるからかな。
特にパンダに乗って。思い出を巡る旅って素敵だな。
最後、カーナビがちょっと迷ったような、その上で心を決めたような感じが印象的。