コロナと潜水服 の商品レビュー

奥田英朗(著者)

2021/01/14

ちょっと不思議な超常現象が起こる事をテーマとした5作の短編からなる作品。いずれの作品も人に対する温かさと優しさに溢れていて心が癒される。

2021/01/10

やはり今どきのことで表紙のタイトル
「コロナと潜水服」が気になった
そして、期待通り読みごたえがあった
五編ともそれぞれよかった
奥田英朗さん、さすがです
現実の中に紛れ込む「不思議」
それを受け入れるやさしさ
いいなあ
引きこもりの毎日、楽しませていただきました

≪　日常の　不思議の幸に　ふと気づく　≫

2021/01/07

コロナをテーマにしているのは一編だけではあるけれど、どの短編にも日常のなかでの気づきのようなものが描かれていて今の状況のなかでこそ見つけられるものがある気がする。コロナ以前には目を向けなかったもの、価値に気づかなかったものが日常のに少し不思議な設定を入れることで浮かび上がらせてくれる。楽しかった。

2021/01/06

奥田氏の作品は「向田理髪店」を読んだことがあり本書を読むのが楽しみだった、期待通りだった。短編集どれも楽しく読んだが特に「コロナと潜水服」は良かった！パンダに乗っても心温まる話でした！

2020/12/28

どれも良い話。
いずれも、大した事件は起こらない（良い意味で）。

パンダの話は泣ける・・・。
クルマ好きにはタマラナイ。

2020/12/28

人生に迷いを生じている人たちが、人生の指針を与えるかのように謎の人物や能力に遭遇したことで、心のブレが無くなり強くなっていきます。現実的な話ですが、ファンタジックな要素が加わり、最後はほんわかとした気持ちになりました。

全5編の短編集で、それぞれの作品が「世にも奇妙な物語」に出てくるのでは？と思うくらい、読み応えのある作品ばかりで、色々楽しめました。作中には様々な洋楽が登場し、BGMとしても楽しめるので、グッと深みが増していきました。

「海の家」「ファイトクラブ」「占い師」「コロナと潜水服」「パンダに乗って」の5編収録されています。それぞれに何かしらの人生の指針としてのモノが登場します。迷える子羊が、段々と凛々しく見えてくるので、何かマジックにかかったような感覚でした。

特に好きだったのは、「ファイトクラブ」。
帯より「早期退職の勧告に応じず、追い出し部屋に追いやられた男性が、新たに始めたこととはー」
いわゆる窓際に追いやられて、精神的にキツイのに、ボクシングに出会ったことで強くなっていきます。
ファンタジーだけれども、最後はスカッとさせてくれますし、自分も頑張ろうと思わせてくれるので、印象深かったです。

他にも「コロナと潜水艦」では、このご時世ならではの要素が詰まっていて、真剣なんだけれども笑ってしまう部分があったり、コロナに対する察知能力はぜひ欲しいなと思ったりとさせてくれて面白かったです。

「幸せ」は自分から掴むこと。そうすることで心が強くなるだけでなく、良い方向へと進ませてくれる。そんな感じにさせてくれるほんわかとしたファンタジックストーリーでした。

2020/12/25

内容（「BOOK」データベースより）
ある理由で家を出た小説家が、葉山の古民家に一時避難。生活を満喫するも、そこで出会ったのは(「海の家」)。早期退職の勧告に応じず、追い出し部屋に追いやられた男性が、新たに始めたこととは(「ファイトクラブ」)。人気プロ野球選手と付き合うフリー女性アナウンサー。恋愛相談に訪れた先でのアドバイスとは(「占い師」)。五歳の息子には、新型コロナウイルスが感知できる?パパがとった究極の対応策とは(「コロナと潜水服」)。ずっと欲しかった古いイタリア車を手に入れ乗り出すと、不思議なことが次々に起こって(「パンダに乗って」)。コロナ禍の世界に贈る愛と奇想の奥田マジック。

2020/12/08

小さな救世主現る！　五歳の息子は、新型コロナウイルスが感知できる？　パパの取った究極の対応策とは――「コロナと潜水服」（表題作）ほか全五編。コロナ禍の世界に贈る、愛と奇想の奥田マジックが光るファンタジー短編集