おもかげ の商品レビュー
職場の短い昼休みに細切れに読んでしまった。最もふさわしくない読み方をしてしまった。大泣きしたかったのに。せつなすぎた。 明日は休日だ。ゆっくりと美しい日本語をひとつひとつかみしめて読もう。
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どういう内容なのか?SFなのか?ミステリーなのか?わからずにずっと読んでいました。 結局、読むのが楽しくて最後まで読み通しました。 人の記憶や、命について、いろいろと考えながらも、自分も他人を大事にして生きていけてるかな、とふと考えたりしながら読書を楽しみました。 「読む」と...
どういう内容なのか?SFなのか?ミステリーなのか?わからずにずっと読んでいました。 結局、読むのが楽しくて最後まで読み通しました。 人の記憶や、命について、いろいろと考えながらも、自分も他人を大事にして生きていけてるかな、とふと考えたりしながら読書を楽しみました。 「読む」という行為を楽しみたい方に、おすすめしたいです。
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最後のシーンにまで続く回想と無言の対話。これが終盤にあらゆる想像へと導く仕掛けとなって、涙が出る。泣いた。 主人公は死んだのか。ぼくは良い方向に考えたい。
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定年の送別会の帰りに地下鉄で倒れ、病院に運ばれた竹脇。 眠り続ける竹脇のもとに現れた正体不明の女性。孤児として育ち、孤独を隠して生きてきた、その過去が徐々に紐解かれてゆく。 孤独だと思っていたけれど、たくさんの人に愛されて愛されて生きてきたのだ。祝福されて生まれてきたのだ。
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瀕死の重体から見たファンタジーの世界だった。主人公含め周辺の人々の生い立ちも不幸というか、当時は当たり前というべきか。時空が行ったり来たりして読み進めが難しかった。最後まで来て全てがやっと繋がったのだが、不治の病から生き返ったようにも取れるし、そんなわけはないだろうし。一度読んだ...
瀕死の重体から見たファンタジーの世界だった。主人公含め周辺の人々の生い立ちも不幸というか、当時は当たり前というべきか。時空が行ったり来たりして読み進めが難しかった。最後まで来て全てがやっと繋がったのだが、不治の病から生き返ったようにも取れるし、そんなわけはないだろうし。一度読んだだけでは理解不能?
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浅田次郎らしい作品 定年を祝う会の帰りに倒れ病院に担ぎ込まれた主人公。お見舞いに来る人の視点、意識の無い主人公の不思議な体験。 生い立ちにまつわる物語を中心に進んでいく。 とても素敵な人々に囲まれて、生い立ちは切ないけれど幸せじゃないか?と思わせる。 だけど、そこで地下鉄の登場!...
浅田次郎らしい作品 定年を祝う会の帰りに倒れ病院に担ぎ込まれた主人公。お見舞いに来る人の視点、意識の無い主人公の不思議な体験。 生い立ちにまつわる物語を中心に進んでいく。 とても素敵な人々に囲まれて、生い立ちは切ないけれど幸せじゃないか?と思わせる。 だけど、そこで地下鉄の登場! 浅田次郎、地下鉄、もう切ない。 主人公が自分の夢をある人に話す部分が とても良い
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定年の日に倒れた竹脇の元にお見舞いに来た人や、看護師や同室の患者、思い出の人、いろいろ出てきて、ファンタジーのような違うような。浅田次郎さん、初読みの私は、なかなか入り込めずに大変だった。
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父も母もどこでいつ産まれたのかも分からない。孤児院育ちだが、大学にも入り、一流企業にも就職し、関連会社の役員で定年を迎えたその送別会の帰りに地下鉄で倒れ、危篤状態になる。危篤状態の中で夢現か母に会い、自分の生い立ちを知る。真っ白な戸籍謄本に涙を流す妻、危篤の父にメールを繰り返す娘...
父も母もどこでいつ産まれたのかも分からない。孤児院育ちだが、大学にも入り、一流企業にも就職し、関連会社の役員で定年を迎えたその送別会の帰りに地下鉄で倒れ、危篤状態になる。危篤状態の中で夢現か母に会い、自分の生い立ちを知る。真っ白な戸籍謄本に涙を流す妻、危篤の父にメールを繰り返す娘、同じ孤児院で育った友、同期の親友、実の父とも慕ってくれる娘婿、人に迎合せずひたすら誠実に生きた主人公。誰にも父と母が居て、その有り様は、この物語りの様に人それぞれ違うが、その存在の上に自分の存在を織り上げて行く事実を考えさせられました。
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そ僕がかなり鈍感だったことは否めない。第六章でようやく分かったことが多くある。ページを前に戻り確認して、ようやくこの物語を理解できた。それにしても、ウラスジほどではなかった。浅田次郎の傑作は他の作品に譲るのではないだろうか。
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"僕もあなたも、幸福にならなければいけない。 誰から見ても最悪の選択だが、僕らにとってのみ最善であったこのどうしようもない夜を、せめて僕たちだけの聖夜にするために。" 自分の人生は自分で正しくしてきた。ちゃんと。 人生最期に何を思うのだろう。
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