おもかげ の商品レビュー
妻へ 子どもたちへ 母へ 出会った人たちへ どこかですれ違っていた人たちへ いつかどこかで出会う人たちへ ただ ひたすらに ありがとうと言いたい
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【ネタバレかも…】 ザ、浅田次郎の作品って感じでファンとしてとても楽しめた。主人公がいろんな場所を彷徨うなかで、「親子の愛」っていうテーマ(正しいかわからんけど)がうっすら浮かび上がってくる。最初は読みながら分からないことが多くていまいち入り込めなかったが、最後の最後での種明かし...
【ネタバレかも…】 ザ、浅田次郎の作品って感じでファンとしてとても楽しめた。主人公がいろんな場所を彷徨うなかで、「親子の愛」っていうテーマ(正しいかわからんけど)がうっすら浮かび上がってくる。最初は読みながら分からないことが多くていまいち入り込めなかったが、最後の最後での種明かしからは今までの話が全部繋がって一つの世界が完成した。ハッピーエンドだとベタだし、バッドエンドだと救いがないし、どうなるの?と思いながら手が止まらなくなる作品でした
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人々の"おもかげ"が重なって人生は動いていく。 周りからすれば「可哀想。頑張ったんだね」と言われるが、自分としては自分のことを可哀想とも頑張ってるともちっとも思っていない。 ただ、みんなとは少し出自が違うというだけである。 都会で生きる人々にとっての花鳥風...
人々の"おもかげ"が重なって人生は動いていく。 周りからすれば「可哀想。頑張ったんだね」と言われるが、自分としては自分のことを可哀想とも頑張ってるともちっとも思っていない。 ただ、みんなとは少し出自が違うというだけである。 都会で生きる人々にとっての花鳥風月とは、地下鉄やデパートや高層ビル群などが、それに当てはまるかもしれない。 小鳥のさえずりや小川のせせらぎを浴びるかのように、彼は地下鉄のレールの轟音を感じているのかもしれない。
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浅田次郎は泣かせにくる技があざといと言う意見をよく耳にする。 しかし私はそのあざとさが嫌いではないんだよなぁ。 職場を定年退職し、送迎会の帰りの地下鉄で倒れ意識を失う65歳の主人公。 意識は戻らず、そのまま病院の集中治療室へ。 夢のような幻のような体験をする主人公。 最後に全...
浅田次郎は泣かせにくる技があざといと言う意見をよく耳にする。 しかし私はそのあざとさが嫌いではないんだよなぁ。 職場を定年退職し、送迎会の帰りの地下鉄で倒れ意識を失う65歳の主人公。 意識は戻らず、そのまま病院の集中治療室へ。 夢のような幻のような体験をする主人公。 最後に全てが繋がり、またもや浅田氏に泣かされた私。 そうか、地下鉄だったのか。
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倒れた主人公の病床に駆けつけ 「あー、何だってよォ、タケちゃん」 という親友のセリフ。 刺さりました。 親交途絶えて久しい2人が当時の関係にぐっと戻る瞬間の、リアルな描写が切ない。 ここから一体どんな展開になるんだ…と思いきや。 ファンタジーなふわふわした話になり、しかも進行が...
倒れた主人公の病床に駆けつけ 「あー、何だってよォ、タケちゃん」 という親友のセリフ。 刺さりました。 親交途絶えて久しい2人が当時の関係にぐっと戻る瞬間の、リアルな描写が切ない。 ここから一体どんな展開になるんだ…と思いきや。 ファンタジーなふわふわした話になり、しかも進行が緩やかなため、途中何度か挫折しそうになりました。 最後になってやっと繋がり、読了した甲斐があった…とほっとしました。 2回読んだら印象が変わる気がするので、星はとりあえず3つ。
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切ない話でした。 通勤・通学同じ時間にいつも会う人って居るけれど、その人がどんな人でどんな人生を歩んできたのか、知る由もない。ただの通りすがりの人にもいろんな人生があり‥‥という。 そして、親、兄弟、姉妹、親戚、すべていない人の人生。これは、本当に、怖いくらい死ぬまで呪縛としてま...
切ない話でした。 通勤・通学同じ時間にいつも会う人って居るけれど、その人がどんな人でどんな人生を歩んできたのか、知る由もない。ただの通りすがりの人にもいろんな人生があり‥‥という。 そして、親、兄弟、姉妹、親戚、すべていない人の人生。これは、本当に、怖いくらい死ぬまで呪縛としてまとわりつくものだって思い知らされました。
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「地下鉄に乗って」を読んだあと、この作品を読んだ。 最初は読み進めるうえで世界観がわからなくて、戸惑ったが、いつのまにかのめり込んで一気読み。 ノスタルジックな世界観がよかった。 全てがわかったうえで、再読したい一冊となった。
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65歳の定年退職最終日に地下鉄で倒れた主人公の竹脇正一。この人物は正に私と同じ学年。彼の生まれた時代、大学時代、若き会社で過ごした日々、社宅のお付き合い、そして同期の堀田が社長に昇進した一方で子会社へ。私自身の人生と重なる部分が多く、時代背景が痛いほど感じられて、懐かしい。倒れた...
65歳の定年退職最終日に地下鉄で倒れた主人公の竹脇正一。この人物は正に私と同じ学年。彼の生まれた時代、大学時代、若き会社で過ごした日々、社宅のお付き合い、そして同期の堀田が社長に昇進した一方で子会社へ。私自身の人生と重なる部分が多く、時代背景が痛いほど感じられて、懐かしい。倒れた日から死ぬ日まで、彼は意識の中でいろんな人と出会い、語らい、自分自身の人生を振り返り、また謎が明らかになっていく。読者にとってだけではなく、本人にあっても!そして見舞いに来た友人、家族、不思議な縁があった看護師を客観的に観察する様子も。65年前の地下鉄丸ノ内線・銀座線での情景がくっきりと浮かび上がってきて、この小説が地下鉄を舞台装置としてタイムマシンのように感じさせるファンタジーの世界である。一瞬のうちに人生が走馬燈のように流れていく、それが優れた小説になっているのだ。
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本屋で山積みになっていたので衝動買いした作品。 作者の名前と「著者会心の傑作」のオビにより。 しかしグダグダと話が長くつまらない。 幽体離脱はまだいいが、マダムや静が一体何なのか紐づきもせず。 最後本人の出自が明らかになるがああそうなのねぐらい。 オビにだまされた感が高く買っ...
本屋で山積みになっていたので衝動買いした作品。 作者の名前と「著者会心の傑作」のオビにより。 しかしグダグダと話が長くつまらない。 幽体離脱はまだいいが、マダムや静が一体何なのか紐づきもせず。 最後本人の出自が明らかになるがああそうなのねぐらい。 オビにだまされた感が高く買って後悔したのは久しぶり。
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また、一つ素晴らしい浅田作品に出会えました。浅田さんらしい、静寂な中にもユーモアもあり、最後は泣かせる秀作だと思います。感謝。
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