世間とズレちゃうのはしょうがない の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
努力を積み上げて完璧にしようという考え方は、しんどいうえに報われないのでやめたほうがいい。養老先生いわく、完璧のもうちょっと手前で止めておいて、いつでも「ガラガラポン」できるスタンスを維持することが大切とのこと。 言葉というものをあまり信じすぎないように。状況が変われば(本の内容では終戦前と後を例にあげて)世間にとっての正しい・間違いのようなものの考え方が180度変わることもあるから。 理屈屋・伊集院さんが奥さんから言われた「理屈に合わないけど嫌いとか、理屈じゃないけど好きだということが存在するという理屈はないの?」という言葉はハッとさせられた。なんでもかんでも頭で思い描いた通り、理屈通りにいくことのつまらなさというのもあるなぁ、と。 世間からは死ぬことでしか離れることはできない。あくまでも世間から「ズレている」ということが大切で、ズレていても生きていけるような軸を持った生き方がこれからは求められるのではないか。都市と田舎暮らし、仕事とプライベートなど、一つの生き方に重きを置くのではなく、仮にどちらかが立ち行かなくなっても、もう片方にヒョイっと移れるような、そういうスタイルが折れずに生きていくためのコツではないか、ということを学んだ。 2020.03.06 読了
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養老孟司先生の本は難しいものが実に多い しかし、これは対談形式で 伊集院光さんとの話なので何とか理解出来る 範囲で話しています。 2人とも理論派なのでかなり深い話ではありますが スラスラと読める本になっています。
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養老孟司先生と伊集院光さんの対談集。お互いに世間からズレていると感じているが、話が進むうちに2人の違いも明確になっていて面白い。意味不明な物は都会から排除されるというのは本人確認と実感のある多様性という話に繋がっていて、現代のモヤモヤが言語化されていく部分がとても腑に落ちる対談だ...
養老孟司先生と伊集院光さんの対談集。お互いに世間からズレていると感じているが、話が進むうちに2人の違いも明確になっていて面白い。意味不明な物は都会から排除されるというのは本人確認と実感のある多様性という話に繋がっていて、現代のモヤモヤが言語化されていく部分がとても腑に落ちる対談だった。考えすぎたら猫を見る…それくらいは出来そうなきがする。
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養老氏の本なので読んだ。 対談本。相手の伊集院さんよくしゃべる人だった。 ぼく理論派だと名乗ってた割に、年を経て考えが変わったとか書いていた。 理論的に考えるのではなく、理論的に話を組み立てたいってことかな。 学者相手なら養老さんも長々と話すんだろうけど この本では相槌程度で読...
養老氏の本なので読んだ。 対談本。相手の伊集院さんよくしゃべる人だった。 ぼく理論派だと名乗ってた割に、年を経て考えが変わったとか書いていた。 理論的に考えるのではなく、理論的に話を組み立てたいってことかな。 学者相手なら養老さんも長々と話すんだろうけど この本では相槌程度で読んでもつまらなかった。
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かつては理屈派で効率重視だった伊集院さんが、歳を重ねるにつれそういった価値観とのズレや感覚的肉体的自然的なものを受け入れ折り合いをつけ、それを肯定してくれる養老先生という構図がいい
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対談をライターの方が書き起こした本なので、とても軽~く読む事ができます。 ただ、お二人とも知識の巨人で、しっかりと自身の考えを持たれているので、出てくる言葉や指摘に時折ハッとさせられます。 タイトル通り、世間とズレた感性の人は「仕方ない」の一言で済ませているので、そこで悩んでいる...
対談をライターの方が書き起こした本なので、とても軽~く読む事ができます。 ただ、お二人とも知識の巨人で、しっかりと自身の考えを持たれているので、出てくる言葉や指摘に時折ハッとさせられます。 タイトル通り、世間とズレた感性の人は「仕方ない」の一言で済ませているので、そこで悩んでいる人の救いになるかどうかは、ちょっと微妙かもしれません。
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養老孟司と伊集院光という異色な組み合わせだが、世間とズレているという共通項からそれぞれのズレ方の違い、ズレはしても外れたり離れたりできない中で、違っていい、多様性こそが大切だというメッセージに安心を感じる。 とはいえ、一つひとつのメッセージが強く響いたかとなると、何となく読み飛ば...
養老孟司と伊集院光という異色な組み合わせだが、世間とズレているという共通項からそれぞれのズレ方の違い、ズレはしても外れたり離れたりできない中で、違っていい、多様性こそが大切だというメッセージに安心を感じる。 とはいえ、一つひとつのメッセージが強く響いたかとなると、何となく読み飛ばしたところも。 21-6
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昨今の『AIが人間の脅威になるのでは』という話題に対して、養老さんは「AIが将棋で人間に勝った」と「車はオリンピック選手より早く走る」に何の違いがあるのか?と話している。確かにそうだ!AIどころか様々な技術の発明と進歩は、とっくの昔に人間の力を超えている。そして上手く付き合うこと...
昨今の『AIが人間の脅威になるのでは』という話題に対して、養老さんは「AIが将棋で人間に勝った」と「車はオリンピック選手より早く走る」に何の違いがあるのか?と話している。確かにそうだ!AIどころか様々な技術の発明と進歩は、とっくの昔に人間の力を超えている。そして上手く付き合うことで共存している。AIもひっくるめて広い意味で全て道具で間違いない。ただ、やはり人は身体や運動機能に比べて、意識や認知機能に対してこだわりが強い生き物なのだと実感する内容であった。
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気づけば伊集院さんのラジオを聴き始めて一年以上になるかも。 対談形式なのでお声が聞こえてくるようです笑 伊集院さんて思った以上に理論派なんだな〜と。 この対談読んでいると、今まさに価値観が変わっていっている時代なんだなあとしみじみ思う。 少しこわくもあるけれど、世間とズレてる...
気づけば伊集院さんのラジオを聴き始めて一年以上になるかも。 対談形式なのでお声が聞こえてくるようです笑 伊集院さんて思った以上に理論派なんだな〜と。 この対談読んでいると、今まさに価値観が変わっていっている時代なんだなあとしみじみ思う。 少しこわくもあるけれど、世間とズレてる側の人間からすると安心感もある。 というか、ずっと世間になじめないのをコンプレックスに感じていたのだけど、間違ってなかったのかもしれない、と思えた。 二軸を持つ、はキーワードだな。
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お笑い芸人と解剖学者、それぞれの視点から世間とは何か、そこからずれるとは何か、を対談していく。 伊集院氏のファンなのでそこから入ったが、養老氏の物事の考え方にも興味を持った。達観しているというか、視座が違うなと感じた。普段なかなか意識することのない視点からのトークだったので、終...
お笑い芸人と解剖学者、それぞれの視点から世間とは何か、そこからずれるとは何か、を対談していく。 伊集院氏のファンなのでそこから入ったが、養老氏の物事の考え方にも興味を持った。達観しているというか、視座が違うなと感じた。普段なかなか意識することのない視点からのトークだったので、終始興味深く読んだ。 養老氏の他の著作も読んでみたい。 ・僕らは世間からズレている ・僕がなんで不登校になったのかというと。 ・世間って、そもそも何でしょう ・たまに世間から抜け出す方法 ・先生のその発想は、どこから来ているんですか? ・「シーラカンス」がいることは、希望ですね
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