世間とズレちゃうのはしょうがない の商品レビュー
百分で名著に伊集院光が出ていて、頭のいい方だと思い、養老先生との対談本を手にしました。なかなか面白かったです!
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世間を囲う見えない境界線の内側になんとか留まる伊集院さんと、潔く外側に出て行って内側を冷静に見つめる養老先生の対談本。一方は理論武装し、他方は自然回帰する。ふたりのズレに対する向き合い方や考え方がおもしろい。幽霊は脳の中にならいるという話もさることながら、思いつめたら猫を見るとい...
世間を囲う見えない境界線の内側になんとか留まる伊集院さんと、潔く外側に出て行って内側を冷静に見つめる養老先生の対談本。一方は理論武装し、他方は自然回帰する。ふたりのズレに対する向き合い方や考え方がおもしろい。幽霊は脳の中にならいるという話もさることながら、思いつめたら猫を見るというのは個人的に大賛成である。先のことをいろいろ考えすぎて煮詰まったとき、猫を見ていると肩の力が抜けて冷静になれる。
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■動機 自分も人も追い込むような仕事をしていた若い頃を振返り、柔軟にどう合わせて行けばよいのかグラついていた為。 NHK「100分de名著」の伊集院光氏のアシスト振りが好きで、仕事でも参考にしたい為。 ■要旨 「『世間』から自分がズレるのが怖く軌道修正しながら生きてきた」伊集院...
■動機 自分も人も追い込むような仕事をしていた若い頃を振返り、柔軟にどう合わせて行けばよいのかグラついていた為。 NHK「100分de名著」の伊集院光氏のアシスト振りが好きで、仕事でも参考にしたい為。 ■要旨 「『世間』から自分がズレるのが怖く軌道修正しながら生きてきた」伊集院光氏と、「(都市の脳化された)『世間』と(本来自然の生き物である)ヒト・自分はズレているものである」養老孟司氏の対談。(※結論や結論や具体的な解決方法の提示はない) ■気づき ・「積み上げていけば、右肩上がりになるものだとどこかで思う。積み上げたものが必ず100に到達すると信じていた。」(伊集院) 「そういう学者に出くわすと、『若いな』と思う。我々世代では、大きな『ガラガラポン』があった。『一億層玉砕・鬼畜米兵』と指導していた教員が『平和憲章・マッカーサー』と称賛する。連日皆で声を揃えて何度も読んだ箇所の墨塗り。もう理屈ではなく、肉体感覚」(養老) ・「田舎に行って自然に親しむ 一人で山を歩くと悩んでいる暇もない」「面白いだけじゃなくて気持ちいい 人間は本来座る格好で生きていない」(養老) ・「大丈夫。どうせ死ぬから。」(養老) ・全般的に、抽象的で断片的な養老孟司の話に対して、具体的に話を膨らます伊集院光の手腕が凄い。それだけ『世間とのズレ』に悩んだからなのか。 ■取り組みたいこと 本書では、具体的な問題の深堀や解決策を提示するものではなかったが、強いて上げると、 「思いつめてしまったら、『肉体を使って疲れること』『猫など見て”ああしなきゃ”の強迫観念から解放すること』『都会⇔田舎の二つの軸を持つこと(参勤交代のように…できれば移住)』などがおススメ」とある。 少し感染者数が落ち着いたら、伊豆高原の別荘地(の雑草の成長が著しく最近手入れに行けていない)に手入れに行こうと思う。落語(上野の鈴本演芸場、浅草ホール)などの「どうしようもない人々」を聞いて、気持ちを楽にしたい。
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見た目が大きくて、子どものころから同級生との違いをひしひしと感じ、「世間からはじきだされることがこわかった」という伊集院さんは、不登校になった理由や落語の道に進んだわけを明かしつつ、「人間はそもそも群れの中で生きる動物。『他人に優しくなるほうが得』ということになるんじゃないかな」...
見た目が大きくて、子どものころから同級生との違いをひしひしと感じ、「世間からはじきだされることがこわかった」という伊集院さんは、不登校になった理由や落語の道に進んだわけを明かしつつ、「人間はそもそも群れの中で生きる動物。『他人に優しくなるほうが得』ということになるんじゃないかな」と語ります。 一方「自分ははじめから世間から外れていた」と語る養老さんは、「都市においては、意識で扱えないものは排除されます」という都市論・世間論を展開。さらに、たまには世間から外れて世の中をながめてもいいんじゃないか、と世間から抜け出す方法を提案します。 抱腹絶倒のトークから、世間とズレながら生きていくヒントが得られる一冊です。
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伊集院光と養老孟司の対談集。一件、つながりがなさそうな二人だが、いわゆる世間と言われるものについて、二人が違和感を抱いていることが書かれている。伊集院の話しが多いが、養老先生が要点をついている。
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世間とズレてしまう事は自然な事だと受け入れているお二人は潔い人柄だと感じた。 戦争を経験している人は価値観がある日突然変わることを目の当たりにしている。これを経験している人は強いんだろうなぁと感じた。自分にはその感覚が分からないが理不尽とかいうレベルの話ではないのだろう。 日本は...
世間とズレてしまう事は自然な事だと受け入れているお二人は潔い人柄だと感じた。 戦争を経験している人は価値観がある日突然変わることを目の当たりにしている。これを経験している人は強いんだろうなぁと感じた。自分にはその感覚が分からないが理不尽とかいうレベルの話ではないのだろう。 日本は共同体意識が強いためにズレに対して過度な恐怖を感じる。見た目の違いがこの差別意識に強く働いており見た目は普通で標準的が一番良いのではないかという結論に達した。 ズレを感じて悩んでいる時は人間関係が人生の全てだと感じてしまう。それだと遅かれ早かれ行き詰まってしまう。自然を生活の中に入れると新しい居場所が出来る。嫌なことがあっても自然に帰る習慣を身につけていきたいと強く感じた。 久々の良書満点でした。
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社会生活をしている誰しもが一度は「自分はズレている」と思ったことがあるはず... 「世間とのズレ」とどう付き合っていくかを考え直すきっかけになる本。 本書は「世間とのズレ」を自覚している養老さんと伊集院さんの対談。お二人とも「ズレ」を個性と捉えて活躍されているから尊敬する。 ...
社会生活をしている誰しもが一度は「自分はズレている」と思ったことがあるはず... 「世間とのズレ」とどう付き合っていくかを考え直すきっかけになる本。 本書は「世間とのズレ」を自覚している養老さんと伊集院さんの対談。お二人とも「ズレ」を個性と捉えて活躍されているから尊敬する。 どちらかと言うと伊集院さんの「世間とのズレに怯えながら修正を試みるも、どうにもならず孤独に生きていた時期もある。今はなんとか調整しつつ生きている」と言う生き方に共感。 伊集院さんのようにズレを調整しながら生きている人がほとんどだと思う。私自身も同じ生き方なので、共感しつつも個性を殺しすぎている気がして自己嫌悪。 養老さんの「どこかで100%分かると思っている。全部分かるわけないのに。」という言葉に全てが詰まっている気がする。 私は「100%思想」を持っているのだと思う。 集団生活の中で生きるためには個性と世間とのズレをうまく隠しながら調整するしかないと思っていたし、努力すればズレは解消されて排斥されることもなくなる。だから個性を殺して生きていかないといけないと考えていた。 著者であるお二人は個性を活かしながら上手く世間と付き合っている。養老さんはズレを開き直っているし、伊集院さんは排斥されないセーフゾーンを狙って歩んでいる。今まで学んできた「一般的」を無視して「個性」を活かしている人が社会では活躍しているようだ。本書を読んで「100%はない」ということに気づかされた。 どんなに努力しても世間とのズレが100%解消されることはない。個性を排斥しようとする世間からも逃げられない。だったら「ズレはしょうがない。開き直って世間を冷静に見つめる」くらいに堂々と生きたい。
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養老孟司さんと伊集院光さんの対談集。 世の中のズレについて色々話をする。 あっという間に読み終えました。 2人の会話はとても楽しかった。
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「バカの壁」の著者である養老孟司と伊集院光による対談本。世間からズレていると自認しながら生きている二人が、どのように社会と折り合いを付けながら生活してきたのかそれぞれの観点で語られている。二人とも自分自身をメタ視点でよく分析できていると思った。
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面白かったです。 伊集院さんて話合わせるの上手いな〜。 これは面白いですよ、肩の力抜いて良いのですよ、と語りかけてくれる。
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