とわの庭 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
職場の先輩から、薦められて読んだ作品。「読んだあなたの感想が聞きたい」と言われて。 前情報は、虐待のはなし、とだけ聞いていた。確かに前半部分はページが重くてなかなか進めなかった。実際に何日も本から離れてしまった。 明るい黄色の表紙がどうしても視界に入れられず隠してしまうほどになっていました。 感想言わなきゃ、の使命感で読み進め、とわちゃんが一歩踏み出す、その部分を超えるとページが止まらなくなり、あっという間に読み終えた。とわちゃんすごい、すごいと心で呟きながらめくったページは希望が溢れていた。私はとわちゃんみたいになれないかもしれない。けれどひとつひとつを確認して、幸せを噛み締めてあることを思い出していかないとと思った。黄色い表紙が柔らかく見えた。
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感想 ライオンのおやつの作者ということで図書館で借りた。最初は目の見えないとわが特殊な環境で育てられていることが分かり、次に母親に捨てられるも自分の理解の中で懸命にもがき、生きようとする様が描かれる。 ここまで本編半分くらいだが、話は暗いし、先が見えないので読み進めるのに、精神...
感想 ライオンのおやつの作者ということで図書館で借りた。最初は目の見えないとわが特殊な環境で育てられていることが分かり、次に母親に捨てられるも自分の理解の中で懸命にもがき、生きようとする様が描かれる。 ここまで本編半分くらいだが、話は暗いし、先が見えないので読み進めるのに、精神的に結構疲れた。 その後は周りの支えや自分の状況、生き方が分かり、健常者が体験する様々なことを自分で噛み締めながら体験していくとわを応援しながら読み進めた。 最後に亡くなっていた母親に対する自分の気持ちを整理し、前向きに生きていこうとするとわの今後が楽しみに感じた。 自分も何か理由を付けて諦めたり、やらなかったりすることを少し見直してみようと思えた。 あらすじ 自分の理解では、三章構成の作品。最初は、目の見えない「とわ」が母親に優しく支えながら大きく成長するも、母親はとわを家から出さずに隠すようにして育てた。 二章はそんな二人の生活にも変化が訪れる。 母親が情緒不安定になり、暴力を振るったり、挙句の果てにはとわを置いて家を出て行ってしまう。 とわは定期的に届けられるオットさんからの差し入れにより、なんとか生きながらえるも限界に近づいていた。 三章はとわが保護され、たくさんの人に支えられてながら社会を学び、自立する様が描かれる。 児童養護施設での学習や、盲導犬のジョイとの出会い。初めての友達のマリさん、初めての彼氏のリヒトなど、色んな人との出会いを通じて社会に飛び出していく。
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生きることへの勇気を与えてくれる作品。読みながら、実話をモチーフにしたのかとふと思った。あり得ないけどひょっとしたらあり得る。著者が一から作り上げたのでなく、実際に聞いたかの話に着想を得たのかと。主人公のとわは、良い人たちに巡り会えて幸せと思うが、実は良い人は周りにいっぱいいるの...
生きることへの勇気を与えてくれる作品。読みながら、実話をモチーフにしたのかとふと思った。あり得ないけどひょっとしたらあり得る。著者が一から作り上げたのでなく、実際に聞いたかの話に着想を得たのかと。主人公のとわは、良い人たちに巡り会えて幸せと思うが、実は良い人は周りにいっぱいいるのである。悩み閉じこもっている人は一歩踏み出してほしい。久しぶりに心温まる作品に出会えた。2923.8.26
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やや現実味がないが惹きつけられる。母親が帰って来ない理由が後で分かって、ストーリーの辻褄が自分の中でしっくり来た。
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心の奥底から、希望が泉のようにわいて、前向きになれます。 (本文より) 確かにわたしは目が見えないけれど、世界が美しいと感じることはできる。この世界には、まだまだ美しいものがたくさん息を潜めている。だからわたしは、そのひとつひとつをこの小さな手のひらにとって、慈みたいのだ。...
心の奥底から、希望が泉のようにわいて、前向きになれます。 (本文より) 確かにわたしは目が見えないけれど、世界が美しいと感じることはできる。この世界には、まだまだ美しいものがたくさん息を潜めている。だからわたしは、そのひとつひとつをこの小さな手のひらにとって、慈みたいのだ。そのために生まれたのだから。この体がいきている限り、夜空には、わたしだけの星座が、生まれ続ける。
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はじまりは穏やかで目の見えない少女と母2人の丁寧な暮らし。外からの情報を断絶された人間がゆるやかに堕ちて行く流れが想像しきれなくて恐怖。後半はほっとした気持ちで読めたものの全体で子どもにとって親ほど絶対的なものがない事が子育て中にはプレッシャー
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前半しんどいが盲導犬ジョイが出てくるまで我慢(月影影海?) 生きることの素晴らしさと人との繋がりの暖かさを歌い上げるラストは小川糸さんならでは。
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とっても残酷な世界だけど、一つ一つの文章があたたかくて心地良さもあって切なかった…とわちゃんに幸せになってほしい。
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今までにない前半で、途中どうしようかと思ってしまったが、最後まで読み切った。 あの前半がないと後半の良さは感じられなかったと思う。 小川糸さんの本を読んでいつも癒されてきたけど、今回はちょっと違う感じ方だった。なんと言ったらいいのだろう。 わたしはもっともっと五感を感じる生活を...
今までにない前半で、途中どうしようかと思ってしまったが、最後まで読み切った。 あの前半がないと後半の良さは感じられなかったと思う。 小川糸さんの本を読んでいつも癒されてきたけど、今回はちょっと違う感じ方だった。なんと言ったらいいのだろう。 わたしはもっともっと五感を感じる生活をしたほうがいいのではないかと思った。圧倒的に感じることが足りていない気がする。 でも不器用なので、感じると生活が滞るし、生活優先すると五感を感じることを忘れてしまうし。 わたしは、この歳になってもまだベストな生活のペースをつかめてないなぁ(笑)
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