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人新世の「資本論」 の商品レビュー

4

446件のお客様レビュー

  1. 5つ

    144

  2. 4つ

    158

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    10

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2024/02/17

仕事上のお客様から「ぜひ読んだ方がいい」と勧められて、購入して読んだ。 難しかった。。途中でくじけるくらいに難しかった。しかし筆者が言っていることはわかる気がしました。 のっけからSDG'sの否定から始まった。国連発信でこれだけ世の中が推奨しているSDG'sを...

仕事上のお客様から「ぜひ読んだ方がいい」と勧められて、購入して読んだ。 難しかった。。途中でくじけるくらいに難しかった。しかし筆者が言っていることはわかる気がしました。 のっけからSDG'sの否定から始まった。国連発信でこれだけ世の中が推奨しているSDG'sを「大衆のアヘンだ!」から始まる。読んでいくうちにその意味がわかってくる。それにしてもマルクスはすごい150年前からこの今の世の中を預言者のごとく憂いていたのだから。しかしもっとすごいのは筆者の斎藤幸平さんだ。そのマルクスを徹底的に研究されて誰もが唱えていなかったようなことを本にされている。わかる人が読めばもっと面白い本なんだと思う。まだ私には難し過ぎました。

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2024/02/10

めちゃくちゃ読みづらい 30年後に名著と呼ばれるかもしれない が、いまの私の日々の生活の行動変容は促さなかった 地球レベルの群体まで人類が進歩したら本著の通りになりそうな気はする

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2024/01/26

 マルクスの著作を網羅的にカバーし、新たな視点からの再解釈を試みる「MEGA」なる国際的プロジェクトに参画する著者による、脱成長・脱資本主義の書。唯物史観のもと生産力至上主義を提唱したとされる旧来のマルクス像を、これまで日の目を見ることのなかった膨大な草稿や手記の研究により改訂し...

 マルクスの著作を網羅的にカバーし、新たな視点からの再解釈を試みる「MEGA」なる国際的プロジェクトに参画する著者による、脱成長・脱資本主義の書。唯物史観のもと生産力至上主義を提唱したとされる旧来のマルクス像を、これまで日の目を見ることのなかった膨大な草稿や手記の研究により改訂した上で、晩年のマルクスが傾倒した「共同体=コミュニズム」と「エコロジー」に基づく新たな社会への転換を提唱する。  かなりラディカルな主張だが、よくあるエコロジー本のような切迫感や悲壮な感じはなく、むしろ本書からは前向きな明るささえ感じ取れる。文体も丁寧で平易であり、多くの読者に受け入れられたのも理解できる。多くの人が矛盾を感じながらも資本主義への「包摂」を余儀なくされているというこの閉塞感を打破するための起点となるに十分な本だと思う。  一方で、いざ本書の掲げるビジョンを個人レベルで実践しようするのはなかなか困難だ。「脱成長コミュニズム」は当然ながら共同体というプラットフォームがあって初めて成立する理念であり、コミュニティという基盤を欠いたままその理念を実践しようとすれば、個人にできるのはせいぜいミクロな「自己(消費)抑制」にしかならない。著者の掲げる脱成長の5本柱、①使用価値経済への転換②労働時間の短縮③画一的な分業の廃止④生産課程の民主化⑤エッセンシャルワークの重視、はいずれも理念的でありスローガンとしては機能するかもしれないが、個人レベルの運動を集約してそこまで到達するには相当な時間がかかる(無論選挙には期待できない)。この点はもちろん著者も承知していて、バルセロナやメキシコ、南アフリカで試みられた「ミュニシパリズム」の運動を紹介しつつ、「3.5%」の人々の非暴力的蜂起による社会変革に期待を寄せている。やはり、本書のような一般向けの媒体を通じて、草の根的に人々の間に変化が生じるのを待つほかにない、ということなのだろう。

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2024/01/18

マルクス資本論に対する見方(偏見?)が180度変わる。 そして、「脱成長」しか機構危機から救う方法は残されていないんだと痛感させられた。 今まで当たり前だった経済成長を前提とした資本主義。グローバルサウスと呼ばれる食料輸出国で餓死している子どもたちが大勢いるという矛盾。 いくら作...

マルクス資本論に対する見方(偏見?)が180度変わる。 そして、「脱成長」しか機構危機から救う方法は残されていないんだと痛感させられた。 今まで当たり前だった経済成長を前提とした資本主義。グローバルサウスと呼ばれる食料輸出国で餓死している子どもたちが大勢いるという矛盾。 いくら作っても「足りない」「もっと」と感じてしまう。 抜本的に変えなければならないことはみんな薄々感じている。でも、どのように社会を変えていくべきか?という難解な問いに対して、筆者は明確なアンサーを与えてくれる。 何度も読み返したい良書です。

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2023/12/29

マルクスの資本論を知らなくても良く理解できる内容となっている。脱成長コミュニティの実現。理想にも思えるが、地球規模の課題に一石を投じる観点ではすごく勉強になる内容。自分には何ができるのか。よく考えてみようか。

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2023/12/19

前半100ページまでで資本主義経済と地球温暖化による環境破壊の折り合いが付いていない事実を述べて、経済成長を諦める「脱成長」と言う言葉を提示。 その後、ダラダラぐだぐだと講釈垂れ流しているが、誰が言っているのかを曖昧にしてなんとか派はこう言うだろうとかの繰り返し… 脱成長という言...

前半100ページまでで資本主義経済と地球温暖化による環境破壊の折り合いが付いていない事実を述べて、経済成長を諦める「脱成長」と言う言葉を提示。 その後、ダラダラぐだぐだと講釈垂れ流しているが、誰が言っているのかを曖昧にしてなんとか派はこう言うだろうとかの繰り返し… 脱成長という言葉の定義をしっかり提示しない(出来ない)のが読んでいてフラストする。 長々と話されて、で?って思ったころに、「労働を抜本的に変革し、搾取と支配の階級的対立を乗り越え、自由、平等で、公正かつ持続可能な社会を打ち立てる。これこそが、新世代の脱成長論である。」とな。 マジかよ… 半分読んだ所でこんな事書かれて困惑。そして、結局マルクス… この後、読む気が起きなかった。 著者は、大阪市立大学の准教授の斎藤幸平氏。 前半に筆者のアイデアや意見が際立って書かれておらず、たくさん本読みましたね位のレベルの胡散臭さを感じてしまった。この調子で最後まで続きそうな予感がしたので、閉じる。 まぁ、読む人が読めばすごい!ってなるのかも知らないけど、サラリーマンの自分には途中から時間の無駄だなぁと思ってしまった。

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2023/12/17

ジャンヌダルクや、ガンジーや、キング牧師、はたまた坂本龍馬の同時多発的復活が、この実現には必要と強く感じました。それも今すぐ。

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2023/12/10

現状の地球温暖化対策に突き刺さった課題提起は認めざるを得ない。資本主義の本質を突いた論評は何度読んでも反論の余地なし。環境問題課題直視に大変インパクトある良著。唯一無二の地球環境を守るために「相互扶助と自治に基づいた脱成長コミュニズム」に各人がどう参画していくか? 残された時間は...

現状の地球温暖化対策に突き刺さった課題提起は認めざるを得ない。資本主義の本質を突いた論評は何度読んでも反論の余地なし。環境問題課題直視に大変インパクトある良著。唯一無二の地球環境を守るために「相互扶助と自治に基づいた脱成長コミュニズム」に各人がどう参画していくか? 残された時間はない。

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2023/11/17

『人新世の「資本論」』(斎藤幸平)を読んだ。 読み物としてはとても面白い。 「成長型資本主義世界の害悪」も「気候変動による平均気温3℃上昇後世界の恐怖」もよくわかったよ。 だけど、(もちろん今の状態を是とするわけではないし、確かにこうあるべきだとも思うけれど)『脱成長コミュニズ...

『人新世の「資本論」』(斎藤幸平)を読んだ。 読み物としてはとても面白い。 「成長型資本主義世界の害悪」も「気候変動による平均気温3℃上昇後世界の恐怖」もよくわかったよ。 だけど、(もちろん今の状態を是とするわけではないし、確かにこうあるべきだとも思うけれど)『脱成長コミュニズム』の記述はあまりにも綺麗事すぎるかな。 以下の「ゴータ綱領批判」(マルクス著)の一節なんかその最たるもので、 『(前略)、労働が単に生活のための手段であるだけでなく、労働そのものが第一の生命欲求となったのち、個人の全面的な発展にともなって、(後略)』 『労働そのものが第一の生命欲求となったのち』ってあり得るのか? (え!有り⁉︎) (資本主義に毒され、資本主義の奴隷となっているのかもしれない)私の、中途半端な読解力と想像力の無さに問題があるのだろう。 まぁとにかく、いろいろ夢のような世界が待っているようだが実現させるには世界中のムーブメントが必要だよね。 だけど、もう一度言うよ。 読み物としてはとても面白い。 あと、これは笑ってしまったのだが、 『例えば、みんながフェラーリやロレックスを持っていたら、スズキの軽自動車やカシオの時計と変わらなくなってしまう。』(本文より) おいおい! まさにスズキの軽自動車(ジムニー)に乗ってカシオの時計(G-SHOCK)使ってる私は、フェラーリやロレックスの対極にあって社会的ステータス皆無のひとだったのか。(笑)

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2023/11/04

平易な言葉で「この章ではこのようなことを説明しますよ」「ここが大事なポイントですよ」とちゃんと示唆してくれる書き方で、最後まで読み進めることが出来た。 最高気温、熱中症、暑い中のイベント、と言った切り口からは連日ニュースになるものの、その暑さの原因には一切触れられることのない日...

平易な言葉で「この章ではこのようなことを説明しますよ」「ここが大事なポイントですよ」とちゃんと示唆してくれる書き方で、最後まで読み進めることが出来た。 最高気温、熱中症、暑い中のイベント、と言った切り口からは連日ニュースになるものの、その暑さの原因には一切触れられることのない日本。 気候変動を憂い、「使用価値」を重視する脱成長コミュニズムを目指すことなんて、夢のまた夢としか思えない。

Posted byブクログ