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人新世の「資本論」 の商品レビュー

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446件のお客様レビュー

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2024/04/21

言いたい事は分かるし、間違ってる訳でも無いけど、資本主義とは結局人間の欲望を増幅するシステムであって、脱成長コミュニティでどうやって欲望をコントロールするのか?って課題は、ソ連式社会主義とあんま変わらんのでは?と。 あと民主主義って必ずしも良い方向に向かわないとも思うのよね。 正...

言いたい事は分かるし、間違ってる訳でも無いけど、資本主義とは結局人間の欲望を増幅するシステムであって、脱成長コミュニティでどうやって欲望をコントロールするのか?って課題は、ソ連式社会主義とあんま変わらんのでは?と。 あと民主主義って必ずしも良い方向に向かわないとも思うのよね。 正規分布に則ると人間の半分は馬鹿なので、みんなで話し合ったら悪い方向に行くことの方が多いんじゃ無い?

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2024/04/16

【概要】  資本主義は、帝国的生活様式や生態学的帝国主義を生み出し、気候変動を加速させた。グリーン・ニューディールは一見資本主義を解体せずに気候危機を止められる方法だと思われるが、実際は負担を転嫁する場所が変わるだけで、経済成長の罠にはまっめしまう。  気候変動を止めるのは「脱成...

【概要】  資本主義は、帝国的生活様式や生態学的帝国主義を生み出し、気候変動を加速させた。グリーン・ニューディールは一見資本主義を解体せずに気候危機を止められる方法だと思われるが、実際は負担を転嫁する場所が変わるだけで、経済成長の罠にはまっめしまう。  気候変動を止めるのは「脱成長」であり、それは晩年のマルクスの思想だった。脱成長をするためには、コモンの領域を拡大させ、やがてボトムアップ型の社会運動とトップダウン型の政党政治が結びつかせることである。  この本の読者が本気で社会を変える3.5%の人々となることで、気候危機解決へ前進する大きな力となるだろう。  ここまで読んでおいて、まだ行動できない自分が情けない。自分の大衆迎合主義に心底うんざりするが、この大衆迎合主義に活動がうまく結びついたら活動は一気に広がるのでは、と思う。  自分自身グリーン・ニューディールに期待している節があったので、それでは事態は解決しないのだ、ということが知れただけでも良かった。自分が頑張って挑戦できる範囲でコモンを広げていきたい。地産地消を意識するとか、デモへの参加とかしてみたい。

Posted byブクログ

2024/04/14

良く理解が出来なかったというのが正直な感想。ベストセラーになった本ゆえに、自身の読解力のなさに尽きると思うものの、客観的な事実に基づく分析(少ない)と、著者の主観(多) が入り乱れて展開されるのが難点。『「使用価値」を優先してコロナ禍で先進国がマスクすら作れなかった』等の枝葉末節...

良く理解が出来なかったというのが正直な感想。ベストセラーになった本ゆえに、自身の読解力のなさに尽きると思うものの、客観的な事実に基づく分析(少ない)と、著者の主観(多) が入り乱れて展開されるのが難点。『「使用価値」を優先してコロナ禍で先進国がマスクすら作れなかった』等の枝葉末節に頻繁に話題が飛んでしまい、読み手の気を散らしてしまっている印象。経済活動の減速が必要という基本的な主張や、尤もな考え方も沢山含んでいるためやや残念。

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2024/03/31

新進気鋭との触れ込みだったので、先日の池上彰の資本論の本に続けて読んでみた。これまで読んだ本は、勉強になるとか面白いとか、評価が高いものでもそういう言葉での形容だったが、これは考えさせられる。自分のこれからの生き方を、だ。素晴らしい本。 マルクスの資本論が資本主義が行き着いた先に...

新進気鋭との触れ込みだったので、先日の池上彰の資本論の本に続けて読んでみた。これまで読んだ本は、勉強になるとか面白いとか、評価が高いものでもそういう言葉での形容だったが、これは考えさせられる。自分のこれからの生き方を、だ。素晴らしい本。 マルクスの資本論が資本主義が行き着いた先にある社会主義を論じており、マルクス・レーニン主義というのはソ連が都合よく作ったプロパガンダだと言うような話は池上彰の入門編でも読んだし、なんとなく理解していた。でもこれはその遥か先を行くものだと思う。たくさんの人に読んで欲しいと思うし、その後少しずつ行動に移していけるよう、意識を高く持っていたいと思った。 資本主義の否定が割と徹底的で、ある意味気持ちいい。一方、脱成長コミュニズムの模索は大変なんだろうと思う。「絶滅への叛逆」や「黄色いベスト運動」、バルセロナやフランスの市民議会の例を引っ張ってきているが、欧州各国はやはりそういう意識が高いなぁ。自分の人生をどう生きていくのか試されているような気がする。

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2024/03/24

これからの資本主義と環境のあり方を考える機会になりました。 人間の欲望はの最後は地球を使い切ることか、共生することか?

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2024/03/19

言っていることは理解できるが、現実世界に照らした結論、実際にどう応用するのかというところは分からず、机上の空論のように思えた。 だけど、妹は納得するらしい。これは、自分が社会にもうすぐ出る身、すなわち、社会人として働くという選択肢をとっている時点で、現状の社会構造に疑問を持つこと...

言っていることは理解できるが、現実世界に照らした結論、実際にどう応用するのかというところは分からず、机上の空論のように思えた。 だけど、妹は納得するらしい。これは、自分が社会にもうすぐ出る身、すなわち、社会人として働くという選択肢をとっている時点で、現状の社会構造に疑問を持つことがなくなり、異を呈することをしなくなってしまったということなのだろうか。 大学で国際法を学んで、国際法はあくまでも国家間におけるルール、お約束でしかなく、 独占禁止法を学んだり、

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2024/03/13

恐ろしいほどに理解しやすく読みやすい本だった 。 小説で人間物語ばかりを嗜む私でも問題なく読むことができました。 自信満々に『経済成長!』と拳を握りながら世の中に訴えかける私達日本の総理大臣にこういった知見はあるのでしょうか。 皮肉とかじゃなく本当に気になる。 賃上げ→消費促...

恐ろしいほどに理解しやすく読みやすい本だった 。 小説で人間物語ばかりを嗜む私でも問題なく読むことができました。 自信満々に『経済成長!』と拳を握りながら世の中に訴えかける私達日本の総理大臣にこういった知見はあるのでしょうか。 皮肉とかじゃなく本当に気になる。 賃上げ→消費促進→経済活性化 ほとんどの人間がこれが正しいと信じて疑わない世の中なんだと思う。 自分だって間違いなくそうだったもん。 でもこの本読むと景色変わる。全然変わる。 行動に起こすのはとても難しいしさ、実現はまだ遠すぎる未来なのかもしれないけどさ、 限られた時間しか生きられないこんな世の中の景色が変わるだけでも読む価値があるってもんじゃない。 この考え方がね当たり前になる日が来るかもしれないよ。 「経済成長???思想強くね???笑」 という時代が来るのかもしれない。 でもとりあえず明日からも仕事頑張るわ。 会社の利益のために力を尽くすわ。 今やるべきことはそれだから。

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2024/02/28

前半はマルクスの資本論が誤って理解されている根拠および本当は考えていたこと 後半はマルクスの資本論を踏まえて、自身の考える人新世時代の資本論 について述べられている 非常に勉強になることが多かったが、作者の熱が熱すぎるのか、説明がかなりクドい笑 途中から飽きてしまって流し読みに...

前半はマルクスの資本論が誤って理解されている根拠および本当は考えていたこと 後半はマルクスの資本論を踏まえて、自身の考える人新世時代の資本論 について述べられている 非常に勉強になることが多かったが、作者の熱が熱すぎるのか、説明がかなりクドい笑 途中から飽きてしまって流し読みになってしまった

Posted byブクログ

2024/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【資本主義に奪われた潤沢な社会】 読みたかったが読めていなかった本。ついに読んで、非常に示唆に富み、しかしとても多くの知識・思考が詰まっている本だったのですぐにでも再読したいと思う。以下は完全なる私見です。 読み終わっての感想としては、あらためてマルクスという思想家の偉大さを知る。今現在も彼の知見から現代社会の解決策を見つけ出そうとする試みがなされているということで、人類的な課題に挑戦し続けた人なのだということ。そしてその研究・解釈を試みつつ、分かりやすく今の社会に照らし合わせて論じられている斎藤先生も尊敬する。 大学で習ったときにとても興味を持って、でも社会人になるとなかなか読み込んだりする機会を持っていなかった。資本主義が問題だと分かっていても、それ以外の解決策は今のところない、という一般的な意見にやはり流されてしまう。既存の経済システム(資本主義)内で解決しようとするか、あるいは新しいシステム(Alternative)を作るのか、という対立軸はあっても、現実的な新しいシステムを見出すのがとても難しいためだ性に落ち着く。脱成長は頭では理解でき合意できても、資本主義社会の一部として生きる中で資本と成長に依存せざるを得ない状態がこれまでもあった気がする。 これまでも、世界で広がる格差に対する不満が高まり、人々が抵抗運動を起こしてきた。私も(たまたま)参加した、Occupy運動は、一時期は世界で大きなうねりとなったように見えたけれど、おそらくあの時からさらに、私たちの経済レベルは分断されていると思う。 ピケティの「21世紀の資本論」を少し読んだら、まあ今の制度ではそういうことになる、富む人が富む仕組みが制度としてある、といっていたし、では国家が動いて制度改革する必要がある、ということも納得した。 私は政治を習ったこともあって、政府に責任があるという思考に良く陥るのだけれど、マルクスは政治より先に経済、生産手段が基盤としてあるということを思い出した。 マルクスは政治思想家でもあったけれど、経済学者でもあって、既存の経済の枠組みで経済を論じるのではなくて、あるべき経済について論じる、経済思想家なんだなーと思った。 あらためて、今の経済は資本主義経済て、その資本主義が本当に政治も私たちの思想の価値観も、全てを包摂してしまっているから、本来の生きる価値を見失ってしまったりする。 最近読んだサステナビリティ経営の本では、いろいろな社会・環境指標を経済価値に落とし込む取り組みが現在進んでいる、とのことだけれども、本当に社会は自ら資本主義に飲み込まれて行こうとしているのかもしれない。排出権取引する流れにはなっているけれど、人権保護まで取引することになるかもしれない。現在の流れてできることをしようとしても全く解決策にはならず、問題を助長することになるのは本当に避けたい。 そうやって自分のなかの矛盾が明確に見え、もどかしい。 貧困をなくす、といって、国連の活動で行っていることは、国の経済成長を促す計算ではあると思う。まず貧困の物差しが経済所得であり、しかし実際、資本による囲い込みは、その国に資本(財産)を生むだろうけれども、労働者となる国民の生活は悪化しかねない。すでに現在の農村地域の貧困は資本主義がいびつな形で広がってきているものを反映しているともいえるのかもしれない。本来であれば資本に依存せずにも飢えずに暮らしていけた人々が、資本収入を得ないとやっていけないとなって、貧困が生まれている部分もあるのだろうなーと思う。でも一度侵食してきた資本主義は、たぶん取り込まれないことを許さない。 じゃあやっぱり併せて、できるところから、それに抵抗する動きを作っていかないといけないのだと思う。 でも、生産の現場から改革するって、まだ少し私には難しい。会社の意思決定を民主化するってこと?それよりも、一般的な既存民間企業の傍らで、協同組合などのアソシエーション組織を新たにどんどん作って行こう、ということだったかな。でもこの大量で強権な民間企業の存在はどうするんだろう。国家を強めずに、どうやって私たちの価値観を変えられるんだろう。… 何を書いているか自分でもわからなくなってきたけれど、とにかくとても興味深い本だったので、引き続き勉強し思考し、行動しようと思います。

Posted byブクログ

2024/02/23

私の当たり前の生活は地球と世界の誰かの犠牲のうえに成り立っていると認識した一冊。子供や孫やその先の…後世のことを思えば何かしら行動を起こさないといけないだろう。まずは自分とその周りから…とは思う。

Posted byブクログ