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推し、燃ゆ の商品レビュー

3.3

1898件のお客様レビュー

  1. 5つ

    218

  2. 4つ

    553

  3. 3つ

    688

  4. 2つ

    247

  5. 1つ

    69

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2024/06/01

詰んでるドルヲタの話です 2.3時間でサクッと読めました おそらく発達障害の傾向があるでろうパーソナリティをしています 執着の対象にアイドルが選ばれているだけで、推し活のどうこうが主題ではない気がしました 主人公の社会についてない感じが丁寧に書かれていました 冗長な演出に見えま...

詰んでるドルヲタの話です 2.3時間でサクッと読めました おそらく発達障害の傾向があるでろうパーソナリティをしています 執着の対象にアイドルが選ばれているだけで、推し活のどうこうが主題ではない気がしました 主人公の社会についてない感じが丁寧に書かれていました 冗長な演出に見えますが、文のようにガチで要領が悪くそう見えるのが分かりました 周囲も主人公に対して、悪者に描いていないとかが良かったです 学習支援に付きっきりで見たり、心根が優しい人達なのが分かりました だからこそ失望されていくのがシンドいのが伝わってきました 家族会議シーンがあるあるで良かったです 本題にメスを入れようとも、誰かが感情的になって話の筋を乱していく様が丁寧で、よく分かりました 学習内容が頭に入ってこず、顔色しか覚えていないのもおもしろかったです とりあえずイラつかせないようにと忖度して、それが周囲を逆撫でていき噛み合っていない感じでした 散々な学習状況のくせに、推しアイドルに関してはメンバーの名前も年表もしっかり覚えているのは、家族からしたら許せない怒りを覚えるものだろうなと思いました アイドルの推し活動に関わらず、学生として努めてなければ認められないと思いました 通学圏内に渋谷があるくらい機能的な都市部に住んでいるなら、早く療育に掛かればいいのにと思いました 地方の社会福祉レベルでこれを生きていくのは過酷だろうなと思いました

Posted byブクログ

2024/06/01

ダメなほうの推し活をする女子高生の話。 身近な人の気持ちだって、100%知ることはできないのに、推しが何を思っているか、インタビューを全て拾っていっても、わからないよ…と思いながら読んでた。でも、10代の自分なら、好きな人のことなら、全部わかるって思っちゃうのかもしれない。 途中...

ダメなほうの推し活をする女子高生の話。 身近な人の気持ちだって、100%知ることはできないのに、推しが何を思っているか、インタビューを全て拾っていっても、わからないよ…と思いながら読んでた。でも、10代の自分なら、好きな人のことなら、全部わかるって思っちゃうのかもしれない。 途中から、推しにハマって落ちていく話ではなく、生きづらさの話なのか、と、気づいた。なんかすごく痛々しい。推しにハマってるから、上手くやってけないんでしょ?と周りの大人は判断してしまうのかもしれない。 最後の綿棒のくだりとか、推しのことを理解できないことに気づくあたりとかで、これから立ち直っていくんじゃなかろうかと、思った。でも、やっぱり、推し活は楽しくやりたいなぁ…。

Posted byブクログ

2024/05/28

「病めるときも健やかなるときも推しを推す」 タイトルがとてもキャッチーで耳に残るので読みたいな〜と思ってたので読めてよかった。 21歳でこの文書かぁー!すごい! 主人公の生きづらさと見ている世界がどんより暗いのと対比して推しの存在、文章力すごかった。 個人的には昨今の推し活と...

「病めるときも健やかなるときも推しを推す」 タイトルがとてもキャッチーで耳に残るので読みたいな〜と思ってたので読めてよかった。 21歳でこの文書かぁー!すごい! 主人公の生きづらさと見ている世界がどんより暗いのと対比して推しの存在、文章力すごかった。 個人的には昨今の推し活というキラキラしたワードで若い子に湯水のようにバシャバシャ金使わせる風潮(そして、これは商業目的ではなくあなた達推しの為です感も合わせて)辟易してたんですが、 主人公のように、推しに救われてる、生きる活力を見出してる人もいるんだろうなぁと。 読後はなんとも後味悪い感じてしたけど笑、読んでて楽しかったですが、ラストまでもう一捻り欲しかったかな〜。本当にただ推しが炎上しただけの話ではない何かがもうちょっと欲しかったな。

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2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【推しは生きがいになり得るか】 宇佐美りんさん、大学2年生で芥川賞を受賞された作品。 アイドルを「推す」人たちの声を、代弁するような、そんなお話でした。 著者にも長年の推しがいるそうですが、執筆にあたっては自分の経験というよりもブログやSNSから情報収集されたものが元となっているとのこと。 前まではオタク、みたいに言っていたことと同じような部分もあるけど、あらたな言葉とコンセプトと連帯感みたいなものを生み出す若者文化。その活力というか、柔軟性というか、そして同時に脆さ、危うさみたいなのもあって、そんな青さとともにある推し活の一つの姿が、世代を超えて共有された部分もあったのかなーと思ったりした。 ・・・ 主人公は、地下アイドルを推し続けることが支えとなってなんとか生きている。 重い自分をその間だけでも軽くしてくれた推しの存在、推しとの関係。 そのアイドルが炎上しても。 彼女は学校でも家でもうまく行かなくて、 高校は留年決定後に中退することに。 母方の祖母の死、就活もうまく行かずに、家を追い出され、祖母の家で独り暮らしをしてた矢先、 推しの突然の解散。 人間に戻ったアイドル。 彼女の生を支えていた軸が、背骨が、失われる。 ・・・ 推しをだた愛でるファンがいて、 生きる意味やエネルギーを受けてその対価を払うことでアイドルという職業が成り立っている。 アイドルという希望と罪について考えてしまう。 非現実に依存して現実を乗りきっていく生き方の不健全性。 推しを一方的に生きがいにして生きてきた主人公が経験するのは、 逃避しようとしてもできない現実。 乱れた部屋は一つ一つ片付けないと行けない。 目の前の人との約束事はきちんと守らないと関係は続かない。 仮想世界に生きて現実に死ぬことのないように。 技術革新が生み出す新しい文化やエンタメの形にも、 勢いもエネルギーも溢れる成長過程の子どもたちに対する責任みたいなのがあるんじゃないかなーと思ったり。

Posted byブクログ

2024/05/23

タイトルが印象に残っており、いつかは読んでみようと思っていたため購読。推すということがどういうことかも理解したかったため興味があった。 推すという行為は、人によっては生きる希望になったりモチベーションを高める原動力になることが分かった。ただ、そのためにバイト代を注ぎ込んだり、スト...

タイトルが印象に残っており、いつかは読んでみようと思っていたため購読。推すということがどういうことかも理解したかったため興味があった。 推すという行為は、人によっては生きる希望になったりモチベーションを高める原動力になることが分かった。ただ、そのためにバイト代を注ぎ込んだり、ストーカーかと思うほど推しの言動や特徴をノートに書き記すのは、自分には理解しがたかった。 文章表現が凄まじく繊細で丁寧で、主人公の生きづらい神経をここまで言葉に出来ることに驚嘆した。

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2024/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生きていく上で求められる「普通」をこなせずに、その苦しさを言葉にすることもうまくできない女子高生あかり。アイドルグループ「まざま座」の一員上野真幸を推すことで、社会生活を辛うじて送っていた。ある日、その真幸がファンの女性を殴ってしまいネット炎上してしまう。 本文内ではっきりと書かれてはいないものの、主人公は精神的障害を抱えていて、家族間でも共有しているにもかかわらず、良い方向にいかなかった点にリアルな人間の脆さと弱さを感じた。生きづらい、と言葉で表すのは簡単だが、その中身について具体的に描けば描くほど怠けや甘えとの境界線がぶれていき、「ああ、これこそ苦しさの原点なんだろうな」と思えた。 推し活という言葉を与えられて、昨今のオタ活は随分とライトなものになったが、中にはこの主人公のように文字通りの生命線の人もいるのだろう、と微笑ましい気持ちだけでは済まない苦いものを感じた。 それにしても、作者のオタクに対するスタンスには感心した。オタ活の様々なスタイル(恋愛的に好き、作品が好き、すべてを信奉する等等)を全部肯定し「みんな違ってみんないい」を最後まで貫いている。登場するアンチすら、直接批判することもなく「『アンチ』という存在」として認めている気がする。真のオタク気質だと思った。

Posted byブクログ

2024/05/18

読み進めるうち、主人公に『マイ・ブロークン・マリコ』やいただき女子りりちゃんが重なった。現実の生きづらさ、もどかしさ、バイト、家族関係、たくさんの「うまくいかないもの」の中で自分を支えた、推し。それがなくなる恐さ。

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2024/05/18

控えめにいっても、これは傑作。 どんな本を読んだらこんな文章が書けるのか、いや、どれだけの本を読めば書けるのか。 何か、次元が違うような気がした。 面白いというか、すごい。すごい感性だなと。 これは純文学である。 大衆小説は、スラスラと一気読みできることが、一つの面白さの基準だ...

控えめにいっても、これは傑作。 どんな本を読んだらこんな文章が書けるのか、いや、どれだけの本を読めば書けるのか。 何か、次元が違うような気がした。 面白いというか、すごい。すごい感性だなと。 これは純文学である。 大衆小説は、スラスラと一気読みできることが、一つの面白さの基準だと思っている。 一方で、純文学は1ページ1ページをめくるのが重い。本書はそのような1ページの重さを感じさせる。 ラストシーンにもあるように、 「背骨」がなくなれば、這いつくばって生きていくしかない。重い体を引きずりながら。 “推し”は、アイドルに限らない。 自分の支えとなるもの、“背骨”となるものを、“推し”と呼ぶことができる。 恋人への依存、 仕事に対する強い自信、 熱心な宗教心、 ある分野を極めようとする行為… 私の中に、“背骨”となるような何かがなければ、立っていられないのかもしれない。 彼女にとっての“推し”はアイドルだったけど、誰しも、それにかわるものを持っている。 しかし、それは突然、偶然、目の前から消えて無くなる。 私の中にある、私だけのものーーそれがなくては生きていけないが、それは実に脆い。 作者の書くものを今後も追っていきたいと思った。 まだ若い作家さんである。よく、たくさんの経験をしなければいけないなどというが、本作の表現をみれば、それが大嘘であることに気付く。一つの経験に対する向かい合い方、広さよりも、深さが表現力を養う。 これは所属するコミュニティについても同じことで、コミュニティの大きさや所属数は、知見を広げるには役立つが、最小単位の家族の中だけでも、深く潜れば、宇宙のごとく果てがない。 巻末の金原ひとみさんの解説もまたよかった。 色々な解釈があるだろうが、「まさにこれ」という感想、解釈が書かれている。

Posted byブクログ

2024/05/18

第164回芥川龍之介賞受賞作品。 本屋大賞以外、大きな賞を獲った作品で今まで感動したものはほとんどなかったが、これも同じく良さが全くわからなかった。 最近よく聞く推し活という言葉。 その対象が何であれ、そこまで夢中になれる人が羨ましくもあるが、見方を変えると、現実社会に満足でき...

第164回芥川龍之介賞受賞作品。 本屋大賞以外、大きな賞を獲った作品で今まで感動したものはほとんどなかったが、これも同じく良さが全くわからなかった。 最近よく聞く推し活という言葉。 その対象が何であれ、そこまで夢中になれる人が羨ましくもあるが、見方を変えると、現実社会に満足できないから現実逃避してるんじゃないかな?とも思う。お金も時間も注ぎ込んで、数年後には後悔するってこともあるのでは…

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2024/05/12

2024.5.11 オーディブルにて読了。 推しが炎上したことで、主人公あかりの人生、全てがうまく行かなくなる。というか、もともとあんまりうまくいっていなかったのが、推しの炎上でさらにダメになっていく感じか。 推し=背骨か。背骨無くなったらバラバラになっちゃうもんね、きっと。それ...

2024.5.11 オーディブルにて読了。 推しが炎上したことで、主人公あかりの人生、全てがうまく行かなくなる。というか、もともとあんまりうまくいっていなかったのが、推しの炎上でさらにダメになっていく感じか。 推し=背骨か。背骨無くなったらバラバラになっちゃうもんね、きっと。それにしてもこんなにもダメな方向に転がるもんかね。それでも、見て見ぬふりでひたすら推しを推すあかりが、読んでてしんどかった。そうじゃないと生きていかれないあかりが、辛かった。 この先どうしていくのだろう。。大人の私からみると、いっときの感情でこんなんだと後々後悔するぞ。と思ってしまうのだけど、、そうじゃないのよねぇ、きっと。今が大事なんだもんね。

Posted byブクログ