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推し、燃ゆ の商品レビュー

3.3

1908件のお客様レビュー

  1. 5つ

    220

  2. 4つ

    554

  3. 3つ

    692

  4. 2つ

    249

  5. 1つ

    71

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2024/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現実がうまくいかないから、推しに傾倒するのか? 推しに傾倒しすぎて、現実がおろそかになっているのか?推しのプライベートなどに気持ちが振り回されるのは、わかる気がした。 漢字が苦手で勉強ができない描写だけど、「あたし」の一人称で語られる私語りの文章は知的で芥川賞レベルにうまいぞ。なんていうのは的はずれかもしれないけど、ブログの文章もうまいぞ。

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2024/06/08

-推しがいなくなったらあたしは本当に、生きていけなくなる。 拝啓 狂おしいほどに推している推しが居て身を削って生きてる皆様。 今すぐ読んでください。共感しかないです。 絶賛燃えてるN市の市民より。

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2024/06/08

読みやすい。 推しがいて、推しのために普段の生活や仕事を頑張れる。人生が豊かになる。一方、その推しがいなくなるとき、どうなってしまうのか。

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2024/06/07

『推し、燃ゆ』 2024年5月31日読了 自分の「推し」が炎上した。 物語はそこからスタートする。 主人公のあかりにとって「推し」は世界の中心だった。 自分の「背骨」であり、生きる手立てであり、業だった。 そんな彼女が炎上をきっかけに、ゆるやかに崩れていく。 彼女の感情が見...

『推し、燃ゆ』 2024年5月31日読了 自分の「推し」が炎上した。 物語はそこからスタートする。 主人公のあかりにとって「推し」は世界の中心だった。 自分の「背骨」であり、生きる手立てであり、業だった。 そんな彼女が炎上をきっかけに、ゆるやかに崩れていく。 彼女の感情が見えないから、物語はごく淡々と進んでいく。 周りの状況や自分の身体だけが強く反応して、自分の感情が追い付けていないとでもいうように。 だからこそ、最後のシーンが鮮やかに心に刻まれた。 あかりが自分の感情を託すように、綿棒をぶちまけるシーンだ。 自分が身を削って集めた大量のファイルや、写真や、CD以上に、一枚のシャツや靴下がその存在を色濃く感じさせる。わかりきっていたことではあるが、自分が推していたことすべてが虚構だったと、強く示されてしまったわけだ。 このシーンは今の自分との決別だと思う。 遺骨のようにばらばらになってしまったものを、再度拾い集める行為。 自分の業に自分で決着をつけているのだと思った。 「推しのいない人生は余生だった」と語る彼女には、余生を強く生きてもらいたい。

Posted byブクログ

2024/06/02

若者言葉が沢山出てきて、「推し」がいる人には刺さる小説だと思います。そしてある意味、「若者」にしか理解出来ないと自分は思います。 読み終わって、推しに対する愛がさらに深まりました!!

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2024/06/02

なんだろ、なんて表現したらいいのやら。読んでる感覚としては『むらさきのスカートの女』『コンビニ人間』みたいな感じでした。 推しがいるから頑張れる!!推しのために愛もお金も注ぐ!!視点で描かれているけど、なんか違和感というか1人の子の人間性が表現されている感じ?でした。

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2024/06/01

詰んでるドルヲタの話です 2.3時間でサクッと読めました おそらく発達障害の傾向があるでろうパーソナリティをしています 執着の対象にアイドルが選ばれているだけで、推し活のどうこうが主題ではない気がしました 主人公の社会についてない感じが丁寧に書かれていました 冗長な演出に見えま...

詰んでるドルヲタの話です 2.3時間でサクッと読めました おそらく発達障害の傾向があるでろうパーソナリティをしています 執着の対象にアイドルが選ばれているだけで、推し活のどうこうが主題ではない気がしました 主人公の社会についてない感じが丁寧に書かれていました 冗長な演出に見えますが、文のようにガチで要領が悪くそう見えるのが分かりました 周囲も主人公に対して、悪者に描いていないとかが良かったです 学習支援に付きっきりで見たり、心根が優しい人達なのが分かりました だからこそ失望されていくのがシンドいのが伝わってきました 家族会議シーンがあるあるで良かったです 本題にメスを入れようとも、誰かが感情的になって話の筋を乱していく様が丁寧で、よく分かりました 学習内容が頭に入ってこず、顔色しか覚えていないのもおもしろかったです とりあえずイラつかせないようにと忖度して、それが周囲を逆撫でていき噛み合っていない感じでした 散々な学習状況のくせに、推しアイドルに関してはメンバーの名前も年表もしっかり覚えているのは、家族からしたら許せない怒りを覚えるものだろうなと思いました アイドルの推し活動に関わらず、学生として努めてなければ認められないと思いました 通学圏内に渋谷があるくらい機能的な都市部に住んでいるなら、早く療育に掛かればいいのにと思いました 地方の社会福祉レベルでこれを生きていくのは過酷だろうなと思いました

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2024/06/01

ダメなほうの推し活をする女子高生の話。 身近な人の気持ちだって、100%知ることはできないのに、推しが何を思っているか、インタビューを全て拾っていっても、わからないよ…と思いながら読んでた。でも、10代の自分なら、好きな人のことなら、全部わかるって思っちゃうのかもしれない。 途中...

ダメなほうの推し活をする女子高生の話。 身近な人の気持ちだって、100%知ることはできないのに、推しが何を思っているか、インタビューを全て拾っていっても、わからないよ…と思いながら読んでた。でも、10代の自分なら、好きな人のことなら、全部わかるって思っちゃうのかもしれない。 途中から、推しにハマって落ちていく話ではなく、生きづらさの話なのか、と、気づいた。なんかすごく痛々しい。推しにハマってるから、上手くやってけないんでしょ?と周りの大人は判断してしまうのかもしれない。 最後の綿棒のくだりとか、推しのことを理解できないことに気づくあたりとかで、これから立ち直っていくんじゃなかろうかと、思った。でも、やっぱり、推し活は楽しくやりたいなぁ…。

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2024/05/28

「病めるときも健やかなるときも推しを推す」 タイトルがとてもキャッチーで耳に残るので読みたいな〜と思ってたので読めてよかった。 21歳でこの文書かぁー!すごい! 主人公の生きづらさと見ている世界がどんより暗いのと対比して推しの存在、文章力すごかった。 個人的には昨今の推し活と...

「病めるときも健やかなるときも推しを推す」 タイトルがとてもキャッチーで耳に残るので読みたいな〜と思ってたので読めてよかった。 21歳でこの文書かぁー!すごい! 主人公の生きづらさと見ている世界がどんより暗いのと対比して推しの存在、文章力すごかった。 個人的には昨今の推し活というキラキラしたワードで若い子に湯水のようにバシャバシャ金使わせる風潮(そして、これは商業目的ではなくあなた達推しの為です感も合わせて)辟易してたんですが、 主人公のように、推しに救われてる、生きる活力を見出してる人もいるんだろうなぁと。 読後はなんとも後味悪い感じてしたけど笑、読んでて楽しかったですが、ラストまでもう一捻り欲しかったかな〜。本当にただ推しが炎上しただけの話ではない何かがもうちょっと欲しかったな。

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2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【推しは生きがいになり得るか】 宇佐美りんさん、大学2年生で芥川賞を受賞された作品。 アイドルを「推す」人たちの声を、代弁するような、そんなお話でした。 著者にも長年の推しがいるそうですが、執筆にあたっては自分の経験というよりもブログやSNSから情報収集されたものが元となっているとのこと。 前まではオタク、みたいに言っていたことと同じような部分もあるけど、あらたな言葉とコンセプトと連帯感みたいなものを生み出す若者文化。その活力というか、柔軟性というか、そして同時に脆さ、危うさみたいなのもあって、そんな青さとともにある推し活の一つの姿が、世代を超えて共有された部分もあったのかなーと思ったりした。 ・・・ 主人公は、地下アイドルを推し続けることが支えとなってなんとか生きている。 重い自分をその間だけでも軽くしてくれた推しの存在、推しとの関係。 そのアイドルが炎上しても。 彼女は学校でも家でもうまく行かなくて、 高校は留年決定後に中退することに。 母方の祖母の死、就活もうまく行かずに、家を追い出され、祖母の家で独り暮らしをしてた矢先、 推しの突然の解散。 人間に戻ったアイドル。 彼女の生を支えていた軸が、背骨が、失われる。 ・・・ 推しをだた愛でるファンがいて、 生きる意味やエネルギーを受けてその対価を払うことでアイドルという職業が成り立っている。 アイドルという希望と罪について考えてしまう。 非現実に依存して現実を乗りきっていく生き方の不健全性。 推しを一方的に生きがいにして生きてきた主人公が経験するのは、 逃避しようとしてもできない現実。 乱れた部屋は一つ一つ片付けないと行けない。 目の前の人との約束事はきちんと守らないと関係は続かない。 仮想世界に生きて現実に死ぬことのないように。 技術革新が生み出す新しい文化やエンタメの形にも、 勢いもエネルギーも溢れる成長過程の子どもたちに対する責任みたいなのがあるんじゃないかなーと思ったり。

Posted byブクログ