1,800円以上の注文で送料無料

推し、燃ゆ の商品レビュー

3.3

1881件のお客様レビュー

  1. 5つ

    213

  2. 4つ

    552

  3. 3つ

    681

  4. 2つ

    245

  5. 1つ

    68

レビューを投稿

2024/03/06

現実に推しが居ない私にとっては、推しの存在の凄さを感じた一冊です。 推しが居ると、推しに会う為に上手くいかないバイトも頑張れるし、推しが居るから生きていける。 ちょっと苦しい部分が多めのお話ですが、面白かったです。イマドキのお話だなぁと思いました。

Posted byブクログ

2024/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で、絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな』 ずっと気になっていた作品。 昨年末から今年にかけて、推しが2人も燃えたので読んだ。 まず想定が完璧すぎる。 ピンクのカバーに青色の中身。まさに「推し、燃ゆ」の物語そのもの。 青色は主人公・あかりが推しているアイドル、真幸の担当カラー。 書影の女性は糸で吊るされてがんじがらめになっており、耳と繋がっているイヤホンの線は青色。ダイスケリチャードさんの作品らしいが、現在活動休止中とのことで復帰を心待ちにしている。もっと絵をみたい。 そして本文。 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」と、めちゃくちゃ完璧でワクワクする始まり。 主人公・あかりはアイドルグループ「まざま座」の真幸にバイト代のほとんどをつぎ込み、熱烈に推している。 真幸はファンを殴ったことで批判に晒されることになるが、それでもあかりは変わらず推し続ける。と言っても、物理的になにか行動に移すわけではなく、ただただ推しの言葉を信じ、曲を聞き、過去のインタビューを見て、ブログを更新するだけ。推しを自分なりに解釈しているあかりのブログは知名度があり、顔も本名も知らない推し活仲間からたくさんのコメントが書き込まれる。 推しは自分を支える「背骨」であるのだ。 もともと家族関係や勉強ができないことで生きづらさを抱えていたあかり。しだいに精神状態・健康状態は悪化し、家族との間の亀裂も広がる。やがて進級できないことが決まると高校を中退し、生活のすべてを推しに捧げるようになる。 そんな中で推しの口から衝撃の告知をされ、あかりは進むべき針路を見失いかけるが……。 というあらすじ。かなり想像と違い、ヘビーな物語だった。 なぜ推しがファンを殴ったのかは最後まで明かされず、一人称で書かれているので本当にファンを殴ったのか、実は彼女なのかもわからなかったけれど、それこそが『推し、燃ゆ』が安っぽい物語にならなかった理由なのかもと考えた。 最後の、「推しは人になった」と、背骨がなくなったあとの綿棒のくだりはグッときた。あかりは推しを推しまくっているのに、家族にさえも推して(味方して)もらえない。 ここからは個人的な感想。 ・文章はうますぎる。かなり感覚的で抽象的な表現も多々あって、でもわかる。その塩梅が素晴らしかった。 ・内容には共感はできなかった。それは全身全霊を賭けて、生活まで賭けて推しを推したことがないからかもしれない。 ・僕は推しが決まって同性だし、生活の全てを賭けて推しているわけではないし、主人公のようにどうしたら良いかわからなくなりただ見守る気持ちより、エンタメを奪われての怒りの方が大きい。なんならアンガーマネジメントのやり方を求めて読んでしまった。 ・意外と主人公が客観的に自分を観察していて、もっと主観的に暴走してしまうことに期待してしまっていた。 ・食傷気味である「生きづらさ」がテーマの一つだった。生きづらいが故に推しを推すことで自分を保っていたが、高校生の設定だからできることだと思ってしまった。 ・真幸も芸能界に対して生きづらさを抱えているのは良かった。 ・主人公が「生きづらさ」を抱えていない「推し、燃ゆ」を読みたかった。 最終的には一人称に関して前々から思っていることが再燃した。 一人称は誰が書いているのか問題。 まず、一人称「私、僕」、この本では「あたし」を目線に設定し、文章を書いている(もしくは喋っている)以上、主人公はこの本文の文章力を持っているとみなすのが自然だ。 そこで 一種の学習障害を抱えているあかりが地の文を書いている場合、文章がうますぎてもっと勉強できるやろこの子、という疑問が出てきてしまう。 あかりが喋っている場合としても同様。 そんなわけがないと思ってしまう。 そこで 作者(小説家)が書いていることを前提とした場合、それでもあかりのブログはあかりが書いているわけで、文章が上手くて、もっとちゃんと生活してそう、と考えてしまった。 結論、学習障害の設定は邪魔だったというか、無理があったように感じた。 ————紹介(公式より)———— 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。高校生のあかりは、アイドル上野真幸を解釈することに心血を注ぎ、学校も家族もバイトもうまくいかない毎日をなんとか生きている。そんなある日、推しが炎上しー。第164回芥川賞受賞のベストセラー。時代を映す永遠の青春文学。2021年本屋大賞ノミネート。

Posted byブクログ

2024/03/04

この作品はターゲットがはっきりしていて、思春期の女性であることは間違いないだろう。 もしくは推しがいて精神が不安定である女子高生を追体験するための作品である。 ターゲット層からしてみれば、気持ちに寄り添うことができ、尚且つ推した結末が満足いくものでは無いことに気づくか、気づい...

この作品はターゲットがはっきりしていて、思春期の女性であることは間違いないだろう。 もしくは推しがいて精神が不安定である女子高生を追体験するための作品である。 ターゲット層からしてみれば、気持ちに寄り添うことができ、尚且つ推した結末が満足いくものでは無いことに気づくか、気づいても尚推しを追い求めるのか考えることができるのではないだろうか。 著者がほぼ同い年だと知って謎の親近感が湧いた。きっとこんな友達がいたなぁとか、自分に重ねて少しでも寄り添いたいと思ったのではないだろうか。 私も中高の頃は小さい世界で悩んでいたと今なら思える。だが、闇が小さくても深いのだ。それでも何か好きなことがあれば闇を照らす光はあるのだと、決して強い光では無いけれど暗い洞窟を照らす松明になるはずだ。

Posted byブクログ

2024/03/03

宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』読了しました〜! “推し”がいる人にとっては神小説なんだろうなぁ。 “推し”がいない私には刺さらなかった。 結局この人は病気だったのか、それとも推しすぎたことによる末路だったのか。 何もしていないと落ち着かないという文章がすごく共感できた。「何か...

宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』読了しました〜! “推し”がいる人にとっては神小説なんだろうなぁ。 “推し”がいない私には刺さらなかった。 結局この人は病気だったのか、それとも推しすぎたことによる末路だったのか。 何もしていないと落ち着かないという文章がすごく共感できた。「何かを待っている」とか「外に出てみる」ってだけで自分が何かをしている気になって落ち着くんだよなぁ。 最終ページに主人公の人となりが全て表れていて... 「出しっぱなしのコップ、汁が入ったままのどんぶり、リモコン。視線をざっと動かして、結局後始末が楽な綿棒のケースを選んだ。」

Posted byブクログ

2024/03/02

よく話題になっていたのでどんな小説なのか気になり、ようやく読めました。コメディっぽいのかと思っていたら結構深い内容で考えさせられました。若い作家さんらしい文章で、合う合わないがあるかもしれない。特別共感したり感動したりはしなかったけど、こういう雰囲気は好きなので良かったです。

Posted byブクログ

2024/02/27

遅ればせながら、 推し燃ゆ、読みました! すごい作家がでできた! 文章に勢いがあって、 リズムがあって、 一気読み。 「かか」読んでみたいな。 こんな力のある作家が年齢と経験を重ねていったら、どんな小説書くんだろ? 朝井リョウも、 どんどん作風変わっていってるし。 この...

遅ればせながら、 推し燃ゆ、読みました! すごい作家がでできた! 文章に勢いがあって、 リズムがあって、 一気読み。 「かか」読んでみたいな。 こんな力のある作家が年齢と経験を重ねていったら、どんな小説書くんだろ? 朝井リョウも、 どんどん作風変わっていってるし。 この先の本も読みたい作家さんです。

Posted byブクログ

2024/02/25

再読。やっぱり何回読んでも良い。 「寝起きするだけでシーツに皺が寄るように、生きているだけで皺寄せがくる。」 「あたしのスタンスは作品も人もまるごと解釈し続けることだった。」 「怒ればいいのか、庇えばいいのか、あるいは感情的な人々を眺めて嘆いていればいいのかわからない。ただ...

再読。やっぱり何回読んでも良い。 「寝起きするだけでシーツに皺が寄るように、生きているだけで皺寄せがくる。」 「あたしのスタンスは作品も人もまるごと解釈し続けることだった。」 「怒ればいいのか、庇えばいいのか、あるいは感情的な人々を眺めて嘆いていればいいのかわからない。ただ、わからないなりに、それが鳩尾を圧迫する感覚は鮮やかに把握できた。これからも推し続けることだけが決まっていた。 「あのマンションの一室の外から見えるわけがないのだと思う。解釈のしようがない。」 推しが全国民から認められる完璧なアイドルではなくて、ファンを殴っちゃうくらいもろい人なのもより現実味を持たせている。 推していると、全部しなきゃいけないっていう感覚になってきて、それがだんだん自分に不自由なものを与えてくる感じが上手い。

Posted byブクログ

2024/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題材やタイトルはキャッチーな感じだけど、中身は文学しているという印象。(ふだんは純文学、なんなら小説もそんなに読まないから表現が適切かは分からない) 購入後、冒頭を読みカロリーの高い読書になりそうと思って2年ほど積読→一気に読了。 主人公はある種のストイックさをもって推しを推す。 社会と、親族と、自身の能力と折り合いがつかない中で、推しに打ち込み続けることで自身の生を形作っていく。それは、安直に言えば信仰に生を捧げる様に似ている。 しかし生身の人間を信仰する以上、信仰する上で不条理な目に遭ったり、対象に見放されたりする。ここまでくると、主人公をとりまく物語は禁欲的な信徒のそれというよりはむしろ聖書の登場人物を思わせる(気がする)。 全編を通して、情景描写が生き生きと(?)している。前半のプールの授業を見学するシーンの、現実の物理的な汚さままならなさの描写のあたりから、引き込まれるような感じで読んでいった。 また、主人公が俗世で置かれている境遇は割と現代の若者が共感しやすい境遇、換言すれば特殊な境遇ではないのも良い。全てがおんなじ境遇の人はいないにせよ、主人公と似た状況や心境を経験した人は多いのではなかろうか。 読後感は不思議と重くなかった。主人公は精神的支柱を失い、ままならない生活は何も変わっていないが、それでも生きていくだろう。そのかすかな希望が感じられたからかもしれない。

Posted byブクログ

2024/02/21

私には推しはいないけれど推し活をしてる友人たちをたくさん知っている。その子達の感情と重ねて読んでみてたけれど疑問点がいっぱいあった。 もっと主人公の過去や未来を知りたいとか感情が知りたいとかそういう気持ちになってたら正解なのか、読み終えたけど読み終えた感はない、、、

Posted byブクログ

2024/02/17

高校生のあかりの推しが、ファンを殴って炎上した。それでも推しを追い続けるあかり。慣れないバイト代も、すべて推しのため使う。もともと器用に立ち回ることの苦手なあかりは、学業も滞りがちになっていく… 今風な題材なのか。少しも共感できないのは、齢のせいか?

Posted byブクログ