推し、燃ゆ の商品レビュー
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表紙の明るいピンクと中身のギャップがえぐかった。読んでいて辛かった。主人公は頑張っても普通になれない女の子。学校ではうまくいかないからこそ、アイドルを推すことで生きる力を養っている感じだった。身を削って応援していた。でも家族はそれをわかってくれない。読んでいて辛かった。 あと思ったのはアイドルを推すにも色んな「推す」があるということ。だから推しに対するコメント欄は批判もあったり推しを応援したりするものもある。でも私も推しがいる立場として、どんな人でも推しがしたことに対して傷つくようなコメントはしないで欲しいと思う。 宇佐見りんさんの作品は初めて読んだ。文章力に圧倒された。主人公のパニック感、辛さが一文を長くしたりすることでひしひしと伝わってきた。受賞時21歳だったらしく、私が21歳の時にこんな文章を書けたか?いや書けないなと思った。本当にすごい。 第164回芥川賞受賞
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全く意味がわからない。 幹となる部分が無く、色んなシーンを無意味にツギハギしただけのような内容。 推しがいると面白さがわかるのかなぁ。
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たった125ページの本なのに読むのに1時間半強もかかってしまった。理由は改行がほとんどなく、読みづらかったこと、障害者気質のこういう人いるよねという主人公が、ありもしないのに現実チックな出来事に対し、思ったことや言動行動を書き連ねていくだけのテンポの悪い内容だったことだ。the女性作者の本という内容で、さらに主人公が今の現状を変えようとしないところから、「コンビニ人間」の劣化版のように感じた。 まず登場人物が気持ち悪い。ファンの女性を殴り、スキャンダルになるも、思ったことを率直に言い、言葉足らずなキャラを貫く主人公の推し。女性声優におじさん構文でキモコメをする単身赴任中の父親。いつも仕事で疲れていて、濃いクマがあるが、くま消しののコンシーラーをプレゼントされると逆上する障害のありそうな母親。主人公とは対照的に普通の姉。そして九九すら覚えることが難しいなど記憶力に問題があり、健常者と障害者の狭間に生きる主人公。学校は休みがちで、推しだけを頼りに、ブログとバイトの日々。話の途中でわかるが、結局高校中退する。 あらすじは、推しのスキャンダルが発覚するも推し続ける主人公→CDについた投票券による人気投票で推しが1位から最下位の5位に→食べたものをわざと吐いたり、バイトを増やしたりなど謎に自分を追い込む主人公→それが悪化し、高校を中退→祖母が死に、祖母の家で一人暮らし→就職先が見つからないものの、推しのライブには行き続ける→スキャンダルから一年、推しのグループが解散+推しの引退→ラストライブに金を注ぎ込みまくる→就職もしなければ、推しの殴った理由も明かされないまま終わる あらすじを読んでいただければわかると思うが、正直内容が薄い。起承転結の承をずっと読まされている感じだ。登場人物は総じてキモいし、主人公も一向に生活を改善させようとする姿勢が見られない。これまで読んだ作品の中で最悪の一作だった。
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本屋大賞入賞、芥川賞受賞作品と言うことで読みました。 うーん...何が言いたいのか私には理解できませんでした。 人間の最低限度の生活がままならないのに、推し活はでき、ブログにはスラスラと大人のようなコメントが書き込める...そんな状態の人についた診断名が気になり調べたら、発達障害...
本屋大賞入賞、芥川賞受賞作品と言うことで読みました。 うーん...何が言いたいのか私には理解できませんでした。 人間の最低限度の生活がままならないのに、推し活はでき、ブログにはスラスラと大人のようなコメントが書き込める...そんな状態の人についた診断名が気になり調べたら、発達障害とありました。 この本のテーマはこちらだったのでしょうか...
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現代の所謂"推し活"の究極系❔自分自身の生活を犠牲にしてまで夢中になれるものがあるのが少し羨ましい面もありつつ、自分を見失うのは元も子もない。 推しが芸能界から離れた彼女の未来が気になる。推しの過去を振り返り今までのような生活を送り続けるのか、推しのグッズなど...
現代の所謂"推し活"の究極系❔自分自身の生活を犠牲にしてまで夢中になれるものがあるのが少し羨ましい面もありつつ、自分を見失うのは元も子もない。 推しが芸能界から離れた彼女の未来が気になる。推しの過去を振り返り今までのような生活を送り続けるのか、推しのグッズなどを捨てたり無かったことにして心機一転新たな生活を歩むのか。
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主人公の置かれた環境の複雑さ、そこから生まれている不安。大人への過渡期に入りつつある高校生が持つ“危うさ”へ最大限振り切った物語のように感じました。主人公の心境の生々しさは圧巻の一言。 素人ながら凄い作品だと思います。 評価★3は好みの問題です。 人間の葛藤、もがきをまざまざと...
主人公の置かれた環境の複雑さ、そこから生まれている不安。大人への過渡期に入りつつある高校生が持つ“危うさ”へ最大限振り切った物語のように感じました。主人公の心境の生々しさは圧巻の一言。 素人ながら凄い作品だと思います。 評価★3は好みの問題です。 人間の葛藤、もがきをまざまざと感じたい方には一読の価値ありです。
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自分の世界と大きく異なる。最初でつまづき何回か読み直す。芥川賞受賞作品なので最後まで読まないと悪いかなぁという気になる。我慢出来るかなんて想いながらページを進めた。少し前に進むと、推しの世界が少しずつ分かるようになり読むスペードが上がる。 キメ細かな表現はさすが芥川賞か。 少し悲...
自分の世界と大きく異なる。最初でつまづき何回か読み直す。芥川賞受賞作品なので最後まで読まないと悪いかなぁという気になる。我慢出来るかなんて想いながらページを進めた。少し前に進むと、推しの世界が少しずつ分かるようになり読むスペードが上がる。 キメ細かな表現はさすが芥川賞か。 少し悲しすぎる主人公。でも推しの世界ではこれもあり?いや、これしかないのかもしれない。 最後まで読み切り、推しが去った世界で此の娘はどう行きていくのだろう。自分とは真逆の世界だが、気になってしまった。
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三度目でやっと読了できた( ; ; ) この本は一気にまとめて読む方が、主人公の心情や、家族との関係性、推し以外の環境との関わり方の変化が追いやすい! この本は、村田沙耶香さんのコンビニ人間に良く似ている。主人公が周りに興味がなく、自分自身にも興味がない。だけど、ある人や事...
三度目でやっと読了できた( ; ; ) この本は一気にまとめて読む方が、主人公の心情や、家族との関係性、推し以外の環境との関わり方の変化が追いやすい! この本は、村田沙耶香さんのコンビニ人間に良く似ている。主人公が周りに興味がなく、自分自身にも興味がない。だけど、ある人や事を通して見る自分だけは好きでいられる。 そんな所とか、周りとの対人関係や、なにより人間のぬるぬるとしていて生臭さを感じさせるような情景描写が似ていた。 だけど推し燃ゆに私が強く惹かれたのは、常日頃の私たちの会話や言葉選び、学生生活において切り取る場面にとても見覚えがあり、実感を持つものだったからかも。 特に印象的だったのは、父親に就職活動の話をされた時に、目の前でどっしりと構える父が実は女性の声優にTwitterでおじさん構文全開のリプライをしているというところを思い出し、ニヤつき半笑いになってしまうという場面。これは私にとってもとても共感が出来て、同時に耳が痛くなる、胸が痛くなるほど小っ恥ずかしい場面だったから(笑) 自分にとってとてつもなく都合の悪い事を言ってくる相手に負けたくない、認めたくない、そんな相手の少しの間違いや、むしろ間違いとも言えないようなところを思い出して勝ち誇った気分になる。母親に痛い事を言われた時の私のようだった、、、(-.-;)y この小説は、『推しとは何か、推しを推すとはどういう事なのか』を考えさせられる本であると同時に、現代の日本の若者の心情や現状をとてもリアルに映し出していると思った。
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壮絶な物語でした。 推しを推しまくることと、現代によくあるSNSの炎上を掛け合わせたような物語なのかな〜なんて思っていたのですが、そんな単純なものじゃなかったです。 私自身がこれといって推しがいないのでここまでの感情を理解することは難しかった。でも、「推しが私の背骨」という言葉で...
壮絶な物語でした。 推しを推しまくることと、現代によくあるSNSの炎上を掛け合わせたような物語なのかな〜なんて思っていたのですが、そんな単純なものじゃなかったです。 私自身がこれといって推しがいないのでここまでの感情を理解することは難しかった。でも、「推しが私の背骨」という言葉で少し理解できた気がします。 私にも、誰にでも、自分の中心、軸、背骨となるようなことが一つはあるんじゃないかなと思います。それにどれだけ自分を支えてもらっているか、生きる気力を与えてもらっているか。内容は偏り気味だったけれど、誰でも共感できる一冊だと思います。
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芥川賞受賞 2021年 本屋大賞 9位 推しがいた事のない私には全く理解できませんでした。読後感はコンビニ人間を読んだ後の感覚と似ていました。
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