たかが殺人じゃないか の商品レビュー
期待通りの本格ミステリだった。が、時代物の側面も強く感じた。本筋とは関係ない戦後日本の空気感なんかを描くのに力が入っていた印象。 トリックはわかりそうで、なかなか完全に見破るのは難しいか。ヒントはフェアに出ていて、挑戦状(質問状)も提示されるため、推理は組み立てやすい。 ラストは...
期待通りの本格ミステリだった。が、時代物の側面も強く感じた。本筋とは関係ない戦後日本の空気感なんかを描くのに力が入っていた印象。 トリックはわかりそうで、なかなか完全に見破るのは難しいか。ヒントはフェアに出ていて、挑戦状(質問状)も提示されるため、推理は組み立てやすい。 ラストは伏線回収というか、遊び心を感じて、個人的には好みだった。
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暗い時代背景の中でも爽やかな男女学生たちが大活躍! 戦後混乱期の本格ミステリー #たかが殺人じゃないか 戦後すぐからのアニメ脚本や数々のドラマ脚本を手掛けてきた大御所作家の作品。御年80代後半で現役って、マジ凄すぎる。 しかもこの年齢とは思えないほどポップで爽やかなでき映え、...
暗い時代背景の中でも爽やかな男女学生たちが大活躍! 戦後混乱期の本格ミステリー #たかが殺人じゃないか 戦後すぐからのアニメ脚本や数々のドラマ脚本を手掛けてきた大御所作家の作品。御年80代後半で現役って、マジ凄すぎる。 しかもこの年齢とは思えないほどポップで爽やかなでき映え、それでいて重厚感や作品としての存在感がキッチリあります。戦後独特の世界観や価値観の中でも、高校生たちやりとりが小気味よくて楽しいっ またその時代の文化や背景も良く伝わってきました。スマホ世代にはなかなか書けない小説ですよね。この時代ならではのお話、たびたび出てくるエピソードは、戦争を知らない世代には強烈な印象を残してくれます。タイトルも秀逸で読後感も素晴らしかったです。 そして自分にとっては、時代は違えど青春を名古屋で過ごしてきたので、親しみのある地名や街並みがでてきて感慨深かった。自分の場合は平成ではありましたが、仲間達との思い出が頭をめぐり、自らの20代を懐かしむことができました。 本作、謎解き要素は2つありますが、後半の2つ目は良くできた内容で、丁寧に考えれば糸口はつかむことができます。ただ1つ目は正直厳しいですね。できればもう少しロジカルで納得性のあるトリックだとさらに良かったです。 まもなく本シリーズの最新作が出るようですが、まったくもってスゴイ。いつまでもお元気で、若い者には負けない迫力で、作品を届けてほしいです。
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評価ほど悪くは無いか・・・ 言葉尻に歴史を感じるが、昭和24年の話なので、違和感はそれほど大きくなかった。 ただ、登場人物の表現が、名字や名前やあだ名や「少年」と、使い分けてる意味が全く判らず、前半かなり読みにくかった。使い分けの理由があるのなら教えて欲しい。
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まだこういうコテコテの推理小説てあるの だなあ、が第一印象です。 しかし舞台は昭和24年です。作者も実際に その時代の空気を知っているからこそ、リ アリティを持って描かれているのだろう。 トリックの中身や質はここでは置いておき ますが、読み物としては楽しめます。 冒頭のシー...
まだこういうコテコテの推理小説てあるの だなあ、が第一印象です。 しかし舞台は昭和24年です。作者も実際に その時代の空気を知っているからこそ、リ アリティを持って描かれているのだろう。 トリックの中身や質はここでは置いておき ますが、読み物としては楽しめます。 冒頭のシーンが思わぬ形での伏線になって いるあたりは、伊坂幸太郎を彷彿とさせる 一冊です。
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辻さんの作品は泡坂妻夫のような、 遊び心のあるものが多い。 この本もその一つだと思う。 おっとなる部分が楽しい! 昭和24年戦後の高校三年生、男女5人が巻き込まれた殺人事件を探偵那珂一兵が解き明かす。 読後感は何とも言えない気持ちになるが、 おもしろかった。
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戦後の雰囲気はよく出ているのかもしれないが、あまりピンとこない。殺人のトリックもイマイチに感じた。最後がループした点のみ、気が利いてる、かな。。
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読後感 :ジュブナイル要素が濃い 満足度:5/10 ペース:5〜6日くらいで読了 このミス〜の本!として読むと肩透かし。戦後の描写が細かく当時の雰囲気を感じられるが、主人公たちの学生生活に関わるものが多く、その分ミステリ筋が薄い印象。
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時代背景込みで楽しむシリーズ。実際には著者の作品は大量のクロスオーバーなキャラ参加がありますが、賞を受賞し注目されている本作は、一応、続編的な位置にあります。前作の登場人物が一部出てきているのですが、決して主役としてと言うわけではないのも特徴ですね。迷犬ルパンではないのです。時代...
時代背景込みで楽しむシリーズ。実際には著者の作品は大量のクロスオーバーなキャラ参加がありますが、賞を受賞し注目されている本作は、一応、続編的な位置にあります。前作の登場人物が一部出てきているのですが、決して主役としてと言うわけではないのも特徴ですね。迷犬ルパンではないのです。時代の流れと前作の登場人物が重要な役割で継続投入されるという世界観ごとの続編ってのは、空気感が引き継がれ、非常に興味深い。続くことも可能ですし、それは続編としてシリーズにしなくても脈々と繋がる感じで素敵です。
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時代背景のせいか読み難く前半はなかなか読み進められなかったが後半は楽しめた。読了後はじめのページに戻る人が多いと思う。タイトルの意味も深く昭和24年その頃の生活や高校生を感じられ読んで良かった作品。
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2022/03/13読了 #このミス作品77冊目 終戦直後が舞台の昭和ミステリ。 推理小説研究会と映画研究会メンバーが 密室殺人事件と首斬り殺人事件に 巻き込まれる。 戦後の混乱期を描くので重くなりそうな ところ青春要素もあって瑞々しい。 意外と評価低いみたいだけど 個人的には...
2022/03/13読了 #このミス作品77冊目 終戦直後が舞台の昭和ミステリ。 推理小説研究会と映画研究会メンバーが 密室殺人事件と首斬り殺人事件に 巻き込まれる。 戦後の混乱期を描くので重くなりそうな ところ青春要素もあって瑞々しい。 意外と評価低いみたいだけど 個人的には結構好きな作品だ。 前作も読んでみたい。
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