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たかが殺人じゃないか の商品レビュー

3.5

154件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    2

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2023/09/12

昭和、終戦前後を舞台とした話。犯人も、話の流れも何となく分かってしまうので、推理小説としては少し物足りない印象。また、昭和が舞台となっているので、現代の感覚で読むと一部不快に感じる表現もあるかもしれない。ただ、それはある意味、「古き良き」とされる昭和を美談のように語らず、当時の腹...

昭和、終戦前後を舞台とした話。犯人も、話の流れも何となく分かってしまうので、推理小説としては少し物足りない印象。また、昭和が舞台となっているので、現代の感覚で読むと一部不快に感じる表現もあるかもしれない。ただ、それはある意味、「古き良き」とされる昭和を美談のように語らず、当時の腹黒い側面をよく描いているとも言える。話としてはよく纏まっている。

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2023/07/22

戦後間もない昭和24年に起こった2つの殺人事件の話。読者への質問状もあって、色々考えたけど犯人もトリックもさっぱり分からんかった。タイトルもなるほどってなったし、何よりラスト、鮮やかで思わず読み返した。

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2023/07/08

最初の殺人現場に行く件で、犯人がなんとなく推測できて、これは作者のワナかと思いきや、結局その人が犯人というなんとも肩透かしな内容。 戦後直後の社会やそれに対する若者の意識はとても興味深かったが、10代が主人公の割にはドロリとした大人の嫌らしい部分もあって、そのギャップについていけ...

最初の殺人現場に行く件で、犯人がなんとなく推測できて、これは作者のワナかと思いきや、結局その人が犯人というなんとも肩透かしな内容。 戦後直後の社会やそれに対する若者の意識はとても興味深かったが、10代が主人公の割にはドロリとした大人の嫌らしい部分もあって、そのギャップについていけない所があった。 登場人物の1人、名字が『別宮』で華族様の運転手の男装の麗人の様な女性って、北村薫のベッキーさんシリーズとよく似てる。 2021年の各ミステリー賞でも高い評価を得ていて、正直「そんなに?」という感想。

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2023/06/16

昭和24年、男女共学の新制高校3年生になった主人公が殺人事件に巻き込まれる。 当時の時代感が伝わってきて、とても好み。そしてラストの回収、悔しいと思いつつ最後まで引き込まれて楽しめた。 前作は未読なので読んでみたい。

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2023/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

見事な伏線回収だった。さすが大御所作家。80代後半とか。それにしては文章に古臭さのようなものが感じられなくて、高校生たちの会話もコミカルで青々としてた。 戦後まもない時代設定で、住むところがなくなったりこれからなくなったり嗜好品なんてなかったりと決して楽ではない生活なのに、主人公たちからは悲報感は全くなくて、でも現実もこんな感じで当然のこととしていろいろ受け入れてたのかなあと思った。 タイトル回収や、最後のページは思わず唸った。 正直犯人はもう解体のあたりで察しがついてたし、生首のとこでトリックもわかってたので星は3くらいかなー、と思ってたのに、最後の章でもってかれた。

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2023/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昭和シリーズ2作目。 *第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編 *第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門 *第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内篇 とかなり賞を取ったから、これきっかけでこのシリーズを知ったんだろう。しかも3部作で次も出ていたとは知らなんだ。でも予約できたからすぐ読めるだろう。前作より一気読みできたのもあり、読みやすかった。操さんが教師になっててびっくり。そして前回主役というか、語り手だった那珂一兵が探偵役とはいえ、全くの部外者的な扱いなのはびっくりだった。そして操さんを犯人にするとは。今回の昭和24年は戦後の混乱期。男女共学もすんなり受け入れられた人と、やっかみ半分、受け入れられない人がいたのも容易に想像できる。そもそも、すんなり受け入れられた人の方が、やっぱ精神的にどうかしてると思っちゃう。しかしクーニャンこと咲原鏡子の話は切ない。運よくいい人と出会って結婚できたのはほんと幸運なんだとは思うけど、結局この時代でも若いうちから売春しなきゃなんて。でも前回も今でも立ちんぼがあると書いたんだから、昔からずっと続いているものなのか。しかし操さんが捕まったのもそうだし、最後恩地先生を助けようとして死んでしまったというのも悲しかった。素敵な人だったのに。タイトルも秀逸だし、出だしも秀逸。面白かった。

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2023/04/06

時代の証人である著者だからこその設定のリアリティに、それを裏付ける参考資料の多さに驚嘆。 その一方で王道ど真ん中の推理小説に仕上がっていて、ジュブナイルタッチの読みやすくほろ苦い青春小説でもあるわけで、今までの作品もそうなんだけれど御年90付近の作風としてとにかく若く現代的なもの...

時代の証人である著者だからこその設定のリアリティに、それを裏付ける参考資料の多さに驚嘆。 その一方で王道ど真ん中の推理小説に仕上がっていて、ジュブナイルタッチの読みやすくほろ苦い青春小説でもあるわけで、今までの作品もそうなんだけれど御年90付近の作風としてとにかく若く現代的なものだから、そこにもびっくり。

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2023/03/12

スーパーポテトシリーズを彷彿とさせるメタ構造でとても良かった。 前作の『深夜の博覧会』を読んでたほうが楽しめるとは思う。 やっぱり辻真先さんすごい。

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2022/12/15

何年か前のこのミス1位の作品だったが、そんなかな?戦後まもない設定とかが、評価されたのかな?確かにそういう設定は面白いかもしれないが、トリックとか動機なんかは、ふーむ、、、という感じです。

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2022/11/18

高校の推理・映研の生徒が第1発見者の事件 1.密室殺人2.首切殺人 戦後初の男女共学という背景が新鮮。 「犯人はおまえだ!」で始まる大胆なミステリー。 犯人がわかっても,興味をひき最後まで読ませる内容

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