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三体 Ⅱ(下) の商品レビュー

4.5

318件のお客様レビュー

  1. 5つ

    172

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2023/11/04
  • ネタバレ

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ここまでの話を何度も読み直してついに読了。 宇宙人がいてもおかしくないのに我々にコンタクトしてきたものがいないのはなぜか?というパラドックスに答える黒暗森林理論(猜疑連鎖により「相手に気がつかれる前に仕留める」が最善手である)が面白い。ルオジーはこの理論に則り、面壁者(再)として三体文明を脅し撤退させることに成功する。賢すぎ。冬眠から起きたルオジー&史強のバディには安心感がある。章北海の先見の明と最後のあっけなさ(丁儀も)…序盤に登場した人のその後の話も漏れなく描かれるのが嬉しい。

Posted byブクログ

2023/10/31
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殲滅知性 あらゆる知性は、他を殲滅する。 とにかくストーリー展開の激しさは、並のどんでん返しミステリーを束にしてもかなわない境地に至る。 ベージの関係かな?上巻に入れたほうが良かったと思う短い第二部で二人目の守護神が脱落するが、それが最後に活きるとは想像すらしなかった! 怒涛の第三部「暗黒森林」は、本シリーズの最大にして孤高のテーマを激しく奏でる。 冷凍睡眠から目覚めた主人公が目の辺りにするのは三人目の失脚。少し唐突感があるし、インパクトはあまりないんだけど、要するに人類の希望は主人公一人に委ねられたということと理解。 そこからあとが全くの別作品のごとく世界が一変する。人類勝利ムードは一瞬にして消え去り、期待の準主人公はまさに素晴らしい活躍を魅せるんだけれど、まさかの結末に。 ※その後の宇宙船はそれぞれどうなるんだろう? すべてが潰えた人類に残された希望は主人公一人なのに、彼は妻子のことを想いながら絶望の底に沈んでいる。そう読めた。 え? 残り10ページに、過去私が経験したことがない超どんでん返しが待っていた。第三の知性や準主人公の物語や二人目の救世主の退場は、このためにあったのか! エンディングは、ハッピーエンドだ。しかし、私は本作に続きがあることを知っている。これからまだ話が続くのか? その謎は間も無く明らかになるだろう。とてま楽しみだ。 余談 言葉というか敬語の使い方に揺らぎがあるように感じるのは気のせいだろうか?日本作品なら、そこに話し手の感情揺らぎが映るものだが、本作ではそれが感じられない。特に最後の10ページやエピローグ部分では、その辺がうまく読み取れなかった。読み手の問題だろうけれど、日本語って素晴らしいなと思う。途中出てきたアイコンタクトの部分も合わせ、異星人への武器は日本語ではないだろうか?

Posted byブクログ

2023/10/29
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Ⅱだけで十分に完結する完成度。 脱出船で猜疑連鎖を可視化、面壁者たちの表と裏の計画、章北海、黒暗森林理論 それぞれの話で一作書けるような内容の濃さは圧巻だった。 Ⅲはどう進んでいくのか期待。

Posted byブクログ

2023/10/22

こんなにすごい本は今まで読んだことがない。圧倒的なスケール、予想外の展開、驚きの連続。本当に面白い。 文章も洗練されてて美しい、内容が高尚で難しいけどかっこよすぎる。すべてが最高宇宙一。

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2023/10/15
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 人類世界の大逆転劇にスカッとした。  前作同様幅広い理系知識を必要としているが、終盤にはそれが気にならなくなる怒涛の展開に手が止まらなかった。なにより逻辑の作戦がうまくいってよかった。

Posted byブクログ

2023/10/03

圧倒的な知識量を土台として想像力によって面白い世界観に仕上げた作品。そもそもの設定だけで面白いと分かる。それでいてキャラクターも人間味があって魅力的でした!私は文潔さんが好きです!

Posted byブクログ

2023/09/26

中国人作家によるSF小説。時間的にも空間的にも、次元の違うスケールに圧倒されます。 宇宙物理学の用語がバンバン出てきて、私は読み進むには苦労しました。理解しきれない箇所も多々あります。それでも次はどうなるのか、という興味が尽きずに完読してしまいました。 なぜ人間は頑張るんだろう、...

中国人作家によるSF小説。時間的にも空間的にも、次元の違うスケールに圧倒されます。 宇宙物理学の用語がバンバン出てきて、私は読み進むには苦労しました。理解しきれない箇所も多々あります。それでも次はどうなるのか、という興味が尽きずに完読してしまいました。 なぜ人間は頑張るんだろう、惜しみなく研究開発を続けていくのだろう、という疑問を突き付けてくる作品です。 【事務局図書課非常勤嘱託員 村田恵子】 ※1巻から3巻まで紹介されました。 ●1-2巻は図書館で借りられます。貸出中の場合は予約できます。下記URLからどうぞ。 https://library.auhw.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?ID=(001708569 or 001708585 or 001708577) ●3巻は未所蔵です。読みたい方は学内者限定ホームページから「読みたい!」を送信してください。

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2023/09/21

呪文の伏線回収からの終盤の怒涛の展開に鳥肌が立ちました。物語としてここで完結してもいいと思うが、一体どんな続きがあるのか。ここまでくるとまだ続きがあることが嬉しい笑 またレイ・ディアスの太陽系消滅計画と「水滴」の艦隊殺戮シーンは圧巻としか言いようがない、、 ドラマは楽しみだけど...

呪文の伏線回収からの終盤の怒涛の展開に鳥肌が立ちました。物語としてここで完結してもいいと思うが、一体どんな続きがあるのか。ここまでくるとまだ続きがあることが嬉しい笑 またレイ・ディアスの太陽系消滅計画と「水滴」の艦隊殺戮シーンは圧巻としか言いようがない、、 ドラマは楽しみだけど、はたしてどう映像化してくれるか。衝撃映像間違いなし。

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2023/09/15

たった1人の人間が文字だけでここまで壮大な物語を語ることができる、その事実に何より感動した。勝ったのは劉慈欣。

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2023/09/13

いよいよ面壁者である羅輯が185年間の冬眠からめざめ、未来が舞台になっている本作。 SFらしさが顕著にあらわれ、前作より面白く読めた。 もちろん、まだまだ難しい内容が多くて、映像で見たい!と思わせる部分が沢山あった。 地球は羅輯が眠りについた時とは全く違い、三体に対して楽観的な...

いよいよ面壁者である羅輯が185年間の冬眠からめざめ、未来が舞台になっている本作。 SFらしさが顕著にあらわれ、前作より面白く読めた。 もちろん、まだまだ難しい内容が多くて、映像で見たい!と思わせる部分が沢山あった。 地球は羅輯が眠りについた時とは全く違い、三体に対して楽観的な考えに至っていて、安心したのも束の間、絶望へと落とされていく。 そして、羅輯が放った呪文がなんなのか、それが明らかになる。 まあ、明らかになってもまだ?だけれど。 なぜなら、呪文は宇宙全体として知的生命体が地球と三体以外にも無数に存在していることを示していて、私自身がその部分に納得がいっていないから。 でも、これはSF世界では常識なんだろうから、SF初心者の私には理解し難い結末でした。 結局、三体が予想したとおり、羅輯がきちんと仕事をしてくれてよかった。 そして、大史も大活躍してくれて、ニヤニヤした。 上巻でとんでもないことをしでかした章北海も、やっぱり下巻でもとんでもないこと、でも、唯一まともな事をしてくれて、格好良く終わっている。 エンタメ性もあり、今までで1番面白い! これで、一旦綺麗に終わったような気がするが、続きが楽しみ。

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